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インベストメント・アウトルック2024年新春号

J-REIT市場~オフィス市況改善の兆しや金利が低下傾向に転じた点はポジティブ~

提供元:野村アセットマネジメント

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野村アセットマネジメントでは、年4回、経済・金融市場見通しや投資戦略をインベストメント・アウトルックとしてお届けしています。

内外金利は低下傾向に転じた

2022年は海外市場の金利上昇の影響を間接的に受ける形でJ-REIT市場は下落する局面がありました。2023年も金融政策を巡る不透明感から内外金利はボラタイルな状況が続きJ-REIT市場も上値が重い展開が続きました。

一方インフレ圧力が減退しつつあることからFRBによる利上げも停止が視野に入りつつあり、2024年以降は利下げに転じる可能性も出てきています。日銀の金融政策についてはマイナス金利解除が実施される可能性はありますが、内外金利は上昇に歯止めがかかり低下基調へ転じており、J-REIT市場にはポジティブな動きと言えます。

J-REIT市場は海外市場と比べて底堅く推移

米国では金利上昇に一旦歯止めはかかっているものの、借入調達金利は高水準のため新規の不動産投資のハードルは高まっています。不動産の買い手が少ないことから米国市場ではオフィス中心に不動産価格の下落リスクが顕在化しており、米REIT市場も停滞が続いています。

一方で日本はインフレ率や金利水準が相対的に低く金融機関の融資姿勢にも変化はないことから不動産価格への影響は生じておらず、J-REIT市場は海外市場と比較して堅調に推移しています。最近では米金利が低下傾向に転じたことから米REIT市場の下落にも歯止めがかかっている状況です。

日本の不動産価格は安定的に推移することを期待

金利上昇は不動産投資に対する期待利回りの上昇を通じて不動産価格の下落要因となるため、一部海外市場では不動産価格の下落が顕在化しています。

一方日本は金利がやや上昇したとはいえ水準が依然低いことから不動産の期待利回り上昇にはつながっておらず、J-REIT保有物件の鑑定価格は安定的に推移しています。海外市場で不動産投資が難しい状況が続けば、今後も日本は魅力的な投資市場として位置づけられる公算が高く、不動産価格は安定的に推移することが期待されます。

2023年のセクター別リターンに顕著な差はない

2022年のセクター別リターンは海外金利上昇の間接的な影響を受ける形で、分配金利回りが低く投資魅力度の低下が意識されやすい物流セクターのリターンがマイナスとなりました。一方ホテルセクターは国内需要に加えて、インバウンド需要の回復が期待されたことから大きく上昇しました。

2023年は2022年ほどセクター別リターンに顕著な差はありませんが、オフィス市況に改善の兆しが見られ始めていることからオフィスセクターの上昇率が相対的にはやや高い状況です。

※当資料は、一部個人の見解を含み、会社としての統一的見解ではないものもあります。

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(提供元:野村アセットマネジメント)

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