かぶオプコラム

【かぶオプコラム】第1回:将来値上がりしそうなものを今決めた価格で将来も買える方法

提供元:株式会社シンプレクス・インスティテュート

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「このコラムでは、株式投資をより効率的にしてくれる仕組み『かぶオプ』について連載でお伝えしてゆきます。」

ここ1~2年ほど円安もあってインフレが続いていて、このまま食品やガソリン代が値上がりしたら大変だと思っている方も多いでしょう。どうにかならないものでしょうか。ある仕組みを使うことで、将来値上がりしそうなものを今決めた価格で将来も買うことができるというのですが、それはどのようなものでしょうか。ここではガソリン価格を例にとってその仕組みをご説明します。

例えばあるとき、ガソリン価格が1リットル170円程度だとしましょう。ところが、いまガソリン価格は上昇傾向にあり、将来1リットル200円になるかもしれないと噂されているとします。

そんな時、近所のガソリンスタンドで面白いチケットを売っているという話をききました。そのチケットは、「1か月後の同じ日に、ガソリンを1リットル170円で買うことができる」という「お約束券」で、1リットルにつき5円で売っているらしいのです。

その店の看板には「お約束券」についてこんなことが書いています。

「このお約束券を購入いただいた方は、券の購入日の1か月後に、販売価格がいくらになっていても1リットル170円でレギュラーガソリンを購入できます。」
※レギュラーガソリン1リットルにつき券1枚が必要です。
※1か月後にレギュラーガソリン販売価格が170円を下回っていた場合は、券を使わずに時価で購入できます
※ガソリン購入予定日:202X年●月●日
XYZガス販売会社

つまり、この「お約束券」(170円/リットル)を1枚5円で買っておけば、レギュラーガソリンが190円になろうが200円になろうが、1か月後に1リットル170円で買えることになります。

もしあなたが毎月40リットルのガソリンを必要とする場合、「お約束券」を何枚買っておくでしょうか。「お約束券」を40枚買えば40リットル分は必ず1リットル当たり170円で買えるということになりますから、40枚買っておきましょう。すると、この「お約束券」を買うのに使うお金は40枚 ×5円で200円です。

さて、1か月後にガソリンが値上がりしていたらどうなるでしょうか。翌月、レギュラーガソリン価格が1リットル200円に値上がりしていた場合、もし「お約束券」(170円/リットル)を買っておらず時価で40リットルいれると

40リットル × 200円 = 8,000円

のお金がかかりますが、さきほどの「お約束券」があれば

40リットル × 170円 = 6,800円

の支払いで済みます。時価の1リットル200円で買う場合に比べ、1,200円得した気がしますが、実はこの「お約束券」を買ったときに200円払っていますから、実際には1,000円(=1,200円 – 200円)の得になります。

では、もし1か月後のガソリン価格が170円よりも下がったらどうなるでしょうか。1か月後のガソリン価格が1リットル160円に値下がりしていたとしましょう。

この場合、「お約束券」を使わずに1リットル160円の時価でガソリンを入れるでしょう。この場合、「お約束券」は全く役に立たず無価値になりましたので、「お約束券」の購入代金の200円が損失となりました。

今度は別の状況を考えてみましょう。「お約束券」を40枚買ったものの、車が故障してしまい、しばらくの間、車に乗れなくなってしまったとしましょう。

「お約束券」が使えないので困っていところ、そこにちょうど知り合いがやってきて、「お約束券」を使わないなら譲ってほしいといわれました。その友人は、1か月後にはガソリン価格が200円を超えてさらに上昇すると考えているようで、1枚35円で「お約束券」を買いたいというのです。 (その時点のガソリン価格が1リットル200円であった場合、「お約束券」(170円/リットル)には200円-170円=30円以上の価値があるはずです。)

そこで、あなたは1枚当たり5円で買った券を35円で40枚売りました。すると、この券を売却した利益は、

40枚 ×(35円 - 5円)= 1,200円

となります。つまり5円で買ったものが35円で売れたのですから、600%の利益率になりました。

この「お約束券」の例のように、将来の決まった日に、予め決めた価格でモノを買う権利のことを、「コール・オプション(以下、コール)」といいます。今はガソリンの例で説明しましたが、これはガソリンではなくて、電気代でもいいですし、株でも構いません。あるものを将来、決めた値段で買える権利の売買のことを「コール・オプション取引」といいます。次回以降は、この仕組みを株式投資で活用する方法についてお話してまいります。

(株式会社シンプレクス・インスティテュート)

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