退職金制度がある企業に勤めている会社員の中には、将来の退職金の使い道について早いうちから考え始めている人もいるだろう。そのなかでも投資を考えている人はどのくらいいるのだろうか。退職金の使い道について全国の20～40代の会社員1,404人を対象に調査した。

Q1. 現在お勤めの会社に退職金制度はありますか？

ある　66.7％
ない　25.2％
わからない　8.1％

現在勤めている会社に退職金制度があるか訊くと「ある」との回答が66.7％、「ない」が25.2％であった。全体の7割弱は退職金制度があるとのことだ。

Q2. 将来の退職金の使い道はなんですか？（複数回答）

貯金　52.7％
投資　33.8％
ローンの返済　24.3％
旅行　25.8％
不動産の購入　11.9％
家のリフォーム　11.0％
年金の繰り下げ受給中の生活費　14.5％
その他　1.2％
未定　11.7％

将来の退職金の使い道について質問すると「貯金」「投資」「旅行」「ローン返済」といった回答が多く寄せられた。定年退職後の人生は長いため、老後の資金として貯金や投資にまわす人や、退職後の旅行資金として使う予定の人、またローンを完済しようと考えている人が多いようだ。未定の人も1割ほどいたが、若い人の中には使い道をまだ考えていないという人もいるだろう。

Q3. もし退職金で投資をするなら何に投資したいですか？（複数回答）

株式　64.7％
債券　37.7％
投資信託　64.0％
外貨預金　28.0％
実物不動産　19.3％
FX　16.0％
その他　1.7％
わからない　1.7％

もし退職金で投資をするなら何に投資したいか訊いたところ「株式」「投資信託」との回答が多かった。比較的初心者でも挑戦しやすい投資信託や、利益が期待できる株式といった方法が人気を集めているようだ。これまで投資を行っていて、退職金を使って他の投資方法にチャレンジしたいと考えている人もいるだろう。

退職金は老後の生活を支える大きな資産の一つであるため、老後に備えて資産を蓄える方法として投資を活用することもおすすめだ。また、投資の方法にはそれぞれ特長があり、複数の投資方法を組み合わせることでリスクを分散しつつ運用することが可能だ。老後の人生は長いため、いまのうちから資産形成について考えておくと安心だろう。

（藤田祐依）

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調査方法：インターネットによる調査
調査時期：2023年11月
調査対象：全国20～40代の会社員
有効回答数：1,404件