最近、家計の見直しを行ったのはいつだろうか。物価高騰の影響もあり、支出を見直したいと感じている人も多いだろう。会社員は家計の見直しをどのくらいの頻度で行っており、また支出を抑えられているのだろうか。家計の見直しの実態について全国の20～40代の会社員1,404人を対象に調査した。

Q1. 家計の見直しはどのくらいの頻度で行っていますか？

毎月　23.3％
数か月に一回　31.3％
年に一回　10.6％
ほとんど見直しを行っていない　23.6％
見直しをしたことがない　11.2％

家計の見直しをどのくらいの頻度で行っているか訊いたところ、「数か月に一回」が31.3％と最も多く、次いで「毎月」が23.3％となった。全体的にみると約6.5割の人が定期的に家計の見直しを行っているようだ。

Q2. （Q1で見直しを行っていると回答した人へ）どの支出の見直しを行いますか？（複数回答）

食費　57.4％
水道・光熱費　36.3％
通信費　35.9％
娯楽費　40.8％
美容費　21.3％
被服費　21.9％
保険 14.1％
その他　1.4％

Q1で見直しを行ったと回答した人に、どの支出の見直しを行ったか質問すると「食費」「娯楽費」「水道・光熱費」「通信費」との回答が多く寄せられた。値上がりの影響を実感しやすい「食費」「水道・光熱費」や、比較的予算を調整しやすい「娯楽費」の見直しを行った人が多い印象だ。「通信費」は、格安スマホに乗り換えることで支出が大幅に減少したという人もいるだろう。

Q3. 家計の見直しを行った人は年間でいくら支出を抑えられましたか？（抑えられそうですか？）

10万円以上　7.1％
5万円以上10万円未満　19.5％
3万円以上5万円未満　16.0％
1万円以上3万円未満　20.7％
1万円未満　15.6％
支出を抑えられていない（抑えられそうにない）　21.1％

家計の見直しを行った人に年間でいくら支出を抑えられたか訊くと、抑えられたと回答した人で最も多かったのが「1万円以上3万円未満」で20.7％であった。次いで「5万円以上10万円未満」が19.5％、「3万円以上5万円未満」が16.0％となり、多かれ少なかれ8割近くの人が支出を抑えられたとのことだ。一方で、見直しを行ったにもかかわらず「支出を抑えられていない（抑えられそうにない）」と回答した人は21.1％であり、家計の見直しを行っても物価高騰の影響で支出を抑えられないと感じている人もいるだろう。

家計の見直しを定期的に行い、月に数千円程度支出を抑えるだけでも、年間でみると大きな節約につながる。無駄な支出の見直しや、使っていないサブスクリプションの解約、スマホプランの見直しなどできることから取り組むことで、支出を抑えるだけでなく貯蓄や投資へ資金をまわすことにもつながるだろう。

（藤田祐依）

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調査方法：インターネットによる調査
調査時期：2023年11月
調査対象：全国20～40代の会社員
有効回答数：1,404件