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【かぶオプコラム】第4回:株式投資で後悔しない!株の買いを予約する方法1

提供元:株式会社シンプレクス・インスティテュート

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【かぶオプコラム】
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第3回:損失を最小限に抑えて相場に参加するには

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「このコラムでは、株式投資をより効率的にしてくれる仕組み『かぶオプ』について連載でお伝えしてゆきます。」

私たちが後悔することの一つに、「あのときこうしておけば良かった」という反省があります。例えば、大型連休でレストランがどこも混雑することが予想できていたのに予約をしなかったために、結局大行列に並ぶか他の店を探し回るしかなく、ランチにありつけなくなってしまうなど、事前に打つ手があったのに行動を起こさなかった場合、後悔はさらに大きくなります。

株式投資でも似たようなことが起こります。例えば、ある会社がこれから伸びるだろうと予想はしていたけれど、結局株を買わずにいたところ、半年後には目を付けていた会社の株価が数倍になっていたというご経験はありませんか。なぜあの時株を買っておかなかったのだろうとどれだけ悔やんでも、一銭にもなりません。「上がると思って買った後に、値下がりしてしまったらどうしよう」という不安があるので、良い銘柄に注目していたのにせっかくの買い時を逃してしまい、買いそびれた株が値上がりするほど、まるで損をしたような気持ちになってしまうものです。

では、値上がりする株を買いそびれてがっかりする状況を避けるにはどうすればよいのでしょうか。ここで思い出していただきたいのが、第1回でご紹介した「コール」です。コールとは、予め決めた価格で将来モノを買う権利のことでした。

例えば今、買おうか迷っているA社の株価がおよそ1,000円ぐらいだとしましょう。この場合、すぐにA社株を買うのではなく、「将来のある日にA社株を1株あたり1,000円で買うことができる」というA社のコールを買っておきましょう。そうすれば、今後株価がどれだけ上昇しても安心です。なぜなら、そのコールを買っておけば、A社の株価がたとえ2,000円を超えて上昇してしまったとしても、1株あたり1,000円で買うことができるからです。当然ながらコールはタダでは手に入りませんので、コールを買うのに多少のお金はかかりますが、安心料と思えば高くはありません。

このように、買いたい株があるけれども自分が買う前に値上がりしてしまったら心配だというときには、コールを買っておくことで、「買いそびれたという後悔」をなくすことができます。

コールの取引では、事前に決めた株の買い値(上の例では1,000円)のことを「権利行使価格(以下、行使価格)」と呼び、行使価格で株を買うことができる日のことを取引最終日と呼びます。取引最終日は毎月第2金曜日の前日となっています。例えば、5月限(ごがつぎり)の行使価格1,000円のコールを買うことは、「5月の第2金曜日の終値がもし1,000円よりも高くても、株価1,000円で対象の株を買うことができる」ということを意味します。

そして、実際に取引最終日に株を手に入れることを「権利行使」と言います(図4-1)。これは、コールという権利を行使して株を買うという意味です。その際、当然ながら株の買い代金は口座に用意しておかなければいけません。せっかくコールを買っていても、株の買い代金が用意できていなければ、コールを行使して株を買うことはできませんのでご注意ください。

■図4-1:コール買いのイメージ(権利行使)

では、実際の取引例でコールを使った取引をみてみましょう。2024年2月9日の時点で日経225連動型上場投信(コード1321、以下、日経225ETFと略記)日経225ETFは38,000円台でした。

株価上昇の勢いは強く、今のこのペースでいけば約1か月後の3月の取引最終日(3月7日)には40,000円を超えるかもしれません。とはいえ年初からここまでの上昇を思うと、株価が高く感じられて買おうかどうか迷ってしまいました。そこで、3月限行使価格39,500円のコール(つまり、3月の取引最終日に39,500円でこのETFを買うことができるコール)を1口につき240円で買うことにしました。

■図4-2:日経225ETFの価格推移

その結果、ご覧の通り、3月の取引最終日(3月7日)には日経225ETFは41,080円で引けました(図4-2)。取引最終日の終値がどれだけ高くても、行使価格39,500円のコールを買って持っていれば、1口あたり39,500円でこのETFを買うことができます。最初にコールを買うために1口につき240円を支払っていますから、その分の出費はありますが、大幅に株価が値上がりした後でも、予め決めておいた値段で買うことができました。

株を手に入れてから二週間後の3月21日には、日経225ETFは42,320円となりました。例えばこの時点で株を売却したとすると、1口辺りの利益は2,560円です。下の式の通り、最初に買ったコールの代金240円がコストとなっていることに注意してください。

42,320円 - 39,500円 - 240円 = 2,560円

以上のように、株価が値上がりしそうだけれども今すぐ買うかどうか判断がつかない場合に、将来決めた値段で買う約束を取り付けることができるのがコールの買い取引です。今回の例では、コールを買っておいたことで取引最終日に有利に株を買うことができましたが、いつでもそうなるとは限りません。コールを買った後に意に反して株価が下がってしまった場合は行使価格で株を買う必要はありません。この点については次回もう少し詳しくご説明します。

(株式会社シンプレクス・インスティテュート)

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