新規上場ETF・ETNの横顔

2024年8月28日上場

236A:iシェアーズ 日本国債7-10年 ETF

提供元:ブラックロック・ジャパン

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2024年8月28日にiシェアーズ 日本国債7-10年 ETFが新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

銘柄名・コード iシェアーズ 日本国債7-10年 ETF (236A)
ファンドの特色 iシェアーズ 日本国債7-10年 ETFは、FTSE日本国債7-10年インデックスへの連動を目指すETF(上場投資信託)です。
対象指標 FTSE日本国債7-10年インデックス
対象指標の概要 FTSE日本国債7-10年インデックスは日本銀行保有分および財務省償還分を除いた、償還残存期間が7年以上10年未満の日本国債を時価総額で加重平均した日本国債市場の値動きを表す債券インデックスです。
計算期間 毎年1月12日~4月11日、4月12日~7月11日、7月12日~10月11日、10月12日~1月11日
(※最初の計算期間は2024年8月26日から2025年1月11日まで)
分配金支払基準日 毎年 1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回)
管理会社 ブラックロック・ジャパン株式会社
信託受託会社 三菱UFJ信託銀行株式会社
売買単位 10口単位
信託報酬 年0.066%(税抜0.06%)
上場日 2024年8月28日(予定)

新しいETF組成の思い

債券ETF市場は、グローバルで2.3兆ドルまで拡大しており、ブラックロックでは2030年に6兆ドルまで拡大すると見込んでいます。足元の東証上場の債券ETFは1.3兆円の規模に拡大しており、ETFが投資家の間で債券投資の一手段として活用されることが増えてきました。

ブラックロックは現在、東証最多である19本の債券ETFを上場しており、日本の市場から世界のさまざまな債券にアクセスする機会を提供しております。そうした中、東証では初のエクスポージャーである、7年以上10年未満の日本国債に連動するETFを上場することで、投資家におけるより柔軟なポートフォリオ構築の一助になればと考えています。

債券は、特に個人投資家の方にはあまり馴染みがない商品かもしれませんが、ポートフォリオ運用を考える上ではとても重要なツールです。株と債券は一般的に値動きが異なる商品とされており、債券を運用資産に組み入れることで、ポートフォリオ全体の資産価格変動リスクを低減できるとされています。

新しいETFの特徴

当ETFは、投資家の皆様に新しい形で日本国債へのアクセスを提供する商品です。既存の個人向け国債は、定期預金のように長期間お金を入れ続けておくイメージが強いかも知れませんが、当ETFを利用することにより個人投資家でもより機動的に日本国債に投資することが可能になります。

個人投資家にとっての当ETF
個人投資家は日本国債に投資する場合、ETF以外にも、個人向け国債、新窓販国債などが利用可能です。これらは以下のような違いがあるものの、ETFは売買の自由度が高く、市場金利に準じた利回りに投資可能であり、NISA成長投資枠対象予定であることから、利用しやすいツールであると言えます。12年ぶりの1%台※の利回りとなった長期国債にNISA枠から投資できる東証唯一のETFです。

※出所:財務省。7月発行の10年国債の表面利率。

※出所:ブラックロック、財務省、2024年7月29日時点。
※1:ETFの決算頻度
※2:ETFの上場時点の売買単位の予定額

同じ日本国債投資でも、利回りが異なる?
同じ日本国債投資であっても、利用するツールによって得られる利回りは異なります。個人向け国債は利回りに下限があるため、数年前のようなマイナス利回り環境であってもプラス利回りとなります。変動10年ものであれば国債金利が上昇した際には、同じように上昇した利回りを享受できます。ただし、その場合の利回りは国債金利より低いものとなります。

新窓販国債では、発行時の利回りは国債金利と同じように上下するため、上昇した利回りを享受できる可能性があります。ただし、購入時の利回りが償還まで維持されるため、高い利回りを享受するためには保有している国債を売却し、再度新しい国債を購入する必要があります。ETFであれば、国債金利に準じた利回りを常に享受でき、新しい国債への乗り換えも必要ありません。ただし、当ETFの対象指数は過去にはマイナス利回りとなることもご注意ください。

このように、投資ツールにより違いはありますが、ETFは国債金利に連動し、少額で、毎日、日中でも取引が可能なことから、使いやすいツールであると言えます。

※出所:ブラックロック、FTSE、財務省。ETF対象指数:FTSE日本国債7-10年インデックスの最終利回り、個人向け国債(変動10年):新たに発行された変動10年債の1回目の適用利率、新窓販国債(10年):新たに発行された固定10年債の応募者利回り。個人向け国債、新窓販国債は新規発行が無い月もあります。期間:2012年9月から2024年6月まで。

機関投資家にとっても、新たな日本国債へのアクセス方法
iシェアーズは、日本国債へのアクセスを提供するETFとして、利回りカーブ全体への投資が可能な「2561 iシェアーズ・コア 日本国債 ETF」を既に上場しています。本商品は、2561とは異なり7-10年の国債のみに投資することから、指標金利とされる10年利回りにより近く連動するETFとなります。

ETFを通じた日本国債への投資は、少額からでも複数銘柄に分散されたエクスポージャーを売買できる利便性や、ポジション維持に伴うオペレーション上の負荷の軽減、高い透明性などの特長を備えています。投資家の皆様にとってコア資産のひとつである日本国債の投資において、当ETFが投資効率向上の一助となれば幸いです。

連動する指数の特徴

FTSE日本国債7-10年インデックスは残存期間が7年以上10年未満の日本国債により構成された債券インデックスです。直近の平均利回りは0.9%以上(2024年6月末時点)と、日本政府が発行する安全性の高い国債でありながら、直近は比較的高い利回りが期待される指数です。

連動指標のパフォーマンス

出所:FTSE、ブラックロック、2024年6月18日時点。2005年12月30日を100として指数化

<年次リターン>

出所:ブルームバーグ、ブラックロック、2024年6月18日時点。

【参考情報】

● 情報ベンダーコード
(ETFコード)
Quick:236A/T、Bloomberg:236A JT Equity、Refinitive:236A.T
(対象指標)
Quick:-、Bloomberg:CFIIJG70 Index、Refinitive:-

● 対象指標の算出要領
https://www.lseg.com/content/dam/FTSE-russell/en_us/documents/ground-rules/FTSE-japanese-government-bond-7-10-years-index-ground-rules-japanese.pdf

用語解説

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