「驚いて売却」「積立投資をやめる」はOK?
新NISA「大暴落」でも絶対やってはいけない3つの行動
提供元:Mocha(モカ)
新NISA暴落時に絶対やってはいけない3つの行動
暴落が起こり、資産がマイナスになっているのを見るのは誰でも嫌なものです。しかし、だからといって次のような行動は絶対にやってはいけません。
●新NISA暴落時にやってはいけない行動(1)慌てて資産を売却する
暴落があったときにもっともやってはいけないことは、「慌てて売却する」ことです。なぜなら、過去を振り返っても下がり続けた相場はないからです。暴落に慌てて売却してしまうと、その時点で利益(または損失)が確定し、その後の資産回復・上昇の恩恵を一切受けられなくなります。
<S&P500の推移(1980年1月〜2024年7月)>
たとえばS&P500の推移を見ると、途中ブラックマンデー、リーマンショック、コロナショック、ロシアのウクライナ侵攻といった出来事を受けて下落していることがわかります。市場に暴落はつきもので、およそ数年に1度のタイミングで発生しています。
しかし、暴落してそのまま下がり続けたのかといえば、そんなことはありません。やがて元の水準に戻り、以後は元の水準よりも値上がりしていることがわかります。
<暴落から回復するまでの期間の目安(S&P500)>
主な暴落時の下落率と、そこからの回復までの期間を計算してみると、数ヶ月から数年程度で元の水準に回復していることがわかります。もちろん、次の暴落からも必ず回復すると保証するものではありませんが、これを知っておけば、暴落があっても回復を待ちやすいでしょう。
実際、8月5日まで日経平均株価は暴落しましたが、続く6日・7日には大幅に株価が回復し、本稿執筆時点(2024年8月25日)には3万8000円台を超えて推移しています。この後どう値動きするかは本稿執筆時点ではわかりませんが、いずれ元の水準に戻り、値上がりしていくと考えられます。
●新NISA暴落時にやってはいけない行動(2)積立投資をやめる
市場が将来的に値上がりする可能性が高いならば、積立投資をやめないほうがいいこともわかります。
もちろん、「絶対に値上がりする」のであれば、早いタイミングで一括投資した方が利益も大きくなりますし、合理的です。しかし、上でも紹介したとおり、相場に絶対はありませんし、短期的には今回のような暴落も起こりえます。一括投資して万が一暴落が起きたら、市場の回復をただ待つことしかできません。これは精神的な負担も大きいでしょう。
その点積立投資をしていれば、精神的な負担を和らげることができます。積立投資をすると、「ドルコスト平均法」の効果を味方につけることができるからです。
ドルコスト平均法とは、定期的に定額購入する方法です。金融商品の価格は長期的に右肩上がりでも、短期的には上下に変動しながら推移します。よって、金融商品の価格が安いときにはたくさん購入し、価格が高いときには少しだけ購入することになります。これにより、自然と平均購入単価が下がり、価格が上昇したときに利益を得やすくできます。つまり、今回の暴落でさえも、積立投資ならば「チャンス」に変えることができるのです。
積立投資ならば、今が安い・高いといった感情に左右されず淡々と資産形成できます。これが資産を増やす秘訣なのですから、暴落があっても積立投資をやめないようにしましょう。
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