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S&P 500上位20セレクト指数のご紹介

提供元:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス

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米国株式投資の重要性

米国株式市場は世界最大の株式市場であり、世界の株式市場のパーフォーマンスを測定する弊社指数S&P グローバル総合指数(BMI)では6割の時価総額を米国企業が占めています(2024年3月末時点)。さらに、同指数が採用する世界産業分類基準(GICS)における11セクターの内、米国株式は10のセクターで時価総額の大部分を占めていることからも、投資家が米国株式に投資することはとても重要です。

また、パッシブ運用の拡大も顕著です。アクティブファンドとの比較において弊社が過去20年以上にわたって調査しているSPIVAレポートによると、米国株式のアクティブファンドのうち、1年間で大型株ファンドの57%がS&P 500指数をアンダーパフォームしています。より長期の10年間という期間で比較すると、84.71%の大型株のアクティブファンドがS&P 500をアンダーパフォームしており、長期になればなるほどその堅実性は期待できます。

このように米国株式への投資を考慮することは重要であり、またパッシブ運用の拡大を背景にS&P 500は必要不可欠な指数となっています。さらに弊社ではS&P 500を基にした多くのS&P 500シリーズも算出しておりますが、中でもS&P 500上位20銘柄を構成銘柄とするS&P 500上位20セレクト指数は現在の米国市場を捉えるうえでポイントになっています。それでは、当指数の魅力について本記事では紹介していきます。

S&P 500 上位 20 セレクト指数シリーズとは?

そもそもS&P 500は、米国株式における各セクターから主要企業500社で構成され、米国大型株の動向を表す株価指数です。S&P 500上位20セレクト指数シリーズでは、S&P 500の中でも時価総額上位20社のパフォーマンスに注目します。

同シリーズは現在3つの指数が算出されており、各指数それぞれ構成銘柄比率の異なる上限を採用、四半期ごとのリバランスを実施しています。

図表1: S&P 500 上位 20 セレクト指数の概要

出所:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC。S&P 500 上位20セレクト指数、S&P 500上位20セレクト35/20キャップド指数、及びS&P 500上位20セレクト・アンキャップド指数は2004年8月19日に算出を開始しました。S&P 500上位20セレクト指数(TTM)(JPY)は、2004年11月8日に算出を開始しました。表は説明目的のために提示されています。

なぜ時価総額上位20社を選定するのか?

米国市場では、米国大型株のアウトパフォーマンスとそれに伴う市場集中の高まりを特徴とする状況が続いています。特に近年投資家の間で人工知能(AI)がもたらす企業成長への影響に関心が高まっており、また今年の米国でのトランプ大統領就任により一層注目されております。米国市場における一部の超大型IT企業が市場平均を上回るパフォーマンスを示した結果、S&P 500の時価総額上位5社の累積ウェイトは25.3%(2024年3月末時点)と半世紀以上ぶりの高水準(1970年12月以来)となっていました。

このような情勢を受け、同シリーズではS&P 500の中で時価総額が大きい上位4%(20社)の企業に注目しました。S&P 500と同シリーズのパフォーマンスを検証したところ、過去5年間(2022年を除く)と10年以上の長期におけるパフォーマンスは、同シリーズが上回る結果となっています。

図表2: S&P 500 上位 20 セレクト指数のパフォーマンス

出所:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC。2024年10月31日現在のデータ。指数のパフォーマンスは米ドル建ての月次のトータル・リターンに基づいています。S&P 500上位20セレクト指数及びS&P 500上位20セレクト35/20キャップド指数は2004年8月19日に算出を開始しました。当該日前の全てのデータは仮説に基づくバックテストされたデータです。2024年10月31日現在、S&P 500上位20セレクト35/20キャップド指数とS&P 500上位20 セレクト・アンキャップド指数のパフォーマンスは同じでした。これはS&P 500上位20セレクト35/20キャップド指数が過去に上限ルールに達しなかったためです。過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。図表は説明目的のために提示されており、仮説に基づく過去のパフォーマンスを反映しています。バックテストされたパフォーマンスに関する固有の限界についてさらに詳しい情報をお求めの方は、パフォーマンス開示を参照ください(この資料の最後にあるリンクをクリックしてください)。

S&P 500上位20セレクト指数の魅力

一方、こうした傾向がある中で一部の銘柄への集中が懸念されており、分散効果への期待が投資家の間で求められています。S&P 500上位20セレクト指数とS&P 500上位20指数を比較すると、構成比率の上限を設けているS&P 500上位20セレクト指数は、アウトパフォーム幅は小さくなっておりますが(S&P 500上位20指数が構成比率の上限を設けていないため)、年率のボラティリティでみるとボラティリティは低く抑えられていました。

図表3: リスク/パフォーマンスの概要

出所:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC。2005年6月30日から2024年10月30日までのデータ。指数のパフォーマンスは米ドル建ての月次のトータル・リターンに基づいています。年初来のリターンは年率換算されていません、S&P 500上位20指数は2024年8月1日に算出を開始しました。S&P 500上位20セレクト指数は2024年8月19日に算出を開始しました。当該日前の全てのデータは仮説に基づくバックテストされたデータです。過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。図表は説明目的のために提示されており、仮説に基づく過去のパフォーマンスを反映しています。バックテストされたパフォーマンスに関する固有の限界についてさらに詳しい情報をお求めの方は、パフォーマンス開示を参照ください(この資料の最後にあるリンクをクリックしてください)。

まとめ

以上S&P 500上位20セレクト指数の魅力について紹介してきました。S&P 500よりも長期期間におけるパフォーマンスの良さ、また構成銘柄の上限比率を設けることによる分散効果により、特定銘柄への集中リスクを抑えつつ、より高いリターン(リスク調整後)を得ることができるといえます。

また、当指数をベンチマークとするETFがブラックロック社より世界で上場されており、日本でも2025年1月16日に東京証券取引所に上場しております。

指数についてのお問合せは下記までご連絡ください。
<お問合せ>
index.tokyo@spglobal.com

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