TOPIXに詳しくなる(5)

【JPX総研】TOPIXを区分して見る(サイズ・スタイル編)

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長期のパフォーマンスについても見てみましょう。2009年以降の期間で比較したものが以下のグラフになります。また、TOPIXグロースの指数値をTOPIXバリューの指数値で割った値(右軸)の推移も載せています。過去との比較で上昇傾向にある時はグロース株優位な相場で、下落傾向にある時はバリュー株優位な相場であることを示していますが、グロース株優位な相場とバリュー株優位な相場が移り変わっていることが分かります。

【グラフ4:長期パフォーマンス(TOPIX・主要なスタイルインデックス)】

これまでサイズインデックス・スタイルインデックスについて、対象期間を区切って、指数ごとのパフォーマンスの差やその要因を紹介してきました。また、大型・小型やグロース・バリューのトレンドは循環するものであることもお分かりいただけたかと思います。

3.サイズインデックス・スタイルインデックスの活用

TOPIXの構成銘柄のうち特定のファクターで選定された銘柄で構成されるサイズインデックス・スタイルインデックス(それぞれの区分において各インデックスを合計したもの=TOPIX)は、市場平均であるTOPIXを中心として推移することになり、対象期間によってはTOPIXのパフォーマンスを上回ることや下回ることもあります。そのため、その時々の経済情勢等によってトレンドが循環することに着目した活用機会もあると考えられます。

米国ではサイズ別・スタイル別投資の考え方が広く受け入れられており、主要な連動ETFの運用資産残高は数十兆円にも及んでいます。

現在、東京証券取引所に上場しているETFのうち、JPX総研が算出するサイズインデックス・スタイルインデックスの連動商品は、TOPIX Core30を対象としたもののみですが、今後他のサイズやスタイル別のETFが組成されれば、投資家の選択肢が一層広がることとなります。

4.おわりに

今回はTOPIXサブインデックスとして、サイズインデックス・スタイルインデックスについて説明しましたが、JPX総研では、TOPIXの構成銘柄を業種別で区分したサブインデックスの算出も行っております。次回の記事では、TOPIX業種別インデックスについてご紹介しますので、ご期待ください。

※ 現在、TOPIX Core 30に連動する運用成果をめざして運用されるETF(上場投資信託)が東証市場に上場しております。ご興味のある方はこちらもご参照ください。(ETFの名称をクリックしていただくと、東証マネ部!の銘柄詳細ページが表示されます。)

コード 名称
1311 NEXT FUNDS TOPIX Core 30 連動型上場投資信託
用語解説

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