ストラテジストのつぶやき
今年も日本株は高配当利回り株に期待する
提供元:野村アセットマネジメント
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3. 企業の経営改革はまだまだ初期段階
では、2025年も高配当株のパフォーマンスは期待できるのでしょうか?東京証券取引所は、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を上場企業に要請しており、昨年中も、企業の取組み状況に関するアップデートを公表しています。
図表3は2024年8月に公表された調査結果ですが、「自律的に取組みを進める企業」(企業群(1))とほぼ合格点が与えられた企業はまだまだ少ないのが現状のようです。全体的な評価としては、「多くの企業で開示が始まるなど、取組みへの着手が進んでいるものの、取組みを進める企業においても投資家との目線にズレがあるなど課題が存在。また、開示に至っていない企業もおり、改革は始まったばかり」としています。そして、東証は「企業が資本コストや株価を意識して企業価値向上に取り組むことが当たり前となる市場を目指す」としています。企業の改革はまだまだ続き、業績改善や株主還元強化が続くことで、高配当利回り株の良好なパフォーマンスを今年も期待できると考えています。
[図表3] 企業の取組状況のイメージ(プライム市場)
<関連銘柄>
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(証券コード:1489)
NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信(証券コード:1577)
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(提供元:野村アセットマネジメント)
シニア・ストラテジスト
1988年以降約20年間、野村アセットマネジメントにて主に日本株のアクティブ運用業務に従事。その後、グローバル・ストラテジストとして、世界の様々な市場の分析や投資アイデア提供活動を継続中。