金融株もついに大幅調整で、株価上昇が期待できるか
提供元:野村アセットマネジメント
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3. 金融株(除く銀行)もようやく大幅に調整
金融株(除く銀行)、つまり、保険や証券は、基本的には銀行と似た値動きとなっています。国内金利の上昇は保険会社の収入増加をもたらすほか、株式市場の上昇は証券の事業環境好転に寄与し、保険については保有株式の上昇も業績好転につながります。そのような意味では、銀行ほど単純ではありませんが、金利上昇や株価上昇が業績にプラス寄与することを期待し、金融(除く銀行)も上昇基調にありました。銀行との違いは、金利上昇が今年に入って加速した一方、株価が昨夏以降は停滞してしまったことで、上昇エンジンが金利上昇だけになり、銀行ほどのパフォーマンスとはなりませんでした。
そして、足元の株価下落と長期金利急低下を受け、金融(除く銀行)株価指数は大きく調整したわけですが、前述の通りに長期金利や株式市場が再び上昇していけば、金融(除く銀行)株価指数も上昇していくのではないかと期待しています。
以上、好調に推移してきた金融セクター株価全般が大きく調整している足元は、同セクターを改めて見直すには妥当な機会ではないかと考えています。
[図表3] TOPIX-17金融(除く銀行)の株価指数と12ヵ月先予想EPS、日本10年国債利回りの推移
・12ヵ月先予想EPS(1株当たり利益):Bloombergが集計した向こう12ヵ月予想EPS
・日本10年国債利回りはBloomberg Generic
(出所)Bloombergのデータを基に野村アセットマネジメント作成
<関連銘柄>
NEXT FUNDS 銀行(TOPIX-17)上場投信(証券コード:1631)
NEXT FUNDS 金融(除く銀行)(TOPIX-17)上場投信(証券コード:1632)
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(提供元:野村アセットマネジメント)
シニア・ストラテジスト
1988年以降約20年間、野村アセットマネジメントにて主に日本株のアクティブ運用業務に従事。その後、グローバル・ストラテジストとして、世界の様々な市場の分析や投資アイデア提供活動を継続中。