乙武先生!金融教育、見にきてください まねぶー後編
乙武洋匡が聞く、すべての子どもにわかりやすく経済活動を伝える「まねぶー」の挑戦
さらなるマップの発展に期待!
乙武 実際、ショップの商品を陳列するのをパズルゲームにしたり、バーコードを読み取る作業を取り入れたり、「まねぶー」は本当にリアリティを大切にしながらシンプル化することに成功していますよね。
高田 そのあたりは実際に子どもにプレイしてもらってフィードバックをもらいながら、ひたすら試行錯誤を続けた賜物だと思います。ただ、同じ子どもでもたとえば3歳と8歳とではまったく理解力が異なりますし、家庭によってどこまでデジタル機器に触れさせているかというリテラシーも異なります。そうした能力差に関わらず、誰もが楽しく遊んでくれるゲームにするにはどうすればいいかは、最後まで考え抜きました。
乙武 リリース後、どのような反響や意見が届いていますか。
高田 個人的にとりわけ印象深いのは、「お金の教育は大切だと思っていたけど、どう教えていいかわからなかったので助かりました」という声を、親御さんからいただいたことです。
乙武 そういう親御さん、きっと多いのでしょうね。あるいは、学校などの教育現場で使われるようなケースはありませんか。
中村 正確には把握していないのですが、法人が数百単位でダウンロードされているケースもあるので、どこかの教育現場で利用いただいている可能性はあると思います。
乙武 ビジネスモデルについても聞かせてください。「まねぶー」は無料でダウンロードして遊べるアプリですが、どのようにマネタイズしていく方針なのでしょうか。
中村 そこは正直、まだまだ検討の最中です。現状は出店企業から開発費をいただく形を採っていますが、もっといろんな選択肢があるはずなので、引き続き頭を捻りたいと思っています。
乙武 今後、出店企業が増えればまだまだ「まねぶー」のマップは賑やかになりそうですね。
中村 そうですね、そこは我々も期待しています。現実的には、人が世の中の企業や職業にちゃんと興味を持つのは、就職活動のタイミングであると思います。しかし「まねぶー」を通して、早いうちからいろんな仕事があるということを経済と一緒に学ぶことができれば、人生設計や仕事観も変わってくるかもしれません。
乙武 そのためにも、ますますの発展を期待したいと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。
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