新規上場ETF・ETNの横顔

2025年8月20日上場

404A:グローバルX チャイナテック・トップ10 ETF

提供元:Global X Japan

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2025年8月20日に【グローバルX チャイナテック・トップ10 ETF】(銘柄コード:404A)が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

銘柄名・
コード
グローバルX チャイナテック・トップ10 ETF(404A)
ファンドの特色 中国、香港、および米国の金融商品取引所に上場している中国企業のうち、代表的なテック関連銘柄10銘柄から構成される、「Mirae Asset China Tech Top 10 Index(配当込み、円換算ベース)」との連動を目指すETFです。
対象指標 Mirae Asset China Tech Top 10 Index(配当込み、円換算ベース)
対象指標の概要 Mirae Asset China Tech Top 10 Indexは、Mirae Asset Global Index Private Limitedが開発した株式インデックスです。中国本土・香港および米国に上場している中国企業のうち、代表的なテック関連銘柄10銘柄から構成されます。各銘柄の組入比率は時価総額によって決定し、1銘柄当たりの上限は12%です。また、四半期ごとに構成銘柄の見直しおよび比率調整が実施されます。具体的には、毎年3月・6月・9月・12月の第1金曜日の取引終了時点で実施され、次の取引営業日に新構成が適用されます。
計算期間 毎年2月11日~8月10日、8月11日~翌年2月10日
(※最初の計算期間は2025年8月20日から2026年2月10日まで)
分配金支払基準日 毎年2月10日、8月10日(年2回)
管理会社 Global X Japan株式会社
信託受託会社 三井住友信託銀行株式会社
売買単位 1口単位
信託報酬 0.375%(税込0.4125%)以内
上場日 2025年8月20日(予定)

新しいETF組成の思い

グローバルX チャイナテック・トップ10 ETFは、中国、香港、および米国の金融商品取引所に上場している中国企業のうち、代表的なテック関連銘柄10銘柄から構成されるETFです。成長期待の大きい中国テック関連銘柄を主要な投資対象としつつ、銘柄数を絞ることで、新たな投資アプローチを提供できると考え組成に至りました。

新しいETFの特徴

中国は“世界の工場”から“消費大国”、そして“イノベーション大国”へ

中国は世界の工場とも呼ばれる労働集約型産業で成長してきましたが、近年は知識集約型産業への転換を急速に進めており、多数のスタートアップ企業を輩出するなど高いイノベーション創出力を有しています。特にeコマースやEV(電気自動車)、AI(人工知能)、フィンテック、クラウドコンピューティングといった先端分野において、中国だけでなく世界経済をけん引するほどの中国企業が誕生しています。

こうした背景には、政策的な後押しと、急速に増加したインターネットユーザーの存在があります。中国国内のインターネットユーザー数はすでに11億人を突破しており、オンラインショッピング、モバイル決済、SNS、動画配信など、あらゆるサービスが日常に浸透しています。これにより、テック企業は巨大なデータと市場を背景に、革新的なサービスを次々と展開できる環境が整っており、中国はユニコーン企業*の数が168社と米国に次ぐ第二位のイノベーション大国となっています。

*評価額が10億ドル以上で、設立から10年以内の未上場のテクノロジー関連のスタートアップのこと

(注)2024年時点
(出所)StatistaよりGlobal X Japan作成

中国のテクノロジー産業は自立成長軌道に

政策面においては、「中国製造2025」などでテクノロジー産業に関する明確な国家戦略が示されており、政府は研究開発(R&D)への投資を強化しています。中国の研究開発費は増加が続いており、2009年に日本を逆転、2023年時点では米国に匹敵する規模に達しています。AIや半導体といった重要分野において、外部依存からの脱却を図る動きが進んでおり、国産技術の育成と実装が活発化しています。

中国のスタートアップであるDeepSeekが開発したAIモデルは、米国企業よりはるかに少ない開発コストで構築されたとされており、世界に衝撃を与えました。また、DeepSeekの開発チームの多くが中国国内の大学出身者で構成されているとされる点も注目されています。これは、中国の教育・研究体制が世界水準のAI人材を自国で育成・実装できる段階にあることを示しています。

DeepSeekのような事例は、中国におけるイノベーションの「質」が確実に向上していることの証左でもあると言えます。イノベーションの質を測る指標として、特許件数が注目されますが、中国は生成AI関連の特許公開件数において、米国を大幅に上回っています。こうした実績は、中国のテクノロジー産業が持続的な成長軌道に近づきつつあることを物語っています。

(注)2014年から2023年の間における、生成AIに関連する特許ファミリーの公開件数
(出所)StatistaよりGlobal X Japan作成

中国のテクノロジー産業を代表する銘柄に厳選投資

当ETFの対象指数である、Mirae Asset China Tech Top 10 Indexは、時価総額の大きい中国のテクノロジー企業10社で構成される指数です。指数の組入候補銘柄には、香港上場株式以外にA株が含まれています。A株とは、深セン証券取引所および上海証券取引所に上場されている中国企業の株式のうち、人民元建てで取引されているものを指します。

特に、深セン証券取引所や、上海証券取引所によって開設されたハイテク企業向け市場である科創板には、高い成長期待を持つテック関連銘柄が数多く上場しています。したがって、A株を組入候補とすることで、中国本土のみに上場するハイテク銘柄へのアクセスが可能になり、中国のテクノロジー産業の高度化において中核を担う企業群を幅広くカバーできると考えています。

指数構成銘柄には、シャオミやテンセント、アリババグループといったテック大手のほか、科創板に上場するAI半導体開発企業のカンブリコンなどが含まれており、今後も成長が期待される中国のテクノロジー産業を代表する10銘柄に厳選投資することが可能です。

(注)上記は、指数の銘柄選定プロセスについて単純化したイメージ図であり、全てを説明しているものではありません。2025年7月15日時点。
(出所)Mirae Asset Global IndexよりGlobal X Japan作成
(注)2025年7月16日時点。四捨五入の関係で100にならないことがあります。
(出所)Mirae Asset Global Index、BloombergよりGlobal X Japan作成
用語解説

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