台湾株ETFが日本初上場 ― その特徴とは?

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2025年9月、日本の投資家が台湾株、特にテクノロジー領域への投資をより身近にできる2本のETF(NEXT FUNDS TIP FactSet 台湾イノベイティブ・テクノロジー50 指数連動型上場投信(412A)及びiFreeETF キャセイ台湾テックリーダー指数(413A)が東京証券取引所に上場しました。なかでも 「412A」 は日本―台湾間の相互上場スキームを採用しており、台湾証券取引所でも日本株に連動するETFが上場し、両国市場で互いの株式市場に投資できる環境が整いました。

■台湾株ETFの上場の仕組みは?

台湾ではETF of ETFスキーム(ETFの投資対象が別のETFとなるスキーム)が原則として認められていなかったところ、2024年末に台湾当局が日本籍ETFやETF of ETFの上場を解禁し、これにより、日本と台湾でそれぞれ相手国のETFを投資対象とする「ETF of ETF」スキームが導入可能となり、日台間でのETFの相互上場が実現しました。この仕組みでは、自国市場に上場するETFが、相手国のETFに投資する構造をとります。投資家は、自国通貨・自国市場の取引時間内で、実質的に海外ETFに投資できる利便性を享受でき、為替や取引制度の違いを意識せずにグローバルな分散投資が可能となります。

■台湾株ETFが東証市場に初上場

東証に上場した台湾株ETF2銘柄も上記ETF of ETF スキームを利用しております。いずれも台湾のイノベーション企業を主な構成銘柄とする株価指数に連動するETFであり、テック株中心の台湾市場を象徴する商品群となります。1つは、台湾のテクノロジー関連企業50社で構成される「台湾イノベイティブ・テクノロジー50指数」に連動するETF、もう1つは、台湾を代表する情報通信・テクノロジー銘柄を網羅した「台湾テックリーダー指数」に連動するETFです。

台湾は近年、世界的な半導体供給網や通信インフラ分野で中核的な役割を果たしており、イノベーション産業の成長市場として注目を集めています。今回のETF上場により、日本の投資家にとって台湾テック市場へのアクセスが容易になりますので、アジアの成長を取り込む手段の一つとしてご利用いただけます。

東証に上場している台湾株ETFは以下のとおりです。

※詳細は新規上場銘柄(年間) | 銘柄一覧(ETF) | 日本取引所グループ及び台湾証券取引所ウェブサイトをご覧ください。

台湾株への注目が高まるなか、日本市場における台湾株ETFの上場は、投資家にとって新たな成長市場へのアクセス手段となるだけでなく、日台資本市場の連携を象徴する大きな一歩でもあります。

東証は、引き続き投資家の多様なニーズに応えるべく、ETF市場のさらなる発展と国際的な取組みを推進してまいります。

台湾証券取引所ウェブサイトにて、本クロスボーダーETFにかかる日本語特設ページを制作いただいております!詳しくは以下をご覧ください↓↓
https://www.twse.com.tw/jp/ETFortune-cross-border/index

(東証マネ部!編集部)

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