2025年12月17日上場
488A:円高ハンター
提供元:ブラックロック・ジャパン
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2025年12月17日、資産運用残高、世界No.1の運用会社※のブラックロックが展開するETFブランドiシェアーズ から「iシェアーズ 円高フォーカス ETF(銘柄コード:488A)」が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。
出所:Thinking Ahead Institute, “The world’s largest 500 asset managers”(2024年10月)、グローバルの運用資産残高ベース
基本情報
| 銘柄名・コード | iシェアーズ 円高フォーカス ETF (488A) | ||
| ファンドの特色 | iシェアーズ 円高フォーカス ETFは、FTSE円ドルロング日本国債0-1年(含短国)インデックス への連動を目指すETF(上場投資信託)です。 | ||
| 対象指標 | FTSE円ドルロング日本国債0-1年(含短国)インデックス | ||
| 対象指標の概要 | FTSE円ドルロング日本国債0-1年(含短国)インデックス は、短期の日本国債と、米ドルに対する日本円ロングのパフォーマンスを示す指数のリターンに連動します。 | ||
| 計算期間 | 毎年1月12日~4月11日、4月12日~7月11日、7月12日~10月11日、10月12日~翌1月11日 (※最初の計算期間は2025年12月15日から2026年4月11日まで) |
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| 分配金支払基準日 | 毎年1月11日、4月11日、7月11日、10月11日(年4回) (※本ファンドは信託財産の成長を優先するため、分配を抑制する方針です) |
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| 管理会社 | ブラックロック・ジャパン株式会社 | ||
| 信託受託会社 | 三菱UFJ信託銀行株式会社 | ||
| 売買単位 | 10口単位 | ||
| 信託報酬 | 年0.33%(税抜0.30%) | ||
| 上場日 | 2025年12月17日(予定) | ||
新しいETF組成の思い
円高をチャンスに変える、攻めのETF。
円高と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?
海外旅行に安く行ける、ブランド物が安く買える等、なんとなくいいイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、もし今皆さんがS&P500やオールカントリーに投資をしていて、それが〈為替ヘッジつき〉の商品でない場合、円高は明確なピンチになります。今日は投資と為替の関係、そして円高をチャンスに変える、日本初のETFについてご紹介します。
新しいETFの特徴
日本の投資家の多くは円安の恩恵を受けている
2010年には1ドル=100円程度であったドル円が、現在は160円にも迫ろうとしており、市場では「円安のピークは近い」「そろそろ円高に転じるかもしれない」と心配する声も多く聞かれるようになってきました。

NISAでも人気のS&P500やオールカントリーといった商品は、海外資産に円建てで投資をしているため、日本の投資家から見た場合、原資産と現地通貨の両方に投資をしていることになります。仮にS&P500がまったく動いていなくても、ドル円が100円から120円になった場合、皆さんが保有しているS&P500のパフォーマンスは円安の影響により20%値上がりします。
以下のグラフを見ていただくとわかる通り、日本の投資家が投資をしている円建てのS&P500は原資産であるドル建てのS&P500のパフォーマンスを大きく上回っています。この差がまさに円安の影響によるもので、過去5年間でドル円は60%程度円安となった分が、米国株式などのリターンを嵩上げしてきました。

円安の恩恵を受けて上がっていたならラッキー、と思われるかもしれませんが、今後はどうでしょうか?為替は円高にも円安にも動くので今後円高に転じた場合、株価が上がってもドル円が下落したら値上がり益が相殺されてしまう可能性があります。たとえば、ドル円が150円から130円へ戻れば、円換算で約13%の為替損となり、為替でリターンが消えるケースが起こりえます。
ドル円は1ドル=100円と言われていた時もあったなか、100円には戻らなくても、今後円高になるとこれまで円安により受けていた恩恵にあやかれないだけでなく、これまで嵩上げされていた分が下がってしまうため、仮にS&P500やオルカン自体が上がっていても為替がそのパフォーマンスを帳消しにしてしまうリスクがあります。

為替リスクのない日本株に投資をすればいいと思われるかもしれませんが、日本は自動車産業など円安で恩恵を受ける企業が多く、本来為替リスクが無いはずの日本株であっても、円高になると業績悪化の懸念で下落する傾向があります。
では円高局面になってしまった場合、何に投資していれば良いのでしょうか。
今回新たに誕生したこの「円高ハンター」は、そんな局面においてリターンを狙える数少ないETFです。
ETFで円高に投資することを可能に
本ETFは、残存期間1年未満の日本国債を保有しながら、為替予約取引を行い米ドル売り・日本円買いのポジションを保有します。債券部分にはリスクが少ない短期の日本国債を用いながら、為替の変動をダイレクトにリターンへ反映します。米ドルの売りを行っているため、米ドルが下落=日本円が上昇(円高)となった際にはプラスのリターンを享受することができます。「円高=ピンチ」という相場環境を、「円高=チャンス」に変えるETFです。

手軽で低コスト
円高を狙う手段として一般的なのはFX取引ですが、慣れていないとレバレッジが気づかないうちにかかってしまう先物取引であることや、専用の口座開設が必要なことなどから投資信託やETFに比べ少しハードルがあるのが実情です。円高ハンターでは通常の株式と同様にお持ちの証券口座でお取引いただけます。

円高リスクからポートフォリオを“ヘッジ”する
「円高ハンター」は円高にベットするだけでなく、今お持ちの海外資産を守るために活用することもできます。ここまででもご紹介した通り、海外資産に投資をしていると外貨の値動きの影響を受けるため、円安では恩恵を受ける一方、円高局面では為替の値動き分マイナスとなってしまうのですが、仮に米国株に10万円分投資していた場合、同時に「円高ハンター」を10万円分保有すれば、米国株に付随する米ドルの値動きはほぼ相殺されます※。

もちろん、米国株と同金額保有する必要はなく、部分的にでもリスクを抑えたい、あるいは必要な時にだけ使いたい、という場合でも、ETFだからこそ柔軟に活用できます。
“円安ハンター”と組み合わせて、為替相場を両面攻略。
実は、iシェアーズETFでは” 円安ハンター”なる「iシェアーズ 米国債0-3ヶ月 ETF」(ティッカー:2012)もご提供しています。「円高ハンター」とは逆で、超短期の米国債券を保有しているため金利変動による価格変化が少なく、円安になった場合に値上がり益を享受できる仕組みになっています。今回の「円高ハンター」と組み合わせることで、為替相場を両面から攻略でき、円高・円安のどちらの局面でもリターンが期待できる戦略が組めます。
為替の方向性が読みにくい局面では、ポートフォリオに両方を少しずつ組み合わせるのも一手。バランスを自分でデザインできるのは、ETFならではの魅力です。
iシェアーズのETFで、為替の波を味方につける投資を始めてみませんか。
連動指標のパフォーマンス

<年次リターン>

投資家の皆さまへ
【参考情報】
● 情報ベンダーコード
(ETFコード)
Quick:488A/T、Bloomberg:488A JT Equity、Refinitive:488A.T
(対象指標)
Quick:-、Bloomberg:CFIIJUFX Index、Refinitive:-
● 対象指標の算出要領
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