投資信託のトレンドが分かる！
2025年10月 投資信託の資金フロー
提供元：三菱アセット・ブレインズ
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３．新規設定ファンドの動向
「設定額が大幅に増加」
10月の新規設定額は約1,410億円となり、前月（約950億円）から大きく増加した。一方で、新規設定本数は13本と前月（22本）から減少した。
新規設定ファンドのうち、設定額が最も多かったのは「野村日本バリュー厳選投資」（野村、約990億円）、次いで「あおぞら・新グローバル分散ファンド（限定追加型）２０２５－１０」（あおぞら、約290億円）が資金を集めた。
1位の「野村日本バリュー厳選投資」は、国内上場株式の中から資産・利益水準等と比較して株価が割安と判断され、かつ株価上昇が期待できる銘柄を対象に、個別銘柄の魅力度（カタリスト等）を考慮して厳選投資を行うファンドである。
同ファンドが多くの資金を集めた要因の一つとして、2025年6月に設定された「（早期償還条項付）野村ハイベータ日本株2506」（野村）の存在が挙げられる。「野村ハイベータ日本株2506」は、当月に基準価額が一定水準（12,500円）に到達し、安定運用へ移行した。同ファンドで短期的な利益確定を行った投資家の一部が、より継続的な日本株投資による追加リターンの獲得を狙い、「野村日本バリュー厳選投資」に資金を振り向けたことが、資金流入拡大の一因と考えられる。
2位の「あおぞら・新グローバル分散ファンド（限定追加型）2025－10」は、信託期間が約5年の追加型ファンドである。当ファンドは世界の株式・債券に分散投資を行い、株式の組入比率を１年かけて6割まで段階的に引き上げ、基準価額が11,500円以上となった場合には安定運用へ移行する。
組入れファンドの運用は、ディメンショナル・アイルランド・リミテッドが担っており、学術研究に基づき長期リターンが期待できる特性に着目して幅広い銘柄へ分散投資を行う点に特徴がある。当シリーズは直近5年間で20本目の設定と、3ヵ月ごと（1月、4月、7月、10月）に定期的に新規設定されており、継続的なニーズが伺える。
新規設定金額、設定本数の推移
最後に、10月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。
資金流入上位15ファンド一覧
（三菱アセット・ブレインズ）
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