長期運用を実践して「資産2億円」突破の兼業投資家・後編
実践したからわかる株式投資のコツは「無理しないこと」と「挑戦すること」
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「株式」と「投資信託・ETF」を組み合わせて理想の投資スタイルに
株式投資の難しさはあるものの、Sammyさんが長く継続してきたのは、「夢があるから」とのこと。
「株式投資はリスクがある一方で、資産が10倍どころか100倍になることもあります。そう考えると、やっぱり夢がありますよね。そして、持ち続けることで配当金を得ることができ、保有期間が長くなれば配当金だけで元本を超えられる可能性があるところも株式投資の魅力だと思います」
配当金とは、企業が株主に対して分配する利益のこと。株主は、保有株数に応じた配当金を受け取ることができる。例えば、配当利回り4%の銘柄を100万円分保有していると、年間の配当金は4万円となる。配当利回りが変わらなかったとすれば、25年間保有することで配当額が元本と同額となり元が取れるのだ。
「配当金生活って、投資をしていれば誰もが憧れるものですよね。私もスクリーニングを始めた2004年頃から配当利回りに注目するようになり、いまも高配当株が投資の中心です」
かつては「資産が2億円に到達したら仕事を辞めて、配当金で暮らそう」と考えていたSammyさんだが、目標を達成した現在も仕事を続けていて収入があるため、配当金を生活費には充てていないそう。
「現時点で、配当金は再投資に回すか貯めたままにしておくかという状態です。以前は生活費にしようと考えていましたが、いずれ家を買ったときの返済に回すのもありだなとか、配当金が増えてきたことでいろいろな選択肢を考えられるようになりました」
一方で、近年は投資信託やETFも購入している。将来を見据え、資産のポートフォリオを変えていっているそう。
「父が亡くなった際に、自分の将来についても考え始めたんです。万が一、たくさんの銘柄を保有したまま亡くなったとしたら、資産を残された家族が大変だと思ったので、株式と比べて投資先を集中させやすい投資信託やETFに変えていくのもありなのかなと」
将来のためだけでなく、より分散した投資ができるというメリットも感じているとのこと。
「前半でも話しましたが、私は逆張りをしがちなので、順張りでの投資が前提となるインデックスファンドを買うことで、いままで得られていなかったチャンスをつかめるのではないかと感じています」
株式投資で資産を築いてきたSammyさんだが、「いまであれば投資信託やETFで運用するのもありだと思う」と話す。
「私が投資を始めた頃はETFはほとんどなく、投資信託の選択肢もそこまで豊富ではありませんでした。でも、いまはいろんな指数に連動する投資信託やETFがあって、業界などで絞り込んでいるものもありますよね。注目されている業界に投資したいものの、ひとつの会社に絞り切れないのであれば、業界全体に投資する投資信託やETFを買うのもいいでしょう。選択肢が増えているので、必ずしも個別株でなくてもいいのかなと思います」
高配当株に絞った投資信託やより大きな利益を目指すアクティブETFなども出てきているため、個々の目的や好みに合う投資を実践しやすくなってきている。
さらに、勤務先で導入されている企業型DC(企業型確定拠出年金)も活用し、退職金代わりとして運用しているそう。
「かつての退職金の運用利回り3%を超えるという目標で運用し、以前は『オルカン(全世界株式インデックスファンド)』に近い構成になるように3つの投資信託を組み合わせていたんですが、『野村全世界株式インデックスファンド』がラインナップに入ったので、いまはその1本に絞りました。1本で分散投資ができて、そのままほったらかしにしておけるのも投資信託やETFの魅力ですよね」

