元消防士の個人投資家が語る「時間をかけて資産11億円を築いた方法」・前編

「高配当株」&「優待株」で長期的かつ安定的に資産形成するために知っておきたいこと

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「高配当株」を見つける5つのステップ

かんちさんが株式投資の主軸としている高配当株。その見つけ方となるステップを、著書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門 「自分年金」を増やす最強の5ステップ』(ダイヤモンド社)から紹介してもらった。

かんち著『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』ダイヤモンド社刊

(1)「配当利回り3.5%以上」の銘柄を抽出
(2)「増収増益・増配」の銘柄だけを絞り込む
(3)「PER×PBR=15倍超」の割高銘柄を除外する
(4)一時的な要因で株価が上がった銘柄を除外する
(5)厳選した銘柄を株価が下がったところで買う

「5ステップのなかでも特に重視しているのは、最初の(1)です。『4%以上』が理想ではあるのですが、『3.5%』の銘柄のなかにはすぐに増配して『4%』を超えるものも潜んでいるので、スクリーニングは『3.5%以上』でかけています。めぼしい銘柄がないと思ったときは『3%以上』まで下げて探すこともあります」

このステップを定期的に行い、購入する銘柄やタイミングを決めているそう。

「まず配当利回りが高い順で見ていき、もともと気になっていた銘柄や保有している銘柄の配当利回りが高いところに来ていたら、株価が下がっていることの裏付けといえるので、買いどきかなと感じます。知らない銘柄の配当利回りが4.5%を超えていたら、企業情報などを調べてみるという動きになっていきます」

「高配当株」「優待株」を売却するタイミング

「高配当株、優待株の購入・保有を継続する」というかんちさんの投資手法について聞いてきたが、まれに売却することもあるという。

「優待株に関しては、購入する時点で2種類に分けています。『優待目的で購入し、優待がなくなったら売る銘柄』と『たまたま優待が付いてきた成長中の銘柄』の2つで、優待がなくなったときの対応が変わります。前者はその時点で損していようが儲けていようが、優待がなくなった翌日には売ります。後者は成長が続いていれば、優待がなくなっても保有し続けます」

高配当株に関しても、「売上や利益が上がらないなかでギリギリ配当を出している銘柄が減配したら売る」という基準を設けているそう。このような状況になると、立ち直ることが少ないからとのこと。

「重要なのは、『株式は何が起こるかわからないもの』という前提で始めること。『仮にこういう状況になったら、こうしよう』という方針を決めておくと、アクシデントがあったとしても動じずに対処できます。投資は、感情に任せてやると損するようにできているものです。感情は無視して、決めたルールのなかで機械的に行うことが大切だと思います」

株式投資歴40年超のかんちさんの投資術を聞いてきた。後編では投資初心者がしがちな失敗と、最初の一歩におすすめの投資について伺う。

(取材・文/有竹亮介)

お話を伺った方
かんち
1961年三重県生まれ。専業投資家。元消防士で、株式投資で資産2億円を築いたタイミングで早期退職。それ以降は生活費のすべてを配当金・株主優待でまかない、使い切れない配当金を再投資に回している。著書に『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門 「自分年金」を増やす最強の5ステップ』。
著者/ライター
有竹 亮介
音楽にエンタメ、ペット、子育て、ビジネスなど、なんでもこなす雑食ライター。『東証マネ部!』を担当したことでお金や金融に興味が湧き、少しずつ実践しながら学んでいるところ。
用語解説

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