元消防士の個人投資家が語る「時間をかけて資産11億円を築いた方法」・後編

投資初心者に必要なのは「入金力」と「焦らず継続する心構え」

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投資を始めたら「焦らず急がず長く続ける」を意識

もうひとつ、投資における注意点として教えてもらったのが「人の言葉を鵜呑みにしないこと」。

「SNSでフォロワー数の多い投資家が『この株がいい』と投稿していると、よさそうな気がしますよね。ただ、その言葉に惑わされて、自身の理解の範疇を超えた新興株を買い、資産を減らしてしまったケースを何件か見聞きしたことがあります。短期的に大きな利益を上げようとすると焦ってしまうので、資産は長い時間をかけて地道に築くものと考え、さまざまな試行錯誤を重ねて、自分なりの“勝ちパターン”を見つけていくことが大切です。投資は誰かと勝敗を争うものではありません」

そして、何よりも大切なのは、「焦らず急がずに長く続けること」。

「繰り返しになりますが、長期投資と高配当株や優待株は相性がいいと思います。資産の伸びは遅いですが、のんびり保有している間に配当金や優待が入ってきて、確実に積み上がります。買えば買うほど増え幅も大きくなるので、少しずつ積み上げていきたいという人に向いた手法ではないでしょうか」

“長期”と聞くと途方もない道のりに感じてしまうが、20歳から始めれば、20年後はまだ現役バリバリの40歳。その40歳で始めたとしても、20年後はまだ60歳だ。

「年金支給が始まる65歳までに、年間の配当金が生活費を上回るくらいの資産に達していれば、老後の不安は軽減するでしょう。生活費を上回るほどでなくても、『年金+月10万円の配当金』ぐらいあれば生活は成り立つはずです。老後に預貯金を取り崩すことに不安を感じる人は多いと思うので、それまでに投資を経験し、資産を運用する能力を身に付けていきましょう」

長い期間をかけて高配当株・優待株での運用を実践し、老後の不安を払しょくできるほどの資産を築いたかんちさんだからこそ、説得力のあるエピソードばかりだった。焦らず長期で運用するためにも、できることから一歩踏み出してみるのがいいかもしれない。

(取材・文/有竹亮介)

お話を伺った方
かんち
1961年三重県生まれ。専業投資家。元消防士で、株式投資で資産2億円を築いたタイミングで早期退職。それ以降は生活費のすべてを配当金・株主優待でまかない、使い切れない配当金を再投資に回している。著書に『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門 「自分年金」を増やす最強の5ステップ』。
著者/ライター
有竹 亮介
音楽にエンタメ、ペット、子育て、ビジネスなど、なんでもこなす雑食ライター。『東証マネ部!』を担当したことでお金や金融に興味が湧き、少しずつ実践しながら学んでいるところ。
用語解説

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