かぶオプコラム
【1年で学ぶ かぶオプ投資術】第3回:株だけではもったいない ― いま注目の“かぶオプ”の世界
提供元:株式会社シンプレクス・インスティテュート
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【かぶオプコラム】
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【1年で学ぶ かぶオプ投資術】第2回:急落は突然やってくる ― 株式投資の“保険”という考え方| 東証マネ部!
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2026年6月現在、日経平均株価は高値圏で推移しており、株式投資への関心は一段と高まっています。米国でも大型IPOやAI関連企業への関心が高まるなど、株式市場の話題を耳にしない日はありません。こうした中、株高のニュースや、投資で成果を上げている人の話を聞くと、「自分ももっと利益を出さなければ」と焦ったり、まだ株式投資を始めて間もない方は、「世の中の流れに出遅れているのではないか」と感じたりすることもあるでしょう。
確かに、インフレが進む中で、現金以外の資産に投資する選択肢を真剣に考える必要性は高まっています。とはいえ、株式だけに注目していると、多くの投資家の中で勝ち抜かなければならないような大変さを感じてしまうかもしれません。そうした大変さを感じている方にも、すでに株式投資で利益を出しているものの、それだけでは少し物足りないと感じている方にも、ぜひ知っていただきたい商品があります。その一つが「かぶオプ」です。
かぶオプは、正式には「有価証券オプション」といい、株式やETFを対象としたオプション取引のことです。株を持ちながら収益機会を増やしたり、急な下落に備えたり、株の値上がりに連動する利益を比較的少額の資金で狙ったりするなど、さまざまな戦略に活用できます。つまり、かぶオプは株式投資とかけ離れた別の商品ではありません。株を買ったり売ったりするという従来の投資方法に加えて、さまざまな相場観に応じた投資の方法を実現するための道具なのです。
実は、かぶオプは最近生まれた新しい商品ではありません。日本では1997年7月18日に取引が始まっており、制度としてはすでに30年近い長い歴史があります。それにもかかわらず、なぜ今あらためて、かぶオプが注目されているのでしょうか。
理由の一つは、取引環境が整ってきていることです。大阪取引所の発表によると、2026年5月には月間取引想定元本が約1,988億円、取引高が729,873単位となり、いずれも過去最高を記録しました。下の図を見ると、2026年5月に取引が大きく伸びていることが分かります。かぶオプはまだ一般の個人投資家に広く知られているとは言えないものの、市場では着実に存在感を高めています。
【図1 かぶオプ取引状況(想定元本ベース)】

【図2 かぶオプ取引高】

また、かぶオプが注目される理由は、取引が増えているからだけではありません。取引されている対象も、個人投資家にとって身近な銘柄に広がっています。2026年5月の取引想定元本ランキングでは、ファナック、イオン、ダイキン工業、日経225連動型ETF、トヨタ自動車、三菱重工業、リクルートホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソフトバンクグループ、アドバンテストなどが上位に並びました。
「オプション」と聞くと、専門家向けの難しい商品という印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、対象となっているのは、個人投資家にもなじみのあるETFや大型株です。名前は少し難しくても、対象は意外と身近なのです。
さらに注目したいのが、マーケットメイク対象銘柄の拡大です。かぶオプ市場では、投資家が取引しやすい環境を整えるために、マーケットメイカーと呼ばれる専門業者が、一定の銘柄について継続的に売り気配と買い気配を提示しています。大阪取引所は、2026年8月3日から、かぶオプのマーケットメイク対象銘柄を、これまでの32銘柄から50銘柄へ拡大すると発表しました。18銘柄が新たに追加され、投資家にとって取引しやすい銘柄が増えることになります。
新たに追加される銘柄は、次のとおりです。
今回追加される銘柄には、高配当株ETF、米国株ETF、半導体関連株、金融株、商社株、通信株など、個人投資家にもなじみのある分野が含まれています。株式投資家がかぶオプを選択肢として検討しやすい環境が、さらに整っていくことが期待されます。(2026年8月以降のマーケットメイク対象銘柄一覧はこちらのページをご確認ください。https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/column/09.html)
海外に目を向けると、米国では株式やETFを対象としたオプション取引が、すでに多くの投資家に利用されている投資手段の一つとなっています。日本でも取引環境が整い始め、対象銘柄も広がってきたことで、かぶオプは「一部の専門家だけの商品」から、「株式投資家が知っておきたい選択肢」へと少しずつ変わりつつあります。かぶオプは、まだ多くの個人投資家に十分知られていないからこそ、今のうちに知っておく価値があります。市場がさらに広がってから慌てて学ぶよりも、早い段階で仕組みや使い方を理解しておくことで、将来の投資判断に差が出るかもしれません。
では、かぶオプを使うと、株式投資に何が加わるのでしょうか。分かりやすく言えば、株式投資の場面ごとに、次のような選択肢が増えます。
投資には、「買う」「売る」「待つ」以外にも、さまざまな工夫の余地があります。株価が横ばいのときに収益機会をつくる。急落に備える。買いたい株を希望する価格で待つ。こうした選択肢を知ることで、相場に振り回されるだけでなく、相場に合わせて投資の組み立て方を考えられるようになります。
今回見てきたように、かぶオプは取引高が伸び、対象銘柄も広がっており、株式投資家にとって、より身近な選択肢になりつつあります。
株だけではもったいない。かぶオプというもう一つの選択肢を知ることで、投資の幅を少しずつ広げていきましょう。
かぶオプ入門(1)|カバードコール
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/movie/kabuop/kabuop_nyumon_2026_01.html
かぶオプ入門(2)|ターゲットバイイング
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/movie/kabuop/kabuop_nyumon_2026_02.html
かぶオプ入門(5)|コール買い戦略
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/movie/kabuop/kabuop_nyumon_2026_05.html
かぶオプ入門(6)|プット買い戦略
https://www.jpx.co.jp/ose-toshijuku/movie/kabuop/kabuop_nyumon_2026_06.html
(提供元)株式会社シンプレクス・インスティテュート
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