お笑い芸人・小島よしおさんインタビュー 後編

子どものお金教育「『おこづかい』と『本』からヒントを得てほしいな」

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持ち前の明るいキャラクターで、子どもたちを中心に人気を集めているお笑い芸人・小島よしおさん。

前編では、お金の勉強を始めたきっかけや資産運用のモットーを伺った。後編では、一児のパパであり、子ども向けの金融教育関連のイベントにも登壇している小島さんに、お金について子どもに教える際に心掛けていることを聞いた。

※このインタビューは書籍『お金の超・バイブル』の内容に一部加筆したものです。

子どもにヒントを出すための「お金の引き出し」

――小島さんは子どもを対象とした金融教育関連のイベントにも登壇されていますが、子どもにお金の話をするとき、まず何から話すと伝わりやすいと感じていますか?

小島 まずは、お金は「物と交換できる便利なもの」と伝えることですかね。「この100円玉があるから、このお菓子が買えるんだよ」「ガチャガチャが1回できるんだよ」とか、そういう基本的なところから教えることが大切なんじゃないかなって思います。

――小島さんのお子さんが大きくなったときにも、まずはお金の仕組みから。

小島 そうですね。小学生ぐらいになったら、投資のことも教えてみたいですね。実は、いま考えていることがあるんですよ。おこづかいを投資っぽくしようかなって。

子どもに渡したおこづかいのなかから、いくらかを僕に預けてもらうんです。“よしお証券”みたいな感じで、1000円を預けたら、1年後に1100円になるみたいな仕組みにして、利子や配当金を実体験してもらえたら面白そうですよね。

もしくは、小学生の間のおこづかいは親が決めた額の半分だけ渡して、6年生になったタイミングで「実は残りの半分は運用していて、これだけ増えたんだよ」と見せてあげるのもいいかもしれない。資産運用の効果を実感してもらう方法を考えたいですね。

――ゲーム感覚で体験できて、投資や資産運用のハードルが下がりそうですね。

小島 実践とは別に、本からも学んでほしいという思いもあります。僕は昔から那須正幹先生の「ズッコケ三人組」シリーズが好きで、最近読み返したんですが、『うわさのズッコケ株式会社』(ポプラ社文庫)が株式のことをわかりやすく描いているんですよ。

小学生の頃に読んだときはあまりよくわかっていなかったと思うんですが、いま投資の知識がある状態で読むと、すごく丁寧に解説されていることがわかったんです。だから、子どもが小学生になる頃に、薦めてみようかなと思っています。

――児童文学だと、子どもの入り口にもなりやすいですよね。

小島 もうひとつ、最近注目している漫画があるんです。山田芳裕先生の『望郷太郎』(講談社)という作品で、人工冬眠から500年ぶりに目覚めた主人公が、文明が衰退した地球で人類が物々交換を行っているなか、祖国である日本を目指す物語です。

そのなかで、どのように文明やお金が生まれたのかといったことが描かれていきます。知っているようで知らなかった社会や文化の歴史が凝縮されているので、お金のことを知る第一歩として、子どもにおすすめするのもありかなと思いますね。

――小島さんのように興味の幅が広く、さまざまな知識や情報の引き出しがあると、子どもが親しみやすい伝え方の選択肢も増えていきますよね。

小島 そうだと思います。子どもに「この引き出しを開けてみたら」とヒントを出してあげられるように、僕自身も引き出しをさらに増やしていきたいと思います。まだお金に関する引き出しがないという方は、まず『うわさのズッコケ株式会社』と『望郷太郎』を読んでみてほしいですね。

いずれ子どもが反抗期になり、「お父さんの引き出し」を拒否してくる時期が来ると思うんです。そのときは、子どもの近くにいる大人の誰かに「この引き出しに入ってるって教えといてくれ」って頼もうかなと思っています(笑)。

著者/ライター
有竹 亮介
音楽にエンタメ、ペット、子育て、ビジネスなど、なんでもこなす雑食ライター。『東証マネ部!』を担当したことでお金や金融に興味が湧き、少しずつ実践しながら学んでいるところ。
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