新規上場ETF・ETNの横顔

2026年7月30日上場

610A:グローバルX 宇宙テック・トップ10 ETF(除く日本)

提供元:Global X Japan

TAGS.

2026年7月30日に【グローバルX 宇宙テック・トップ10 ETF(除く日本)】(銘柄コード:610A)が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

銘柄名・
コード
グローバルX 宇宙テック・トップ10 ETF(除く日本)(610A)
ファンドの特色 主として海外の金融商品取引所に上場している株式に投資し、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率をMirae Asset Space Tech Top 10 ex-Japan Index(配当込み、円換算ベース)の変動率に一致させることをめざします。
対象指標 Mirae Asset Space Tech Top 10 ex-Japan Index(配当込み、円換算ベース)
対象指標の概要 Mirae Asset Space Tech Top 10 ex-Japan Index(配当込み、円換算ベース)は、Mirae Asset Global Index Private Limitedが開発した、宇宙産業の成長と商業化をけん引する企業から構成される株式インデックスです。
ロケット打上げ・再利用ロケット、宇宙関連機器・ソフトウェア、衛星通信、宇宙輸送・宇宙探査などの事業から売上を得ている企業を選定します。日本と韓国を除く先進国に上場する企業のうち、原則としてテーマ関連売上比率50%以上を満たす企業を抽出し、時価総額上位10銘柄を採用します。
計算期間 毎年1月11日~7月10日、7月11日~翌年1月10日
(※最初の計算期間は2026年7月28日から2027年1月10日まで)
分配金支払基準日 毎年1月10日、7月10日(年2回)
管理会社 Global X Japan株式会社
信託受託会社 三井住友信託銀行株式会社
売買単位 1口単位
信託報酬 0.64%(税込0.704%)以内
上場日 2026年7月30日(予定)

新しいETFの特徴

新しいETF組成の思い

いま、マーケットで「宇宙」がひとつのキーワードになっています。スペースXの上場をはじめ、宇宙関連企業の成長が加速し、まさに“宇宙ビジネスがリフトオフ(離陸)”している状況です。

かつて宇宙といえば、月や火星の探査といった国家主導の科学プロジェクトが中心で、私たちの日常とは遠い存在でした。しかし現在、宇宙は社会インフラの一部へと変わりつつあります。GPS(全地球測位システム)、衛星インターネット、気象観測など、私たちの生活はすでに宇宙とは切っても切れない状況になっています。

この変化の背景にあるのがコスト削減とスケーリングです。再使用ロケットの実用化や、小型衛星の普及、大量打ち上げ技術の進展により、宇宙開発は「国家プロジェクト」から「民間ビジネス」へと大きくシフトしました。その結果、多くの企業が参入し、宇宙産業は競争と成長のフェーズへと移行しています。さらに重要なのは、宇宙産業が打ち上げそのものだけでなく、衛星などの宇宙インフラを活用したサービスの提供が急拡大している点です。衛星通信や測位データ、地球観測など、データを活用した事業が安定した収益を生み出す構造が確立されつつあります。

もちろん、国主導のプロジェクトも宇宙産業のさらなる拡大に欠かせません。米国主導の国際宇宙探査計画「アルテミス計画」は、有人月探査と拠点構築を通じて火星進出を目指すプロジェクトです。国が需要創出・インフラ整備・ルール形成を担うことで、民間ビジネスが飛躍する土台となるでしょう。

宇宙といった成長分野に、日本の投資家が手軽にアクセスできる手段として「グローバルX 宇宙テック・トップ10 ETF(除く日本)【610A】」が東京証券取引所に上場します。宇宙(スペース)をテーマにしたETFは国内で初めてとなります。宇宙産業は今、まさにテクノロジーの進歩によって拡大している段階です。5~10年の長期スパンで成長が見えてくる分野であり、当ETFが宇宙を取り巻くテクノロジーや産業トレンドに興味がある方の第一歩となれば幸いです。

拡がる宇宙ビジネス

宇宙に関連するビジネスは大きく3つに分けられます。

・宇宙市場:ロケットの打ち上げや人工衛星の製造・運用など、宇宙インフラに関連したビジネス
・衛星ソリューション:人工衛星などの宇宙インフラを活用して様々なサービスを提供するビジネス
・その他:宇宙旅行の商業化や探査など、宇宙に関連する幅広いビジネス

世界全体の宇宙関連ビジネスは2034年までに1兆ドル(約160兆円)を超え、2025年の6,264億ドル(約100兆円)から大きく拡大すると見込まれます。最も大きい市場は、人工衛星を活用して収益を生み出すソリューションビジネスです。

(注)2026年以降は予想(出所)Novaspace : Space Economy Report (2026, Jan)よりGlobal X U.S.作成

宇宙ビジネスが拡大する最大の原動力は、コストの低下です。1981年から2011年にかけて運用されたスペースシャトルと比べて、スペースXが手掛ける主力ロケット「ファルコン9」の打ち上げコストは約6分の1、低軌道までの1kgあたり輸送コストは約45分の1にまで下がりました。この劇的な変化をもたらしたのが、ロケットを再使用する技術です。さらに、スペースXが開発を進めている「スターシップ」が本格的に商業運行を開始した場合、一層コストが低減すると見込まれています。

コストの低下に加えて、人工衛星の小型化が進んだことで、軌道への投入数が急増しています。2025年には、世界全体における軌道への投入回数は324回に達し、そのうち約7割が商業用途の打ち上げでした。民間企業が宇宙空間へのインフラ構築を積極的に進めていることが伺えます。

特に注目されているのが「衛星コンステレーション」です。これは数十〜数千機の小型人工衛星を連携させ、一つの巨大システムとして運用する仕組みを指します。衛星を低軌道に配置することで、低遅延の高速通信やリアルタイム観測などが可能になります。私たちに身近なものでは衛星ブロードバンド通信が急速に普及していますが、衛星データを活用した気候モニタリングや物流の可視化、精密農業、防衛など様々な分野へと広がっています。このように衛星ビジネスの裾野が広がることで、衛星インフラの構築が加速し、宇宙市場の拡大をけん引するでしょう。

(注)期間は1958年から2030年、1958~2025年は実績、2026年は6月15日時点、2030年は予想。機能停止している衛星は除く(出所)Statista、Jonathan’s Space Report、European Space Agency、各種資料よりGlobal X U.S.作成

中核企業への投資アプローチ

グローバルX 宇宙テック・トップ10 ETF(除く日本)は、Mirae Asset Space Tech Top 10 ex-Japan Indexに連動を目指します。銘柄選定の最大の特徴は「宇宙ビジネスに対する純度の高さ」です。日本および韓国を除く先進国の企業のうち、4つのサブテーマから50%以上の売上高を得ている企業を選定します。そうすることで、防衛や航空など宇宙の隣接分野に携わる企業ではなく、宇宙テクノロジーと関連ビジネスを中核事業とする企業にフォーカスします。

<サブテーマ>
●ロケット打上げ・再使用型ロケット
●宇宙技術および部品
●衛星通信およびデータサービス
●宇宙輸送・観光・探査

また、宇宙産業の実態を反映したポートフォリオ設計もポイントです。宇宙は比較的新しいビジネスのため、事業の中核に宇宙を据えている企業数が少なく、また大型株と中小型株が混在しています。そのため対象指数では、産業全体のバランスを考え、産業をリードする企業10社に集中しながら大型株のウェイトを高める構成としています。具体的には、時価総額が大きい10銘柄でポートフォリオを構成し、時価総額トップ銘柄のウェイト上限を30%、残りの9銘柄の上限を各15%にします。

※上記は指数の銘柄選定プロセスについて単純化したイメージ図であり、全てを説明しているものではありません。非人道兵器への関与が確認された企業には投資を行いません。(出所)Mirae Asset Global IndexよりGlobal X Japan作成

対象指数の構成トップ銘柄は、スペースX(スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ)です。スペースXは2026年6月12日に上場した後、対象指数のファストエントリールール(定期リバランスを待たずに、大型IPO銘柄を臨時で組み入れるためのルール)に基づき臨時で組み入れとなりました。

同社は、ロケット打ち上げから衛星通信まで一貫して手がけ、商業打ち上げ市場で圧倒的なシェアを誇ります。衛星通信サービス「スターリンク」は、すでに1万機以上の衛星を運用し、将来的には4万機規模を目指しています。

2番目のロケット・ラボは小型ロケット「エレクトロン」で輸送事業を手掛けており、小型衛星の専用打ち上げ市場で存在感を発揮しています。2026年4月には、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)から1機貸し切りの衛星打ち上げを行うなど、政府や民間企業の要望に応じた柔軟な打ち上げが強みです。

3番目のAST スペースモバイルは、スマートフォンを直接衛星につなぐ通信インフラを開発しています。世界各地の通信会社とサービス提供に向けた提携を進めており、日本では楽天モバイルと2027年度から本格的に直接通信サービスを提供する予定です。

スペースX:スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ

※個別銘柄の推奨、今後の組入を示唆・保証するものではありません。また、比率は四捨五入の関係で100にならないことがあります。対象指数はスペースXの臨時組み入れに伴い現在11銘柄で構成されていますが、次回8月のリバランス時に10銘柄となる予定です。
(注)スペースXは2026年7月2日から組み入れ、構成比率はデータ基準日の2026年6月26日終値で計算した値(出所)Mirae Asset Global IndexよりGlobal X Japan作成

当ETFの対象指数は、2025年から大きく上昇しています。米国のトランプ大統領が発表したゴールデン・ドーム構想(宇宙ベースのミサイル防衛)や、スペースXのIPO観測(2026年6月上場)が背景に挙げられます。現在、宇宙ビジネスに携わる企業の多くが先行投資のフェーズにあり、ほとんど利益が出ていない状況です。今後も各社の株価は、業績やビジネスの進捗度合いなど様々なニュースフローで大きく変動することが想定されるため、長期的な視野で投資に取り組むことが大切でしょう。

※過去のパフォーマンスを示しており、将来の成果を示唆・保証するものではありません。
(注)指数算出開始日は2026年6月5日。算出開始日以前の指数に関する情報は全て指数算出会社がバックテストしたデータ。期間は2022年11月30日から2026年6月26日の日次。パフォーマンスは起点を100として指数化(配当込み、円換算ベース)。(出所)BloombergよりGlobal X Japan作成

【参考情報】
● 情報ベンダーコード
(ETFコード)
Quick:610A/T、Bloomberg:610A JT Equity、Refinitive:610A.T
(対象指標)
Bloomberg:MASPXJUT Index

● 対象指標の算出要領

https://indices.miraeasset.com/pdf/Mirae-Asset-Space-Tech-Top-10-ex-Japan-Index.pdf

※指数のディスクレーマーについては下記をご参照ください。
Mirae Asset Global Index Private Limitedが提供するインデックスまたはその他の製品もしくはサービスの公表および管理に関して提供する情報は、証券、金融商品、製品もしくは取引戦略の売買または保証、スポンサーシップもしくは推薦と見なすべきではない。Mirae Asset Global Indexは、いかなる状況または側面においても、そのインデックスまたはインデックス値を使用することから得られる情報または結果の正確性、適時性、完全性または適切性について、明示的にも黙示的にも、主張、予測、保証または確約を行わない。Mirae Asset Global Indexは、インデックスが正しく計算されるよう最善の努力を払う。本インデックスまたはその中に含まれるデータに関する商品性または特定目的もしくは使用への適合性に関する明示または黙示の保証は一切行わず、また明示的にすべての保証を否認する。前記事項を制限することなく、Mirae Asset Global Indexは、いかなる場合にも、特別損害、懲罰的損害、間接損害または派生的損害(逸失利益を含む)について、当該損害の可能性について通知されていたとしても、一切責任を負わないものとする。

用語解説

"※必須" indicates required fields

設問1※必須
現在、株式等(投信、ETF、REIT等も含む)に投資経験はありますか?
設問2※必須
この記事は参考になりましたか?
記事のご感想や今後読みたい記事のご要望などをお寄せください。
(200文字以内)

This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.

注目キーワード