米国:2026年4-6月期決算プレビュー ~ ポジティブサプライズが続くかに注目 ~
提供元:野村證券 投資情報部
2026年4-6月期は前年比+22.5%推定
2026年7月中旬から米主要企業の2026年4-6月期決算の発表が本格化します。7月2日時点の調査会社LSEGの集計によれば、S&P500指数のEPS(1株当たり利益)は前年同期比22.5%増と、2026年1-3月期の同19.0%増から、伸び率が加速すると推定されています。
S&P500 企業 四半期EPS(1株当たり利益)前年同期比増減益率の推移

(出所)LSEGより野村證券投資情報部作成
S&P500 企業 四半期EPS(1株当たり利益)の推移

(出所)LSEGより野村證券投資情報部作成
2026年2月末から始まった米国・イスラエルとイラン軍事衝突の影響は懸念されますが、米国の企業業績のけん引役がAI関連などであることから、市場では企業業績の拡大が続くとみていると推察されます。
既に決算発表が始まった2026年3-5月期決算(2026年4-6月期の集計に含まれる)企業16社については、純利益実績が事前のアナリスト予想平均を上回ったポジティブサプライズ比率は87.5%となっています。
2026年4-6月期決算のポジティブサプライズ比率

(注2)直近4四半期平均とは2025年4-6月期~2026年1-3月期の平均。長期平均とは、売上高は2002年以降、純利益は1994年以降の平均。
(注3)LSEGによる2026年7月2日時点(売上高について17社、純利益について16社)の集計。
(出所) LSEGより野村證券投資情報部作成
リビジョンインデックス 直近は1超
アナリストの企業業績予想の修正動向を示すリビジョンインデックスは、2026年に入ってから一時的に1を下回る(下方修正が優位となる)期間もありましたが、7月1日時点では予想1期目は1.60、予想2期目は1.55となっています。
米国企業リビジョンインデックスの動向

(出所)LSEGより野村證券投資情報部作成
年度ベースでは増益基調の予想
年度ベースでのEPSをみてみると、2026年度は前年度比26.1%増と、2025年度と比べ増益率が加速する予想となっています。
2027年度以降は増益率は鈍化するものの、増益基調が続くと予想されています。AI普及に伴う情報技術関連企業の業容の拡大などが、増益基調の見通しを支えているとみられます。
S&P500 企業 EPS(1株当たり利益)の推移(年度) 2026年7月2日時点

(出所)LSEGより野村證券投資情報部作成
前述の通り、既に発表された企業群は、ポジティブサプライズの企業が多数を占めています。今後発表される2026年4-6月期決算でも同様の傾向が続けば、2026年以降のEPSは、上方修正されると考えられます。
今後、各社から同期の決算が発表された際には、ポジティブサプライズの傾向が続くか、注意してみていきたいと考えます。
1990年野村総合研究所入社、1998年に野村證券転籍。エクイティアナリスト、クレジットアナリストとして勤務。2011年6月より米国株ストラテジー担当。投資環境の分析、個別株の投資アイデアを提供。テレビ東京「Newsモーニングサテライト」出演中。
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