書店員さんに聞いてみた!今あなたに読んでほしい「お金の本」

漢字一文字でも出てくれば「猫本」。専門店が選ぶ、猫好きに読んでほしい「お金の本」

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個人事業主の愚痴から学ぶお金事情

今回「お金の本」というテーマをいただき、少しひねった視点も含めて4冊を選んでみました。まずは、カレー沢薫さんの『寝そべり錬金術』です。

『寝そべり錬金術』(カレー沢薫、講談社)

この本の猫要素は、表紙の猫ちゃんのイラストです。ここだけです。これも猫本です(笑)。
作者は、漫画家・コラムニストのカレー沢薫さん。コミックの代表作に『ひとりでしにたい』などがありますが、エッセイもユーモアたっぷりの文体で魅力的です。
寝そべっていたらお金が儲かる? そんな夢のような方法があるのかな? と前のめりになってしまうタイトルですが、当然そんな指南書ではありません。「NISAは『積み立て』する余裕がある人しかできないじゃないか」「インボイス制度が始まって大変だ」など、個人事業主のお金にまつわる愚痴がさまざまな角度から書かれています。
私自身も会社員を辞めて個人事業主になった身。笑える文体ですが、共感できるからこそ笑えないリアルさがありました。これから独立を考えている方には特に必読の1冊です。

命を守るために知っておきたい、法律とお金

2冊目は『ねこの法律とお金 増補改訂版』です。

『ねこの法律とお金 増補改訂版』(渋谷寛 監修/ライブ・パブリッシング)

猫を飼うともちろんお金がかかりますし、トラブルを防ぐために守るべき法律もあります。「愛猫が交通事故にあったら治療費は請求できる?」「災害時に避難所に連れて行ける?」「近所の金魚を殺してしまったら?」など、具体的なケースを交えながら、法律やお金の面から飼い主が知っておくべきことが書かれています。
ペットにまつわる法律の本は他にもありますが、この本は猫に特化しているのがポイント。自分が亡くなった時に、愛猫に財産を残すには? なんて、“飼い主の終活”への回答も載っています。
気持ちの上では愛する家族でも、法律上は「モノ」と扱われるのがペットです。だからこそ、人間は知識を持って守ってあげなければいけない、生涯責任を持って飼い続けなくてはいけない、と改めて思わせてくれる1冊です。もちろんトラブルはないに越したことはないのですが、いつかのために読んでおくと役に立つかもしれません。

お話を伺った方
安村 正也
1968年大阪生まれ。書店勤務は40年前の学生バイト経験しかないにも関わらず、2017年に「猫のいる/猫本だらけの/猫と人を幸せにする本屋」キャッツミャウブックスを東京・三軒茶屋にオープン。2024年には『くろねこノロのたび』で出版にも着手。2026年には選書本と読書習慣を育むアイテムをセットにした月額制のサブスクリプションサービスを開始する予定である。
著者/ライター
町田 晴
1989年生まれ。ビジネスからエンタメまでインタビュー取材を主にこなす。ミステリー小説とノンフィクションが好き。書店に行くと本だけでなく、文房具コーナーでもつい何か買ってしまうタイプ。

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