書店員さんに聞いてみた!今あなたに読んでほしい「お金の本」
漢字一文字でも出てくれば「猫本」。専門店が選ぶ、猫好きに読んでほしい「お金の本」
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「犬に最も似ている猫」とは?
3冊目は『数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか』。この本を選んだ理由は、目次に「犬に最も似ている猫」という項目があるからです!

「投資はAIに任せておけばいいのでは」なんて言説を最近はよく見かけますが、そのAIやシミュレーション(数理モデル)をどこまで信用していいのか?と警鐘を鳴らす本です。ある意味で、これからの我々の社会の根幹を知ることができる1冊かもしれません。
数理モデルはあくまで世の中を簡略化し、シミュレーションするためのもの。例えば、すべての猫の情報をインプットした上で「4本足で、耳があって、毛がフサフサしていて、この動物は何でしょう?」という条件で聞いても「犬」と出力されるかもしれない——これが「犬に最も似ている猫」の項ですね。
普段読むタイプの本ではないのですが、目次に猫とあったのと、「お金にまつわる本」をテーマにしたこの取材も控えていたので、気になって手に取ったら面白かったです。
本って、そういうところがありますよね。偶然手に取ったり、人にすすめられて半強制的に読んだりした1冊が、予想外に心に残ることもある。「猫本」だからという理由で出会った1冊が、お客さんにとってもそんな存在になったら嬉しいなと日々思っています。
猫本屋の懐事情を、赤裸々に公開
最後にご紹介するのは『夢の猫本屋ができるまで』。実はこれ、当店(キャッツミャウブックス)ができるまでを取材していただいた本なんです。

本屋を始めるための事業計画や初期費用、クラウドファンディングの進め方、オープン直後の実際の収支などを赤裸々に明かしています。
正直刊行当時は恥ずかしくて嫌だったんですけど……リアルな実情を公開することで未来の誰かの役に立てばいいなと。これからスモールビジネスや個人事業主として何かを始めたい人にとって、参考になる内容だと思います。
私が店を始めたのは50歳手前だったんですが、年を重ねていたからこそできたとも感じていて。これが30代だったら、自分に自信が持てなくて「いつかやろう」の夢で終わっていたかもしれない。長年会社員として仕事をする中で、できること、できないことの見極めもついてきたし、残りの人生に限りがある中でこれ以上“準備”ばかりしていても、と踏ん切りをつけられたのは大きかったです。
「あなただからできたんでしょ」と言われることもありますが、本当に普通の会社員でしたからね。本当にやりたいことがある人は、まず公言して、何か小さなことでも始めてみてください。一歩を踏み出してみてください。私の経験やキャッツミャウブックスの存在が、背中を押す一助になったら嬉しいです。

