新規上場ETF・ETNの横顔

2026年9月9日上場

633A:グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF

提供元:Global X Japan

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2026年9月9日にグローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF(銘柄コード:633A)が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

銘柄名・
コード
グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF(633A)
ファンドの特色 主として、TIGER Semiconductor TOP 10 ETFの受益証券を通じて、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率をFnGuide Semiconductor TOP10 Indexを円換算した値の変動率に一致させることをめざします。
対象指標 FnGuide Semiconductor TOP10 Index(円換算ベース)
対象指標の概要 FnGuide Semiconductor TOP10 Indexは、FnGuide Inc.が開発した、韓国の半導体関連企業から構成される株式インデックスです。
対象銘柄のうち、半導体関連企業が組入候補銘柄となり、時価総額上位10銘柄が組入銘柄として選定されます。
組入比率は時価総額上位2銘柄についてはそれぞれ25%、その他の銘柄については浮動株調整後時価総額加重平均で決定されます。
※「FnGuide Semiconductor TOP10 Index(円換算ベース)」は、FnGuide Inc.が算出する「FnGuide Semiconductor TOP10 Index」の韓国ウォン建ての値を元にGlobal X Japanが円換算したものです。
計算期間 毎年4月11日~10月10日、10月11日~翌年4月10日
(※最初の計算期間は2026年9月7日から2027年4月10日まで)
分配金支払基準日 毎年4月10日、10月10日(年2回)
管理会社 Global X Japan株式会社
信託受託会社 三菱UFJ信託銀行株式会社
売買単位 1口単位
信託報酬 税込0.4775%(税込み)程度
上場日 2026年9月9日(予定)

新しいETF組成の思い

AI時代を支える、もう一つの主役「韓国メモリ半導体」
AI半導体と聞くと、多くの人が思い浮かべるのはエヌビディアのGPUではないでしょうか。GPUはAIの「頭脳」として膨大な計算を高速で処理します。しかしGPUだけではAIは動きません。計算に必要なデータを高速で読み書きする「メモリ半導体」があって初めて、その性能を十分に発揮できます。
生成AIの普及に伴い、メモリ半導体の重要性も急速に高まっています。そして、この分野で世界をリードしているのがサムスン電子とSKハイニックスを中心とする韓国半導体企業です。

デジタル化の進展を背景に拡大する半導体市場
コロナ禍以降、デジタル化やAIの普及を背景に、半導体市場は大きな成長局面を迎えています。かつてはPCやスマートフォン向けが需要の中心でしたが、近年ではAI、自動運転、ロボットなど幅広い分野へと用途が広がっています。
半導体は、あらゆる産業のデジタル化を支える基盤技術なのです。

(注)AI半導体:AI処理に特化したプロセッサー(GPU、ASIC等)に加え、HBM等のAI向けメモリを含む。2025年以降は予測。
(出所)StatistaよりGlobal X Japan作成

では、AI時代に注目されるメモリ半導体とはどのような半導体なのでしょうか。

半導体には4つの種類がある

半導体は大きく、「計算する」ロジック半導体、「記憶する」メモリ半導体、「感じる」アナログ半導体、「動かす」パワー半導体の4種類に分けられます。生成AIの普及によって特に需要が拡大しているのが、ロジック半導体とメモリ半導体です。

※1つの製品は様々な半導体の組み合わせで成り立っています。 (注)代表的な例でありすべてを網羅しているわけではありません。個別銘柄の推奨、今後の組入を示唆・保証するものではありません。(出所)各種資料よりGlobal X Japan作成

メモリ半導体は、大きく2種類に分けられます。

DRAM:処理中のデータを一時的に保存する「作業用メモリ」
NAND:写真や動画などを保存する「保存用メモリ」

AIサーバーでは、GPUが膨大なデータを高速で処理し続けるため、特にDRAMの重要性が高まっています。一方、NANDもAIで扱う大量の学習データや画像・動画などを保存するストレージとして欠かせない存在です。

(注)*印(2026年・2027年)は世界半導体貿易統計(WSTS)予測。 (出所)StatistaよりGlobal X Japan作成

実際、AIの普及を背景にメモリ半導体市場は大きく拡大しており、その中心を担っているのが韓国企業です。

※2026年4-6月期(2Q)、DRAMは売上高ベース、NANDは出荷量ベース。個別銘柄の推奨、今後の組入を示唆・保証するものではありません。比率は四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。(出所)Counterpoint ResearchよりGlobal X Japan作成

DRAMではサムスン電子とSKハイニックスの2社で世界シェアの約7割を占め、NANDでもサムスン電子をはじめ韓国企業が高いシェアを持っています。韓国企業は長年にわたりメモリ半導体で世界をリードしており、その技術力はAI向け次世代メモリHBM(広帯域幅メモリ)にも受け継がれています。

韓国企業が世界をリードする理由
HBMは、複数のDRAMチップを縦方向に積み重ねることで、従来のDRAMよりも多くのデータを高速でやり取りできるメモリです。生成AIでは、GPUが大量のデータを高速で処理するため、データを高速で供給できるHBMの活用が広がっています。
また、HBMは複数のDRAMチップを積層して製造するため、HBM需要の拡大はDRAMの生産にも影響を与えます。上位3社のDRAMウェハ投入量全体に占めるHBM向けの割合は、2025年の18%から2027年には30%まで上昇すると予想されています。

AIの普及でHBMの需要が急拡大

(注)比率は上位3社(SKハイニックス・サムスン電子・マイクロン)のHBMウエハ投入量が、DRAMウエハ投入量全体に占める割合。2026年・2027年は予測値。(出所)TrendForce(2026年6月)よりGlobal X Japan作成。

HBM需要の拡大を背景に、韓国企業はこの分野で高いシェアを占めています。

※2026年1-3月期、売上高ベース。個別銘柄の推奨、今後の組入を示唆・保証するものではありません。比率は四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。(出所)Counterpoint Research、韓国産業通商資源部よりGlobal X Japan作成

現在、HBM市場ではSKハイニックスが約58%で首位、サムスン電子も約21%のシェアを持ち、韓国企業2社で世界市場の約8割を占めています。寡占化の背景にあるのが、HBMならではの高い技術的ハードルです。

HBMが築く高い参入障壁
HBMは、誰でも簡単に作れる製品ではありません。複数のDRAMを何層にも積み重ねる高度な製造技術に加え、NVIDIAなどGPUメーカーの厳しい品質基準を満たす必要があります。さらに、一度採用されると、次世代製品でも継続採用されやすく、顧客が切り替わりにくいことも参入障壁となっています。こうした高い参入障壁が、韓国企業の競争力を支えています。

SKハイニックスの強みは「技術力」
SKハイニックスは、HBMをいち早く開発・量産してきた先行企業です。その競争力を支えているのが、独自の製造技術「MR-MUF」です。HBMは複数のメモリを積み重ねて製造するため、わずかな不良でも製品全体が使えなくなります。「MR-MUF」は放熱性の向上と歩留まりの改善を実現する技術であり、高品質なHBMの安定供給につながっています。
こうした技術力が評価され、SKハイニックスはHBM市場で世界トップクラスの競争力を築いています。

※イメージです。(出所)各種資料より、Global X Japan作成

サムスン電子の強みは「総合力」
一方、サムスン電子の強みは、メモリだけでなく、ファウンドリ(半導体受託製造)や先端パッケージングまでも手掛ける総合力にあります。HBMでDRAMを制御する土台部分「ベースダイ」は、最新世代のHBM4以降、ロジック半導体プロセスで製造されるようになり、その重要性が高まっています。サムスン電子は、このベースダイを自社のファウンドリで製造できる数少ないメーカーの一つです。

さらに、メモリからファウンドリ、先端パッケージングまで一貫して手掛けられるため、開発スピードの向上や顧客ニーズへの柔軟な対応につながると期待されています。HBM市場ではSKハイニックスが先行していますが、サムスン電子もこうした総合力を活かして競争力の強化を進めています。

韓国半導体を支える、国家戦略
いまではDRAMやHBMで世界トップクラスのシェアを持つ韓国半導体ですが、約50年前は米国企業向けの半導体を組み立てる「下請け工場」に過ぎませんでした。

その転機となったのが1983年、サムスングループ創業者の李秉喆(イ・ビョンチョル)会長による「半導体を自前で開発・生産する」という決断です。国産64K DRAMの開発成功をきっかけに、韓国企業は積極的な設備投資を続け、1992年にはサムスン電子がDRAMで世界首位を獲得しました。

その後、業界再編を経てSKハイニックスが成長し、2013年には世界で初めてHBMを開発。生成AIの普及によってHBM需要が急拡大したことで、韓国企業はAI向けメモリ市場でも世界をリードする存在となっています。
韓国半導体の競争力は、約半世紀にわたる企業の挑戦と継続的な投資、そして政府の一貫した国家戦略によって築かれたものです。

1960後半〜1970:米国企業向け半導体組み立て拠点としてスタート
1983:サムスン電子が国産64K DRAM開発に成功
1992:サムスン電子がDRAM世界シェア首位を獲得
1999:業界再編により韓国メモリ産業を強化
2013:SKハイニックスが世界初のHBMを開発
2021〜2026:国家戦略・Kチップス法・AI戦略

※2026年8月10日時点(出所)各種資料によりGlobal X Japan作成

個別株ではなく、ETFという選択肢
SKハイニックスとサムスン電子は、それぞれ異なる強みを持ち競争を続けています。また、韓国半導体産業の成長を支えているのは、メモリメーカーだけでなく、製造装置や素材、部品メーカーなどのサプライチェーン企業です。
こうしたことから、特定の1社ではなく、韓国半導体産業全体に投資するという選択肢があります。

韓国半導体産業を効率よく捉える指数設計
当ETFの対象指数は、韓国取引所に上場する銘柄のうち、産業分類で「半導体」に属する企業から時価総額上位10銘柄を選定します。

最大の特徴は、韓国半導体産業の構造を反映したウェイト設計です。まず、2強であるサムスン電子とSKハイニックスをそれぞれ25%、合計50%組み入れます。特定の1社に依存せず、韓国を代表するメモリ2社の競争力をまとめて取り込める設計です。

残る50%は、半導体の製造装置・素材・部品を手掛ける時価総額上位8銘柄に浮動株時価総額に応じて配分します。メモリの微細化や積層化が進むほど製造工程は複雑になり、こうした周辺企業が提供する技術や装置の重要性は一段と高まります。2強に加えて、その生産を支える企業にも投資することで、韓国半導体産業の成長をサプライチェーン全体で捉えられます。
指数のリバランスは年2回、4月と10月に行われます。

※FICS(FnGuide産業分類基準)は、韓国の金融情報会社FnGuideが定めた上場企業の業種分類基準。日本の「業種分類」に相当し、各企業を事業内容に応じて分類しています。2026年8月10日時点。(出所)FnGuide IndicesよりGlobal X Japan作成

構成銘柄 銘柄名・主な事業内容・構成比率(メモリ2強に加え、HBM・装置・素材企業にも分散投資)

※個別銘柄の推奨、今後の組入を示唆・保証するものではありません。また、比率は四捨五入の関係で100にならないことがあります。2026年8月11日時点 (出所)FnGuide IndicesよりGlobal X Japan作成

対象指数は、AI投資の拡大やメモリ市況の改善を背景に、中長期で大きく上昇してきました。指数の算出開始以来、約8倍となり、韓国株全体(KOSPI指数)やTOPIX指数を上回る上昇を記録しました。

もっとも、半導体産業は需要と供給のバランスによって業績や株価が変動しやすい産業です。実際に対象指数も2025年後半に大きく上昇した後は値動きの大きい局面がみられました。そのため、投資にあたっては短期的な市況変動も踏まえ、中長期的な視点を持つことが重要です。

AIの普及によって、メモリ半導体は今後も重要性を増していくことが期待されます。本ETFは、2大メモリメーカーに加え、それを支える製造装置・素材・部品メーカーにも幅広く投資することで、韓国半導体産業全体の成長を捉えることを目指しています。

※過去のパフォーマンスを示しており、将来の成果を示唆・保証するものではありません。(注)指数算出開始日は2015年4月13日。期間は2015年4月14日から2026年8月11日の日次。パフォーマンスは起点を100として指数化(プライスリターン、円換算ベース)。(出所)BloombergよりGlobal X Japan作成

●当ファンドの仕組みに関する留意点
当ファンドは、韓国の証券取引所に上場するETF(以下「投資対象ETF」)を通じて、韓国株式に投資を行います。このため、当ファンドでは投資対象ETFからの分配金における課税の影響を受けます。なお、外国税額控除(二重課税調整)が適用された場合には、当該税負担の一部が調整されます。
また、当ファンドの基準価額は課税後の分配金に基づき算出されるため、当該税負担の差異が、課税前ベースで算出される対象指数との比較において、パフォーマンスを押し下げる要因となります。
※外国税額控除(二重課税調整)の適用を受けるには条件がございます。くわしくは、取扱証券会社にお問い合わせください。

【参考情報】
● 情報ベンダーコード
(ETFコード)
Quick:633A/T、Bloomberg:633A JT Equity、Refinitive:633A.T
(対象指標)
Bloomberg:FNGDSE10 Index

● 対象指標の算出要領

https://aidx.fnguide.com/api/indices/FI00.WLT.MSE/methodology?lang=en

※指数のディスクレーマーについては下記をご参照ください。
「FnGuide」およびFnGuide Semiconductor TOP10 Index(以下「本指数」といいます。)は、FnGuide Inc.(以下「FnGuide」といいます。)の商標および指数資産であり、グローバルX 韓国半導体・トップ10 ETF(以下「本商品」といいます。)に関連する特定の目的のために使用許諾されています。FnGuideは、本商品のスポンサーではなく、本商品の推奨、販売、発行、運用、承認または推薦を行うものではなく、本商品への投資の妥当性または本指数がいかなる投資目的を達成する能力についても、いかなる表明または保証も行いません。本指数は本商品とは無関係に算出および維持されており、FnGuideは本商品の発行、価格算定、運用、販売促進または取引に一切関与していません。FnGuideは、本商品の発行者、運用者、スポンサーまたは販売会社との間に資本関係その他の関係を有しません。本指数および関連データは「現状有姿」で提供されるものであり、明示または黙示を問わず、いかなる保証も付されていません。適用法令により認められる最大限の範囲において、FnGuideは、本指数および関連データの正確性、完全性、適時性または利用の結果を保証せず、本指数または本商品に関連して生じる誤謬、遺漏、遅延、中断または損失について、一切の責任を負いません。過去の実績およびバックテストによる実績は、将来の成果を示唆するものではありません。指数に直接投資することはできません。本指数および関連データに関する一切の知的財産権はFnGuideに帰属し、有効なライセンスまたはFnGuideの事前の書面による同意なくして、その全部または一部を複製、再配布し、またはいかなる金融商品の基礎として使用することもできません。

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