『ETFの常識』読み合わせ(6)。ETFの値段は1つじゃない?市場価格・基準価額・iNAVについて
東証公式の解説本『ETFの常識』を読み解きながら、ETFの基本をひとつずつ押さえていくシリーズです。
<前回記事はこちら>
『ETFの常識』読み合わせ(5)。中上級者向けETF活用法
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実はETFには、「市場価格」「基準価額」「インディカティブNAV」という3つの価格があります。違いを知っておくと、今の価格がETF本来の価値と比べて割高なのか、割安なのかを考える手がかりになります。
市場価格:需給で決まる値段
市場価格は、ETFが取引所で実際に売買されている価格です。株式と同じように、買いたい人と売りたい人の需要と供給のバランスによって決まります。
取引時間中は市場価格が動くため、同じETFでも購入するタイミングによって約定する価格が変わります。
基準価額:ETFが保有する資産の価値
基準価額は、ETFが保有している信託財産の時価をもとに計算される、一口当たりの値段です。英語では「Net Asset Value」といい、NAVとも呼ばれます。
基準価額は、取引所で1日の取引が終了した後に算出され、毎営業日、管理会社から公表されます。
iNAV:取引時間中の推定価値
インディカティブNAV、通称iNAVは、基準価額のリアルタイム推定理論値です。
前日までの情報をもとにした基準価額に対し、iNAVは投資家が取引中のETFの純資産価値を把握できるよう、取引時間中の投資対象の有価証券等の時価変動に基づいて、算出・公表されているものです。
プレミアムとディスカウント:市場価格との乖離
市場価格は需給によって決まるため、基準価額やiNAVとずれることがあります。
市場価格が基準価額やiNAVを上回っている状態を「プレミアム」、下回っている状態を「ディスカウント」といいます。プレミアムの状態で買うと、ETF本来の価値より割高な水準で購入することになります。反対に、ディスカウントの状態で売ると、相対的に不利な価格で売却することがあります。
ETFを売買するときは、市場価格だけでなく、基準価額やiNAVとの位置関係も確認するとよいでしょう。
(東証マネ部!編集部)



