かぶオプコラム
【1年で学ぶ かぶオプ投資術】第6回:高配当銘柄の利回りをさらに高めるお得な戦略
提供元:株式会社シンプレクス・インスティテュート
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【かぶオプコラム】
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【1年で学ぶ かぶオプ投資術】第5回:夏枯れ相場を味方につける――保有株を働かせるカバード・コール | 東証マネ部!
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株式投資の楽しみといえば、株価の値上がりによる利益をまず思い浮かべるかもしれません。しかし、株を持っている間にも楽しみがあります。それが配当です。
特に9月は、多くの企業が中間配当の権利確定を迎える時期です。東証プライム市場の平均配当利回りは9月14日時点で約2.4%ですので、例えば、仮に100万円相当の株を持っているとすれば、単純計算で年間2万4,000円の配当が見込めます。利回りが5%なら年間5万円です。値上がり益だけでなく、こうした配当を楽しみに銘柄を選んでいる方も多いでしょう。
せっかく高配当株を持っているのなら、配当を受け取るだけでなく、前回ご紹介したカバード・コールでプレミアムも受け取ってみるのはどうでしょうか。不動産投資でいえば、家賃に加えて駐車場収入も得るようなイメージです。
今回は、本田技研工業(7267、以下ホンダ)を例に考えてみます。ホンダは、かぶオプのマーケットメイク対象銘柄の中でも高配当銘柄の一つです。9月14日の終値1,679円に対して、2027年3月期の年間配当予想は70円ですから、予想配当利回りは約4.2%となります。
配当だけでも魅力のある株に、カバード・コールを加えると、収益はどのくらい増えるのでしょうか。2026年3月から8月までの半年間について、株をそのまま保有した場合と比べてみました。
まず、3月2日にホンダ株を100株、15万5,200円で購入したとします。この期間に受け取る配当は、確定している2026年3月期の期末配当1株35円、100株で3,500円です。ここにカバード・コールを組み合わせます。具体的には、次の二つのルール1と2に従って取引します。
売るコールは、その日の株価の始値より5~10%程度高い権利行使価格を目安に選ぶ。適切なものがなければその日は見送り、翌営業日以降、その日の始値を基準に改めて探す。
2.売ったコールが権利行使されて株を売却した場合は、取引最終日の翌営業日の始値で同じ株数を買い戻し、1と同じルールで次の限月のコールを売る。
基本はこの繰り返しです。「今月はもっと株価が上がりそうだから売らない」などといった判断は一切せず、決めたルールに沿って機械的に取引を行います。ここでは株価そのものの値上がり・値下がりはいったん脇に置き、配当とカバード・コールによる収益を見てみましょう。
【図:配当とカバード・コールによる収益を比較】

※株価が下落すれば、配当やプレミアムを受け取っていても運用全体では損失が生じることがあります。
※実際にコールの約定があった日の終値を用いた参考バックテストです。清算値段や理論価格による補完はしていません。同じ価格で取引できることを保証するものではありません。
ルール1に従って、4月限から8月限まで、5回のコール売りで受け取ったプレミアムは、合計6,440円でした。ただし、この全額が上乗せ収益になったわけではありません。
途中で6月限のコールが権利行使され、100株を行使価格1,400円で売却することになりました。その後も同じ戦略を続けるため、ルール2に従い取引最終日の翌営業日に、始値1,429円で100株を買い戻しています。売却した価格より買い戻した価格の方が高いため、
(1,429円-1,400円)×100株=2,900円
の負担が生じました。
それでも、受け取ったプレミアム6,440円からこの2,900円を差し引けば、3,540円が残ります。もともとの配当が3,500円ですから、今回は、配当をもう一回もらったのとほぼ同じくらいの収益が加わったことになります。
配当と合わせた合計損益は7,040円です。当初投資額15万5,200円に対する割合でみると、この半年間の期間収益率は、配当だけなら約2.3%だったところ、カバード・コールを組み合わせることで約4.5%になりました。同じ株を保有する間に、配当とは別の収益も得られたわけです。
もっとも、今回の買戻しの例からも分かるように、受け取ったプレミアムの大きさだけで損得は決まりません。取引最終日に売ったコールが権利行使されると、株価がどれほど上がっていても、株はあらかじめ決めた行使価格で売却することになります。 そのため、株価が大きく値上がりした場合には、株だけを持っていた方が有利になることもあります。
そこで大切になるのが、行使価格の選び方です。同じ銘柄・同じ満期のコールなら、株価に近い行使価格ほど一般にプレミアムは高くなりますが、その分権利行使されて株が売れてしまう可能性も高まります。そこで、株価より高い行使価格を選び、受け取るプレミアムを少し控えめにする代わりに、値上がりの余地を残しておくという考え方があります。行使価格の選び方に正解はありませんが、何度かカバード・コールを繰り返すうちに自分の投資方針に合った行使価格の選び方が身についてくることでしょう。
高配当投資の楽しみは、株を買ったところで終わりではありません。次の配当を待つ間にも、保有株にもう一仕事してもらう余地があります。そんな選択肢を知っておけば、高配当投資の楽しみもさらに広がるのではないでしょうか。さあ、あなたも「高配当名人」を目指してみませんか。
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