プロが語る!資産形成のすゝめ

一生涯♪資産運用で素敵なライフデザインを♪

提供元:SBI証券

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投資初心者にありがちな失敗パターン

株式市場30年ウオッチ、3万人にアドバイスしてきたシニア・マーケットアドバイザー 雨宮京子が指南します。

地方から上京して、大学時代から株式投資でお小遣いを貯めていた新入社員のはじめくん。お父さんが会社でリストラにあい、仕送りが減ってしまった・・・アルバイトもしていたが、大学の学部が経済学科だったので「株式投資」に昔から興味があり、小遣い稼ぎのために「株式投資」を始めた!!

以前は、投資した飲食会社の株主優待券を使って、夕飯を食べたりしたが、その優待券も使い切ってしまい・・・含み損もあり、何となくお金を払って食べるのがしっくりこない。

日経平均株価は21年ぶりの高値なのに最近、この飲食会社をはじめとして、自分の保有株が上がらないと・・・株のお姉さんのところに駆け込み寺のように相談にやってきた~

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(はじめくん)
「『日経平均株価が16日続伸で歴代最長の連続上昇記録を更新!』って、大きく報道されているけど、僕の保有している銘柄は、ちっとも上がってなくて株価ボードを見てもつまらないんだけどなぁ・・・」

(株のお姉さん)
「今の相場は、外国人投資家が好む企業が買われているのは知っているかな?彼らは、相場のテーマを考えて買っているけど、はじめくんは、テーマに乗っている銘柄を保有しているのかしら?」

(はじめくん)
「う~ん、株をやり始めたときはビギナーズラックで結構、らくらくカンタンに儲かっちゃって『僕って天才!!』と思ってたんだけど~・・でも、いまは新興市場に上場している同じ業種ばかりを買ってしまい、「塩漬け」状態に・・。本当は利食える時もあったけど・・。今度、前の高値に戻ったら、売ろうと思っていたら、結局戻らず、ズルズル下がってきちゃって」

時間軸と業種を分散して投資

(株のお姉さん)
「ITバブルの時のように、情報通信の業種だけに人気が集まる相場の時は、集中的に買っても良いのでしょうが、基本は分散投資。例えば、長期保有で主力の大型株と新興銘柄に分けて投資をして、リスクを分散、短期と中・長期と時間軸をズラして、投資することをオススメします」

(はじめくん)
「それは、何となくわかります。でも、そのように投資したとしても、売り買いするタイミングが難しくて~」

(株のお姉さん)
「そうね~、相場格言で「頭と尻尾はくれてやれ!」というのがあるのを知っているかしら?底値で買って高値天井で売れたらベストよねぇ~神様でもそうは簡単にできないでしょう・・・なので、例えば「底値から1割上がったところで買い」「高値から1割下がったところで売り」と自分なりにルールを決めておくのもいいですね。そして、決して「高値覚え」しないこと。前に付けた高値まで上がるという保証はないのだから~」

(はじめくん)
「そうそう、僕って買いのタイミングはそれなりに上手いと思うんです。底値で買って、ちょっと僕って「やっぱり天才!」って思っちゃうんです。ただ、売る時がどうも・・・」

(株のお姉さん)
「あのね~、株式投資は「買い時」より「売り時」の方が何倍も難しいと言われているの。なぜって、「買い」は正直言って資金力さえあればいつでも買えます。しかし、これから上がる、下がるというのは、完全には予測できないのだから。今が「売り時」とわかればみなが「株式投資で蔵が立つ!」(笑)」

(はじめくん)
「じゃあ、どうすればいいのですか?」

(株のお姉さん)
「完全に予測できないとは言ったけど、需給関係者をある程度、読むことはできるんです。たとえば、信用取引で買った人が多ければ、一般的には半年以内に反対売買しなければならないので、将来、売る人が多いと予想できるよね。反対に、信用取引で売った人が多ければ、買い戻す人が多い──東証が銘柄ごとに信用取引の残高を公表しているけど、それなんかを参考にするといいかも~」

(はじめくん)
「なるほど。ぼくは「信用取引」をやったことないけど、買った株は売って利益を出す訳だから、それと同じこと?でも、下がった株は塩漬けになってしまい、売るに売れないです」

ロスカットが大切

(株のお姉さん)
「そうなる前に、お医者様で言う処置が必要。「ロスカット」と言って、ある程度下がったら損をしていても、売ってしまう。最初に言った、相場のテーマからハズれてしまうと、その株はなかなか上がらない。つまり、それが塩漬けの原因にもなる訳。人気がなくなった株は、再び人気になるまで時間がかかるため、思い切って「ロスカット」して、上昇トレンドにある株に乗り換えるのがいいですよ」

(はじめくん)
「上がると買いたくなる、下落すると売りたくなる。いつも、これの繰り返しばかり(涙)」

(株のお姉さん)
「チャートなどをよく見て、伸び切ったような銘柄は避けた方が初心者のうちはいいかも。中・長期投資の場合は上がっている株を買うのはあんまりオススメはしないけど、読みがハズれて下がった場合は、「ロスカット」する勇気を持って!」

(はじめくん)
「初心者は、中・長期投資がいいのかな」

(株のお姉さん)
「中・長期投資と言っても、流動性も出来高も少ない底値で張り付いて、もたもたしている銘柄では厳しいですね。例えば、AI(人工知能)やEV(電気自動車)など、その時々に人気となっている比較的息の長いテーマに沿った銘柄を中・長期投資で行うのが一番、上がらない株は、いつまでたってもムリと思った方がいいですよ。とにかく「株式投資」で失敗したことの逆をやれば、きっと利益が上がりますよ(笑)。「失敗は成功の元」一生涯!「株式投資」ではじめくんの人生とともに成長して「資産運用で素敵なライフデザインを!」設計できますように♪」

 

◎日経平均株価週足チャート

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※SBI証券ウェブサイトより作成

◎マザーズ指数週足チャート

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※SBI証券ウェブサイトより作成

 

用語解説

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