見逃せない投資先
緩やかな回復基調の欧州経済
提供元:UBS ETF
先進国では米国に次いでGDP成長率予想の高い地域
国際通貨基金(IMF)が2017年10月に発表した世界経済見通しによると、今後の欧州のGDP成長率は、2017年が+2.1%、2018年が+1.9%、2019年が+1.7%と予想されています。
米国(2017年が+2.2%、2018年が+2.3%、2019年が+1.9%)には及ばないものの、日本(2017年が+1.5%、2018年が+0.7%、2019年が+0.8%)よりも高いGDP成長率の予想となっています。
欧州の景気動向は緩やかな回復基調を維持
欧州景況感指数及びGDP成長率(前年比)は緩やかな上昇トレンドにあり、ドイツ、フランスだけではなく、南欧のイタリアやスペインのGDP成長率も堅調に推移しています。
欧州の金融政策は正常化の動き
欧州中央銀行(ECB)は10月26日に開かれた理事会で、2018年1月から量的緩和策の縮小を決定。併せて、低金利政策を維持。3年前に導入した緩和政策の解除に乗り出しました。
欧州の政治リスクは後退
2016年のブレグジット(英国のEU離脱)からEUの分裂が懸念されていましたが、2017年に入り、5月のフランスの大統領選挙でマクロン氏が勝利し、9月のドイツ連邦選挙でもメルケル氏が勝利。
EU分裂の懸念が後退。欧州の政治リスクの後退により、ユーロが主要通貨に対して落ち着きを取り戻しています。
欧州の経済と株式市場の規模は見逃せない
世界のGDPの割合と株式時価総額の割合を見てみると、ユーロ圏のGDPは米国に次いで世界で2番目に大きいシェア、15.8%であり、中国のシェアより高くなっています。
一方、ユーロ圏の株式時価総額のシェアは9.6%であり、中国のシェアより低くなっています。
欧州株式の高い配当利回りは見逃せない
欧州株式、日本株式、米国株式の配当利回りの過去の推移及び将来の予想を見てみると、現地通貨ベースでの欧州株式の配当利回りが、日本株式、米国株式よりも高いことが確認できます。
欧州株式の円ベースでのパフォーマンスは見逃せない
過去47年間、円ベースでの欧州株式、日本株式、米国株式のパフォーマンスを見てみると、21世紀に入ってからの欧州株式のパフォーマンスの優位性が確認できます。
このように、欧州は経済規模が大きく、緩やかな景気回復局面にある中で、国際分散投資において見逃せない地域となっています。
東証に上場している欧州を投資対象としたETFは、(1385) UBS ETF ユーロ圏大型株 50(ユーロストックス 50)、(1386) UBS ETF 欧州株(MSCI ヨーロッパ)、(1387) UBS ETF 欧州通貨圏株(MSCI EMU)、(1388) UBS ETF 欧州通貨圏小型株(MSCI EMU 小型株)、(1389) UBS ETF 英国大型株100(FTSE 100)、(1391) UBS ETF スイス株(MSCI スイス 20/35)、(1392) UBS ETF 英国株(MSCI 英国)があります。
東証に上場しているETFを活用し、欧州への国際分散投資が実践できます。