資産形成に海外資産への投資の観点を
日常生活とは若干異なる投資の実態性
提供元:ブラックロック・ジャパン
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我々の日常生活の中で、海外からの輸入品を使用したり、消費することに抵抗を感じている方は少ないのではないでしょうか。
衣服や携帯電話等の電化製品はもちろんのこと、食料品も海外のものが数多くお店に陳列されていることに違和感を覚える方は少ないと思われます。我々は特別に意識することなく、日常生活を海外にゆだねているといえるのではないでしょうか。
ここで、投資活動に目を向けてみると、違った景色が見えてくるようです。
図1をご覧ください。こちらは、日本証券業協会が実施したアンケートの結果を表しています。株式をもっている個人投資家のうち、実に96.6%の方が日本株を持っていると回答しています。
一方で、外国株を持っていると答えた人はわずか4.1%でした。日本株の96.6%にくらべて、外国株へ投資している人は非常に少ないことがお分かりいただけると思います。
このデータを見る限り、日常生活では、海外のものを違和感なく消費している一方で、株式投資においては、海外の資産に投資しているケースが非常に稀であるということが言えるかもしれません。
さらに、日本株と外国株を違った角度でみてみましょう。
図2は、1994年2月末を100とした場合の、日本株と外国株の値動き(円建てのネットトータルリターン)を表したものです。このグラフから2つのことがお分かりいただけるのではないでしょうか。
一つ目は、日本株と外国株では値動きが違うということです。過去13年間をみてみると、日本株は外国株ほどは変動が大きくありません。2006年12月から2009年12月まで、そして2015年12月以降でその動きが顕著だと思います。
二つ目は、過去13年間では日本株と外国株でリターンに大きな差があるということです。1994年12月を100とした場合、日本株の2018年1月に158に対して、外国株は641となっています。基準となる時点の違いにより、数値は変わるため、一概には申し上げられませんが、少なくとも過去13年間で日本株だけに投資するよりも、外国株にも投資する方が資産全体としてのリターンは高かったということになります。
リターンの観点のみならず、リスクの低減の観点からも分散投資が有効ということを耳にされた方は多いかと思います。この図2からも日本株のみならず外国株にも目を見向けることが、資産形成において有効な手段の一つになり得ることを感じていただけるのではないでしょうか。
外国株へ投資する手段とは
では実際に外国株へ投資する場合は、どのような手段があるのでしょうか。
以前は、個別の外国株に投資する、あるいは投資信託といった手段が多かったと思います。ところが最近では、外国株を投資対象するETFも日本国内に数多く上場されており(2018年6月末時点で40本)、投資の選択肢が広がっています。
①株式と比べて比較的少額での投資が可能 ②株式と同様に既存の証券口座で購入可能 ③証券会社を通じてリアルタイムで売買が可能 といったETFの特性を活かして、手軽に外国株へ投資することが可能となってきたのです。
ブラックロックにおいても、外国株を投資対象とするETFを国内に3本上場しています。また、外国債券や外国リートを投資対象とするETFも国内に5本上場しています。これらのETFについて、ブラックロックではホームページをご用意していますので、ぜひご覧ください。
シェアーズETF 東証上場シリーズ
現在は低金利環境やボラティリティの高まりにより、以前と比べて国内株や国内債券のみでは、長期的な資産形成が容易ではない環境になっています。そのため、複数の資産への国際分散投資の必要性が高まってきています。そうした中で、上記内容が外国株等の海外資産に目を向けていただくきっかけとなれば幸いです。
(提供元:ブラックロック・ジャパン)