素人でもできるプロ的銘柄探し

プロ的銘柄探し④

新しい「投資テーマ探し」のポイントとは

提供元:One Tap BUY

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著者:三好 美佐子(One Tap BUY)

銘柄の探し方として、社会現象といった高いところからの目線から、連想ゲーム的にしぼって企業名まで落としていく方法はトップダウン方式といいます。そうやって見つけた銘柄に投資することをテーマ投資といいます。

社会現象から発生するテーマは、その現象(問題)を解決するのに必要な業種を導き出します。したがって、どうしても業種は偏りがちになります。

そこで、新しい視点として、業種が偏らないテーマ投資を考えてみたいと思います。

テーマ投資のポイント

まず、株式投資は、株価の上昇期待がなければなりません。「長期的な株価の動きは業績に従う」ことが原則であるとすれば、収益力のある会社を見つければよいことになります。

「今の問題を解決する産業」は需要が高く、その問題が解決されると社会的な意義は非常に大きいですが、問題の解決やブームの終了とともに株式投資としてはテーマでなくなってしまいます。それが、一部に聞かれる「テーマ投資は危険」との批判の根拠でもあります。

それでは、「恒常的な企業の収益力」とは何か考えてみましょう。

恒常的な収益力のある会社とは、「自社の属する産業が社会の時流に乗っていればそれを最大限に活かして、収益を上げ、ライバル社に差をつける。そして、時流が変わればそれをキャッチし、自社を変革することで再び時流に乗せていくことのできる企業」ではないでしょうか。

それができなければ、今、輝かしい企業であっても、何十年・・・いえ、今の流れの早い時代では数年内に「古い企業、旧態依然とした企業」になってしまいます。

収益力のある企業とは、自ら変わり続けるパワーと感性のある企業です。

ところで、企業を動かす原動力=経営資源は、「ヒト・モノ・カネ」です。
現在は特に超低金利下のカネ余りで、上場企業たる大企業はどこもカネは持っています。そして、カネでモノは買うことができます。

すると、残るのは「ヒト」ということになります。

企業の収益力と「ヒト」の関係

ヒトの感性が鈍く世の中の変化に気づかない、変化に気づいてはいても現状に甘んじて「変わりたい」意識が低いのであれば、カネやモノがあっても、企業を変え続ける方向には使われません。

ネット社会で様々なシステムが導入され、事務処理などは人手が省かれるようにもなりましたが、社会の何が問題で、自社でどうやって解決できるか、そのためにはどういった商品やサービスが有効かアイディアを考える企画、それが商品化されたときに売るためのマーケティングや営業には「ヒト」が必要です。製造現場でも重要な管理やさらなる効率化はまだまだ「人間」が欠かせません。

企業の中にヒトがたくさんいたとしても、感性が磨かれた、変化に挑む意欲のある人が少なければ、企業は、なかなか動かせません。これは、大企業になるほどに。

皆さんの職場はいかがですか?

毎日、「早く5時にならないかなぁ・・・」と思いながら仕事をしていたり、「ここで頑張っても別に評価されないしなぁ」、「腰痛いから、散歩がてらタバコ吸いに…」なんて雰囲気になっていたりしませんか?

会社にいわれるからとりあえずルーティーンをこなす、運動不足で身体だるい… そんな退廃的な社員が積極的な収益力になるとは到底思えません。残念な会社ですね。

多くの社員が生き生きとした目で「みんな、頑張ろうぜ~」と心を合わせる、成果を上げた時には全員で喜び、苦しい時もお互い励ましあって乗り越える・・・そんな理想的な職場があったなら…。

ドラマさながらに「なんかやってくれるんじゃないか?」と期待してしまいそうです。これは、イケてる会社ですね。

そんな雰囲気が出せる要因は何だと思いますか?

まずは、社員がみんな元気なこと。病気がちで体力がないと頑張りたくても頑張れません。

次に、頑張れば頑張っただけ認めてもらえること。

頑張ったのにイイ思いをするのは上司だけ、頑張ったのにリーダーになれない…それでは、やる気が続きません。認められてこその「やる気スイッチ」ですよね。

社員を明るくし、モチベーションを上げるもの- それは、「健康な心身」「適正な能力評価」です。

一人の社員を取ってみれば、「あいつ不健康だな」「あいつ愚痴ばっかり」で済むかもしれませんが、組織たる会社はその一人一人の労働力を集約したものですから、全体的な影響は大きくなるでしょう。

肝心な業績の面から考えても、残念な会社よりもイケてる会社の方が強い収益性、また今後の大きな成長力が期待できそうです。つまり、「ヒト」が企業の収益力に与える影響は極めて大きいと考えられます。

そこで、経営資源としての「ヒト」、それをきちんと理解し、経営に活かしている企業を「新たな視点での投資テーマ」として次回から銘柄を探していきます。

(次回に続く)

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