活用に大きな差

投資の税制優遇制度は利用している?

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経済の活性化や社会保障の確保を目的として、iDeCO(個人型確定拠出年金)・企業型DC(企業型確定拠出年金)・NISA(少額投資非課税制度)などのさまざまな税制優遇制度が相次いで設置されている。税制優遇制度というのは、投資で得た利益に対して税金がかからないというもの。通常であれば投資で得た利益に対して約20%の税金を支払わないといけないが、それが免除され、利益が全額手元に残るということだ。賢く利用すればとてもお得なこれらの制度を、会社員はどの程度活用しているのだろうか。全国の20〜50代の会社員462人を対象に調査した。

Q. 利用している税制優遇制度を教えてください。(複数回答)

iDeCo14.7%
企業型DC(企業拠出) 16.5%
企業型DCのマッチング拠出(自己資金の追加) 9.30%
NISA 20.1%
つみたてNISA 18.6%
利用している制度はない 43.9%
答えたくない 7.4%

最多はNISAで、20.1%の会社員が利用している。次に多いつみたてNISAの18.6%と合わせると38.7%を占めた。自由に引き出せるNISAとつみたてNISAの人気が高いようだ。

確定拠出型年金の企業型DCは16.5%、iDeCoは14.7%が利用している。企業型DCとiDeCoを併用している人も全体の4.8%いた。

iDeCoを利用している会社員のうち44.1%がNISA、35.2%がつみたてNISAも利用している。また企業型DCを利用している会社員では32.9%がNISA、38.2%がつみたてNISAも利用している。税制優遇制度を利用する人は積極的に複数の制度を併用する傾向があるようだ。

税制優遇制度を利用している会社員に、利用スタイルを訊ねてみた。

Q. 税制優遇制度をどのように利用していますか?

優遇制度の範囲内で投資を行っている 40.3%
資産運用の一環として利用できる範囲で節税投資制度も利用している 30.6%
企業で自動的に加入になった分だけ利用している(企業型DC) 20.1%
その他 3.4%
答えたくない 5.6%

「優遇制度の範囲内で投資を行っている」という人が最も多く40.3%を占めた。「企業で自動的に加入になった分だけ」という人の20.1%も合わせると、6割強の人は税制優遇制度の範囲内で投資を行っていることになる。

Q. 税制優遇制度ではどのように投資していますか?

積極的に高い利回りを目指している 22.6%
貯金より多少有利な利回りを目指している 37.8%
安全性を最重視している 31.1%
その他 5.2%
答えたくない 3.3%

「貯金より多少有利な利回りを目指している」人が最多の37.8%を占め、「安全性を最重視している」人の31.1%が続く。投資で得た利益にかかる税金が非課税になるといっても、比較的保守的な人が多いようだ。

最後に、税制優遇制度を利用しない会社員に、その理由を訊ねた。

Q. 税制優遇制度を利用しない理由は何ですか?(複数回答)

投資に回せる資金がないから 21.6%
リスクを取りたくないから 17.2%
制度が信用できないから 7.4%
制度を知らなかった・よくわからなかったから 23.6%
投資のための知識や情報がないから 39.4%
その他 1.5%
特にない 23.6%
(複数回答)

税制優遇制度を利用しない理由としては、「投資のための知識や情報がないから」が39.4%で最多となった。「制度を知らなかった・よくわからなかったから」が23.6%で続く。情報や知識の不足が最も大きいハードルとなっているようだ。

税制優遇制度を利用する人は積極的に複数の制度を併用することが多い一方で、制度そのものを知らなかったり知識や情報がなかったりという理由で利用できていない人もかなり多かった。特に、確定拠出年金(iDeCo、企業型DC)は、投資で得た利益に対して税金がかからないだけでなく、投資をするための掛金が全額所得控除になる(税金を減らせる)という優遇措置もプラスでついてくるので、会社員であれば知っておいて損はないだろう。

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(三田祐介)

「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2021年3月
調査対象:全国20〜50代の会社員
有効回答数:462件

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