会社員の投資スタイルは…
投資資金はどうやって、いくら確保してる?
投資をするには当然ながら元手が必要。投資を実践している会社員は、投資のための資金をどのようにして、どのぐらい確保しているのだろうか? 運用益を目指した投資を行っている、全国の20〜50代の会社員182人を対象に調査した。
Q. 投資資金はどのように確保していますか?(複数回答)
毎月の給与から一定額を自動で積立している(iDeCo、つみたてNISAを含む) 40.1%
毎月の給与から一定額を自分で投資している 40.1%
ボーナス(の一部)を自分で投資している 19.8%
特定のタイミングでなく余裕資金を投資に回している 41.8%
その他 0.5%
投資資金の確保の仕方として最も多かったのは、不特定のタイミングで余裕資金を投入している人の41.8%であった。僅差で、自動での積立と自分での積立がそれぞれ40.1%で続いた。ボーナスを資金源としている人は19.8%と比較的少数だ。
自動と手動のどちらかで毎月一定額を投資している人は64.8%となるので、毎月積み立てるのが会社員の最も一般的な投資スタイルであると言えそうだ。
なお、「その他」の1名は「ポイントがたまったら」であった。
Q. 毎月いくらを投資に充てていますか?
1万円未満 13.6%
1万円〜2万円未満 19.5%
2万円〜3万円未満 16.1%
3万円〜4万円未満 15.3%
4万円〜5万円未満 10.3%
5万円〜6万円未満 5.9%
6万円〜7万円未満 2.5%
7万円〜8万円未満 1.7%
8万円〜9万円未満 0.0%
9万円〜10万円未満 4.2%
10万円〜20万円未満 4.2%
20万円〜30万円未満 4.2%
30万円以上 2.5%
毎月積み立てている会社員の投資額としては、「1万円〜2万円未満」が最多で19.5%であった。「2万円〜3万円未満」が16.1%、「3万円〜4万円未満」が15.3%と続く。
5万円未満までの人が全体の74.8%を占めた。他方で、10万円以上という人も10.9%いた。5万円までの層と10万円以上の層にはっきり分かれる傾向にあるようだ。
続いて、ボーナスを投資に充てている人にも投資額を教えてもらった。
Q. ボーナスのうちどのぐらいを投資に充てていますか?
一定額までを投資に充てている 66.7%
一定の割合で投資に充てている 33.3%
その他 0.0%
ボーナスからは一定額までを投資に充てている人が66.7%を占め、一定の割合で投資に充てている人33.3%の倍となった。
一定額までを充てる人の投資額の平均は65.8万円、中央値は15.0万円であった。中央値を月あたりに均すと2.5万円となるので、毎月積み立てる人のボリュームゾーンと概ね同じ程度の投資額が多いと言えそうだ。
一定の割合を充てる人の投資比率は、平均値が42.1%、中央値が30.0%であった。ボーナスの概ね3~5割を投資に充てる人が多い。
やはり収入が安定している会社員は毎月コツコツと積み立てて投資を続けている人が多い結果となった。投資タイミングを分散することでリスクを軽減することにもつながるし、習慣化することで長く続けやすいため、会社員に適した投資スタイルといえるだろう。
〈あわせて読みたい!〉
投資の三大原則「長期」「積立」「分散」ってなんでいいの?
中長期的な積立投資で“失敗”しないためのヒケツはコレ!
「NISA」or「つみたてNISA」どんな人に向いてる制度?
(三田祐介)
「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2021年8月
調査対象:全国20〜50代の会社員
有効回答数:182件