国内ニュースに強い関心

ニュースはどこから見る?投資には活かしてる?

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ニュースとして流れる情報の中には必ずしも自分とのかかわりを認識できないものもあるが、社会や世界で起きていることは企業活動にもさまざまな形でかかわってくる。投資を行っている会社員はニュースをどのように見ているのか? 運用益を目指した投資を行っている、全国の20〜50代の会社員182人を対象に調査した。

Q. 新聞・ニュースサイト・ニュースアプリは(トップ・総合以外で)どのカテゴリ(面)から見ますか?

国際 8.9%
国内・社会 32.4%
経済 20.3%
地域 6.0%
マネー・財テク 8.3%
科学・IT・テクノロジー 6.0%
芸能・エンターテインメント 5.5%
スポーツ 4.9%
その他 0.0%
新聞・ニュースサイト・ニュースアプリなどは見ない 7.7%

「国内・社会」が32.4%で最多となり、「経済」が20.3%で続いた。投資を行っている会社員であっても、経済よりはまず社会ニュースを見る傾向にあるようだ。「国際」は8.9%にとどまる。

世代別に見ると、「国際」は20代で17.3%、30代で4.4%、40代で8.7%、50代で2.6%と、世代が上がるほど低い傾向にある。「国内・社会」は20代で21.2%、30代で26.1%、40代で34.8%、50代で52.6%と逆に世代に伴い高くなった。全体としては内向きの傾向があるが、若い世代では国際的なニュースへの関心も低くないと言えそうだ。

ニュースを全く見ない人は7.7%にとどまり、92.3%がなんらかの形でニュースに接している。ニュースを見る人に、費やしている時間を訊いた。

Q. ニュースを見るのに1日どのぐらい時間を使いますか?

10分未満 8.3%
10分〜20分未満 35.1%
20分〜30分未満 29.2%
30分〜1時間未満 19.6%
1時間〜2時間未満 5.4%
2時間以上 2.4%

ニュースを見るのに使う時間は「10分〜20分未満」が35.1%で最多となり、「20分〜30分未満」が29.2%で続いた。30分未満の人が72.6%を占める。

令和3年の情報通信白書によると、全年代平均での平日のテレビ視聴時間は163.2分、ネット利用時間は168.4分であった。東証マネ部の本調査が多忙な人も多いであろう会社員に限定したものであることを考慮に入れても、ニュースチェックに費やされる時間は短めであると言えそうだ。

Q. ニュースで得た情報は資金運用に活かしていますか?

ニュースを見て即座に銘柄などの売買を行うことがある 17.9%
長期的な投資対象選定の参考にしている 40.5%
長期的な運用方針の参考にしている 36.3%
ニュースから投資手法などの知識を得ることがある 17.3%
その他 0.0%
ニュースの情報は資金運用の参考にはしていない 24.4%
(複数回答)

「長期的な投資対象選定の参考にしている」という人が最多で40.5%だった。「長期的な運用方針の参考にしている」人が僅差の36.3%で続く。

75.6%の人が何らかの形でニュースの情報を投資に活用しているが、「ニュースを見て即座に銘柄などの売買を行うことがある」という人は17.9%にとどまる。短期的にニュースに反応するというよりは、長期的に考えるためのよすがとする人が多いようだ。

この調査は2021年8月に実施されたが、執筆時点の2022年3月では欧州で戦争が勃発しており、株式市場にも小さからぬ影響が表れている。世界的なニュースと投資の関係を再認識した人も少なくないのではなかろうか。

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「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2021年8月
調査対象:全国20〜50代の会社員
有効回答数:182件

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