投資信託の持ち方と選び方

投資信託を持つなら何種類?投資先はどう選ぶ?

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投資信託は、預け入れた資産を専門家が運用してくれる投資商品だ。そのため、投資に関する知識が乏しい人でも購入しやすいのが特徴である。しかし、投資信託と一口に言っても、投資先や投資手法などさまざまな選択を迫られることが多い。そこで今回は、投資信託への投資経験がある20代〜40代の社会人を対象に、どのような投資信託を選んでいるのか調査した。

Q1. 何種類の投資信託に投資していますか?

1種類 17.6%
2種類 21.9%
3種類 25.4%
4種類 12.4%
5種類 8.6%
6種類 4.8%
7種類 2.0%
8種類 0.9%
9種類 0.9%
10種類以上 5.5%

投資信託の投資先種類として、もっとも多かったのは3種類で25.4%。次いで、多かったのは21.9%で2種類。約47%の人が2〜3種類に絞って投資していることがわかった。

一般的に複数の種類のものに分散して投資をし、バランスを取ることが望ましいと考えられているが、多すぎると管理コストがかかる上に、管理が面倒になりがちだ。そのため、2〜3種類程度に絞って投資をする人が多いと考えられる。

一方で、1種類のみの投資信託に投資をしている人も17.6%の割合でいる。投資信託は1種類だけでもある程度の分散効果が得られるため、1種類のみの場合、投資金額を少額に抑えて分散投資ができるが、複数種類保有していることに比べると、その効果は薄れる。

次に、どのようなファンドに投資しているのかについて、詳細を聞いてみた。

Q2. インデックスファンドとアクティブファンドのどちらに多く投資していますか?

インデックスファンド 58.2%
アクティブファンド 17.0%
同じぐらいずつ投資している 14.7%
わからない 10.1%

投資先として選択されているファンドは、58.2%で圧倒的にインデックスファンドが多い。

インデックスファンドは「日経平均株価」や「NYダウ」など、特定の指数との連動を目指す投資である。日経平均株価やNYダウは、ニュースなどで見聞きする機会が多いため、投資信託初心者でも投資しやすいのが特徴だ。

次いで多かったのは、17.0%でアクティブファンドだ。アクティブファンドでは、日経平均株価やNYダウなどの株式指数を上回る運用成果を目指して投資を行う。そのため、インデックスファンドと比較して、リターンが大きくなる可能性がある反面、リスクも大きくなる。

また、14.7%の人は、インデックスファンドとアクティブファンドの両方を同じ程度ずつ投資している。両方をバランスよく所有することで、リターンを可能な限り大きくし、リスクをできるだけ小さくしようとしていることが窺える。

次に、投資信託の投資先としてもっとも比率の多い投資対象について、詳細を聞いてみた。

Q3. 一番比率の大きい投資対象は何ですか?

国内債券 8.6%
国内株式 36.3%
国内不動産(REIT) 6.6%
海外債券 7.8%
海外株式 27.4%
海外不動産(REIT) 1.4%
バランス型 11.2%
その他(コモディティなど) 0.7%

投資対象としてもっとも選ばれているのは、国内株式で36.3%という結果になった。次いで、27.4%で海外株式が選ばれている。先ほど紹介した日経平均株価やNYダウなどの著名な指数は、誰もが一度は社名を聞いたことがある企業の株式で構成されているため、多くの人にとって馴染みがあり、選びやすいのかもしれない。

また、11.3%の人がバランス型の投資対象を選択していることからもわかるように、「できるだけ元本を守りながらバランスよく資産を運用したい」というニーズもあるようだ。

実際、複数の投資信託へ投資をしていたり、多くの人がインデックスファンドを選んだりしている。さらに、株式投資やバランス型投資が多く選ばれていることからも「元本を守りながら資産運用したい」という様子が窺える。

これから投資信託を検討しているならば、まずは最小限の投資先にバランスよく投資を行うのが良いだろう。

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(林 裕二)

「お金に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2022年7月
調査対象:20代〜40代の投資信託経験者
有効回答数:347件

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