社会人に人気の習い事と言えば、英会話スクール、ジム、資格取得講座、趣味の講座などが挙げられるだろう。自己投資として自分を高めるため、キャリアアップのため、健康のため、趣味を充実させるためなどの目的で通っていると思われる。会社とは別のコミュニティでの出会いは、視野や人脈も広げることにつながるだろう。今回は習い事の費用について知るために全国の20〜40代の会社員1111人を対象に調査した。

Q1. 習い事をしたりジムに通ったりしていますか？

習い事・ジムの月会員である　17.5％
月会員ではなく、不定期に通っている（単発的に）　14.5％
何もしていないし興味もない　32.3％
何もしていないが興味はある　35.7％

習い事を定期的に月会員として通っている人は17.5％にとどまった。単発あるいは不定期に習い事に通っている人は14.5％だ。この2つを合わせても習い事へ通っている人は32％しかいない。習い事に通っていないその他7割のうち、習い事やジムに興味がある人は35.7％、興味がない人は32.3％いた。

Q1で「何もしていないし興味もない」と答えた人以外に以下の質問をしてみた。

Q2. 毎月、習い事などにかけられる費用はいくらまでですか？（通っていない方は通う場合を想定して）

5,000円未満　38.4％
5,000円～1万円未満　41.8％
1万円～2万円未満　12.5％
2万円～3万円未満　3.7％
3万円以上　3.6％

習い事などにかけられる費用としては「5,000円〜1万円未満」が41.8％でもっとも多く、それに続くのが「5,000円未満」で38.4％という結果になった。習い事などに1万円以上はかけたくないという人が多数派のようだ。しかし、1割強の人は「1万円〜2万円未満」なら習い事やジムにお金をかけてもいいという結果になった。少数派だが習い事などに3万円以上かけてもいいという人もいた。習い事の種類や個数によっても違いが出てくるのだろう。

Q1で「何もしていないが興味はある」人に以下の質問をしてみた。

Q3. 興味はあっても現在習い事などをしていない理由は何ですか？（複数回答）

経済的な理由　48.4％
時間的な理由　66.2％
体力的な理由　24.2％
その他　3.0％

習い事に興味があっても現在習い事をしていない理由で一番多かったのは、時間的な理由だ。会社員は朝から晩まで働き、自由に使える時間は就業後と休日になるだろう。毎日残業をしたり、家事・育児に時間を取られたりする人もいるだろうから、定期的に自由に使える時間の確保が難しいのかもしれない。2番目に多かったのは、経済的な理由である。興味はあっても経済的な理由から習い事やジムに通えていないという人が半数近くいるということだ。

今回の調査は、全国の20〜40代の会社員1111人を対象にしたものである。そのうち定期・不定期を含めて習い事やジムへ通っている人は3割ほどにとどまった。習い事などにかけている（かけてもいい）費用は1万円未満が多いという結果だった。習い事やジムに興味はあるが現在通っていない理由としては、時間的・経済的理由が多数派を占めた。忙しい会社員の現実を見たように感じる。働き盛り、育児に忙しい年代というのも関係しているのかもしれない。

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（日野りえ）

「お金に関するアンケート」
調査方法：インターネットによる調査
調査時期：2022年10月
調査対象：全国20～40代の会社員
有効回答数：1111件