一番使われている種類は?
よく使ってる電子マネー・QRコード決済は?
近年、さまざまな種類の電子マネー、QRコード決済が普及している。働く会社員はどの電子マネー・QRコード決済をよく利用しているのだろうか。電子マネー・QRコード決済の利用についての実態と意識を全国の20~40代の会社員1,176人を対象に調査した結果をもとに、ファイナンシャルプランナーの祖父江仁美さんに専門家の観点から意見を伺った。
Q1. あなたがよく使う電子マネー・QRコード決済の種類はなんですか?(複数回答)
Suica(スイカ)、ICOCA(イコカ) 28.2%
PASMO(パスモ) 18.3%
WAON(ワオン) 22.3%
nanaco(ナナコ) 18.7%
楽天Edy(エディー) 14.5%
iD(アイディー) 11.0%
QUICPay(クイックペイ) 7.6%
PayPay 43.9%
楽天ペイ 27.0%
auPAY 12.1%
d払い 16.1%
あてはまるものはない 8.6%
よく使う電子マネー・QRコード決済の種類について訊いたところ、最も多かった回答は「PayPay」だった。次いで「Suica(スイカ)、 ICOCA(イコカ)」「楽天ペイ」との回答が多かった。
専門家によると「PayPayは、ファストフード店のような全国展開している企業以外に、個人経営しているお店も多くが加盟しており、使用できる場所が多いからだと思われる」との見解であった。
スムーズな決済がメリットといえるキャッシュレス決済において、加盟店が多いと決済方法を選ぶ際に悩まず済むため、PayPayの利用率が高い理由といえるだろう。
Q2. 前問でお答えの電子マネー・QRコード決済のチャージ方法はなんですか?(複数回答)
プリペイド(前払い) 62.2%
デビット(即時払い) 31.8%
ポストペイ(後払い) 23.5%
電子マネー・QRコード決済のチャージ方法について質問すると「プリペイド(前払い)」が最も多くの回答を集めた。
専門家の意見では「前払いの場合、チャージした金額以上に利用することはできないため使い過ぎを防ぐことができる。最近は、子どものおこづかいを渡す方法として使用されることもある」とのこと。電子マネー・QRコード決済は、幅広い使い道で利用されているようだ。
Q3. 前問でお答えの電子マネー・QRコード決済について、プリペイド(前払い)のチャージの仕方を教えてください。(複数回答)
現金でチャージ 53.3%
クレジットカードでチャージ 54.9%
ポイントからチャージ 29.7%
銀行の口座からチャージ 18.4%
外貨からチャージ 7.5%
その他 0.5%
プリペイド(前払い)のチャージの仕方を訊くと「クレジットカードでチャージ」が最も多く、僅差で「現金でチャージ」が続いた。銀行口座からのチャージはそれほど多くなく、クレジットと現金でのチャージが主流となっているようだ。
専門家によると「現金ユーザーや高齢者、未成年(学生など)は、ICカードやQRコード決済に現金チャージする人が多い。クレジットカードは、現金化しなくても上限分をチャージして利用することができる。電子マネー・QRコード決済を紐づけて使うことで、ポイントの2重取り(クレジットカードのポイントと電子マネー・QRコード決済のポイント還元)ができるため、効率よく使用している人が多い」との見解だった。
近年では電子マネー・QRコード決済での支払いが身近になってきており、今後もますますキャッシュレス決済を利用する人が増加するだろう。電子マネー・QRコード決済は便利な反面、使い過ぎてしまう可能性もあるため、チャージ方法を工夫して上手に活用したいものだ。
(藤田祐依)
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調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2023年5月
調査対象:全国20~40代の会社員
有効回答数:1,176件