2024年に生まれ変わるNISA プロが語る!資産形成のすゝめ

資産形成の新しいかたち

新NISA制度を利用したコア・サテライト戦略

提供元:光世証券

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令和5年度税制改正大綱において、2024年以降のNISA(少額投資非課税制度)の抜本的拡充・恒久化の方針が示されました。新NISAでは、非課税保有期間の無期限化や非課税保有限度額が1,800万円になるなど、現行NISAに比べて利便性が大きく向上します。(下表参照)

(金融庁ホームページより作成)

NISA制度の拡充により、資産形成の重要性がこれまで以上に高まったといえそうですが、いざ投資するとなると、どの銘柄に投資すればよいか迷う人も多いと思います。

そこでお勧めなのが、「コア・サテライト運用」です。コア・サテライト運用とは、資産を安定的に運用する「コア(メイン)」と、積極的に運用する「サテライト(サブ)」に分けて投資する方法です。資産の7~8割をコア、残りをサテライトに配分するのが一般的です。

まずは、コア部分についてですが、新NISAのつみたて投資枠で投資可能な商品(金融庁が定めた一定の条件を満たす投資信託やETF)で運用することをおすすめします。なかでも、「全世界株式」という投資信託やETFは、世界各国の株式市場を投資対象としているため、幅広く分散投資が可能であり、安定したリターンを得ることが期待できます。

全世界株式のメジャーな投資信託と、参考として、人気のS&P500の投資信託の特徴をまとめたものが下表です。

イボットソン・アソシエイツ・ジャパン提供のデータより作成(2023年7月11日時点)

2つのベンチマーク指数(MSCI ACWIとFTSE GACI)の構成銘柄数が大きく異なるのは、FTSE GACIが小型株も投資対象としているためです。従って、小型株も投資対象とする場合は、FTSE GACIをベンチマークとしている商品を選ぶようにしてください。

また、両指数の投資対象国上位5ヵ国の投資比率を表したものが下の円グラフです。両指数で大きな差はありませんが、5番目の国がMSCI ACWIではフランス、FTSE GACIではカナダとなっています。世界各国への投資比率は、その国の経済力を基本として構成されているので、経済力の上下によって、投資比率は上下します。

MSCI, FTSE Russellホームページより作成(2023年6月30日時点)

次に、サテライト部分についてですが、つみたて投資枠では投資できない個別株など、大きなリターンが期待できる商品に投資するのが一般的です。新NISAの成長投資枠で購入した商品から得られる譲渡益や配当金は非課税となるため、高配当の個別株に投資することをおすすめします。

ただし、業績悪化などにより、一時的に配当利回りが高くなっている場合がありますので注意してください。また、グロース市場などの規模の小さい新興企業への投資は、リスクが高いため、あまりおすすめしません。四季報オンラインなどのスクリーニング機能を使えば、高利回りで時価総額が高い銘柄を簡単に見つけることができます。

以上、2024年から始まる新NISA制度のつみたて投資枠、成長投資枠を利用した投資方法として、「コア・サテライト運用」についてご紹介しました。投資家の皆様の今後の資産形成を考えるきっかけや参考になれば幸いです。

(提供元:光世証券)

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