住宅を購入したときにもらえるお金とは
「すまい給付金」の申請対象かも?
住宅を購入するときに気になるお金のこと。すまい給付金は、住宅を購入した人が対象となる給付金であり、要件を満たすと決められた額が給付される制度のことだ。現在は、新規の受付は終了しているものの、引き渡しの時期によってはまだ申請が間に合うかもしれない。会社員はすまい給付金についてどれくらい知っているのだろうか。すまい給付金についての実態と意識を全国の20~40代の会社員1,176人を対象に調査した。
Q1. 現在、住宅ローンを利用していますか?(住宅ローンの利用予定はありますか?)
住宅ローンを利用している 29.2%
以前住宅ローンを利用していたが、完済した 11.8%
住宅ローンを利用したことはないが、利用する予定がある 11.8%
住宅ローンを利用したことはなく、利用する予定もない 47.0%
その他 0.2%
現在、住宅ローンを利用している(利用予定がある)か訊いたところ「住宅ローンを利用している」と回答した人は29.2%であった。また「以前住宅ローンを利用していたが、完済した」と回答したのが11.8%であり、全体の約4割は住宅ローンを利用した経験があるようだ。反対に「住宅ローンを利用したことはなく、利用する予定もない」と答えた割合は47.0%となった。
Q2.「すまい給付金」について知っていますか?
よく知っている 15.6%
なんとなく知っている 18.7%
あまりよく知らない 20.1%
全く知らない 45.6%
すまい給付金について知っているか訊いたところ、知っていると答えた割合は全体の約3割と少なかった。すまい給付金は、住宅を購入した人が対象となる給付金であり、消費税の増税があった時期に、増税にともなう負担を軽減するために創設された制度のことだ。
Q3.「すまい給付金」についてどのようなイメージを持ちますか?(複数回答)
住宅ローンの負担が軽減される 46.3%
申請手続きが難しそう 50.8%
条件が細かく決まっている 37.4%
自分が対象かわからない 13.2%
その他 1.3%
特にない 3.4%
すまい給付金についてどのようなイメージを持つか質問したところ「申請手続きが難しそう」「住宅ローンの負担が軽減される」との意見が多く寄せられた。要件が細かく決まっていることから、申請手続きが難しいイメージを持つ人が多いようだ。
すまい給付金は、要件を満たす場合に申請をすると給付金が受け取れる魅力的な制度であるが、令和3年12月31日(一部要件を満たすと令和4年12月31日)までに引き渡され入居が完了した住宅が対象となっている。これから住宅を購入する人は対象外だが、令和4年12月31日までに引き渡しを受けた人はまだ間に合う可能性がある。住宅ローンの金利の負担を軽減する制度である「住宅ローン減税」については、現在も実施されており、住宅などの大きな買い物をする際には現行でどのような制度があるのかくまなくチェックしておきたいものだ。
(藤田祐依)
〈あわせて読みたい!〉
10年間の減税制度「住宅ローン控除」のキホン
住宅ローンは「頭金」を入れた方がいい?「フルローン」の方がお得?
2022年制度変更で「フラット35」がさらに使いやすくなったって本当?
「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2023年5月
調査対象:全国20~40代の会社員
有効回答数:1,176件