プロが語る!資産形成のすゝめ

資産運用に金(ゴールド)が使える!?

純金投資の方法

提供元:三菱UFJ信託銀行

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とある女子会での話し・・・

A子さん「この前ね、『資産運用セミナー』に行ってきたのよ。結構、若い人もいたわよ!」

B子さん「A子は以前から財テク好きだものね。偉いわ。ところで今度はどんな株式の話しだったの?」

A子さん「それがね、今回は株式じゃないのよ。金(ゴールド)についてなの。金って今、海外でもそうらしいんだけど、国内でも今までで一番値段(価格)が高い水準まで値上がっているのよね。日本の株価もここんところ、日経平均株価が3万円を超えているしね。そう言えば物価も上がってきているわよね。いろいろなものが上がってきているのよ。」

C子さん「そうね、確か…10年ほど前の日経平均株価って1万円くらいだったものね。」

A子さん「それとね、もう一つ情報があるのよ。金って資産運用にも使えるのよ。知ってた?」

C子さん「金ってジュエリー・宝石でしょ。それがどうして?資産運用と関係があるの?」

B子さん「そうそう。私も知りたいわ」

A子さん「私も最初は???と思ったんだけど、聞いてみると“なるほどッ!”って感じなのよねぇ」

B子さん・C子さん「聞かせて!聞かせて!」

・・・・・・

という風に、「1.金は現在、史上最高値の水準にあり」、実は「2.金は資産運用にも使えると考えられています」。
これらについて、少し細かく見ていきたいと思います。

史上最高値水準にある“金”

現在、株式はじめいろいろなマーケット(市場)ではグローバル化が進んでおり、それが今や当たり前になっています。「アメリカの株価が上がると日本の株価も上がる。アメリカの株価が下がると日本の株価も下がる」という具合です。

かつてはアメリカの株価が下がっても、日本の株価は上がり続けるという時代もありました。金のマーケットも同じです。また金の取引は、ロンドン・ニューヨークが中心です。一夜明けて、日本国内での金取引が始まるということです。

そうなると、日本国内の金取引は、まず海外での金取引価格がベース(参考)になります。加えて海外での金取引はドルベースで行われていますので、為替も影響してくることになります。つまり国内金価格は、概ね「海外での金価格」と「為替」のかけ算で求められることになります。

・海外での金価格:ロシアによるウクライナ侵攻や現在の中東情勢など不透明なことが山積しており、海外金価格は歴史的高値水準で推移しています。

・為替:ご承知のとおりドル/円相場は、30数年ぶりの1ドル=150円前後の強力な“円安”です。国内投資家による海外資産への投資においては、「円高=マイナス・円安=プラス」になります。

つまり国内金価格は、海外での金取引価格が高い水準・為替は1ドル=150円ですから、史上最高値水準にあるのもうなずけます。最近、新聞広告の中に「金、買い取ります」というチラシをよく見かけますよね。その背景には、以上のようなことがあるためです。

実は資産運用にも使える“金”

さてA子さんの会話の中で、「金は資産運用にも使える」というのがありました。読者のみなさんの中にも「金って、ホントに資産運用に使えるの?」と疑問を抱いた方もたくさんいらっしゃるでしょう。

みなさんに馴染みのあるものとしては、やはり一番身近なものは指輪などのジュエリー(宝飾品)が一般的です。またスマホ程度の大きさの金の延べ棒(バー)という形でも存在しています。「金」は、希少性が非常に高く(世の中にあまり存在していない)、永遠の輝きを持つ資産としてつとに有名ですよね。

実はこの金が運用資産としても有効であると考えられています。運用資産としての金を保有することによって想定される効果を考えてみましょう。

(1)【分散投資効果】
株式との相関(同じように動く)が基本的に低い(逆相関)ということです。つまり「金は株価が下落する時に買われ、株価が上昇する時に売られる」。運用資産全体のリスクを低減すると期待されています。

(2)【有事の金】
テールリスク=滅多に起こらないと考えられています。しかし「ひとたび起きたら…大変!」という事象で、有名なのは2008年リーマンショックです。当時はあらゆる資産価格が下落しました。金も例にもれず最初は売り込まれましたが、最終的に価格が反転上昇するのが一番早かったのは金です。

(3)【実物資産の金】
A子さんの会話にもありましたように、今は「インフレ(物価上昇)」の時代です。日本も長らく続いたデフレの時代から、ようやくインフレの時代へと変遷してきました。インフレ時には、実物資産価格は一般的に上昇します。つまり存在そのものに価値がある実物資産=金も価格上昇が見込まれます。

(4)【通貨としての金】
現在の国際基軸通貨はドル(米ドル)です。金はその対極にある資産と考えられています。ドルが下落する時は金が上昇する。現在はドル高ですから、海外金価格にとっては実は逆風(向かい風)です。

(5)【無国籍通貨の金】
金は厳密には通貨ではありませんが、どこの国の顔も持たない無国籍通貨と考えられます。世界中どの場所でもモノやお金に交換することができ、非常に流動性が高いと言えます。どこの国にも所属していない無所属の通貨ですから、デフォルト(企業で言うと倒産・破綻)するリスクもありません。

以上より筆者は、金は投資の世界における「保険」の機能があると考えています。
しかもたくさんの顔を持つ資産として。

どうやって金を資産運用資産に取り込むか?!

金に投資するには貴金属商に行って現物を買えばよい!と思われるかもしれませんが、実はいくつかの投資方法があります。以下に列挙してみましょう。

(1)金地金:延べ棒やインゴットと呼ばれる金の現物取引
(2)金投資用に発行された金貨を購入するもの
(3)毎月一定金額分の金を積立購入するもの
(4)金価格に連動する上場投信(ETF)

などです。まとめますと次のようになります。

どれが一番よいとは言えませんが、金を保有することにより得られる経済効果はどれもみなほぼ同じと考えられます。

手軽に純金投資を!

金に投資するには現物を買えばよいわけですが、どこで購入するのか?購入単位は?現物の保管はどうするの?などの問題が山積みです。

三菱UFJ信託銀行では、もっと手軽に“金に投資する方法”として、私どもが2010年に東京証券取引所に上場させた貴金属ETF『金の果実シリーズ』(金のほか、プラチナ・銀・パラジウムの各ETFがあります)をご活用いただけると考えています。ETFを保有いただくのも、現物に投資するのとほぼ同様な経済効果が期待されると考えています。

【『金の果実』シリーズの特徴】

(1)現物の裏付けがある…現物を信託財産として国内で保管しています。一定条件の下、金とプラチナはETFから現物に交換することが可能です。国内に現物が存在することで安心感があります

(2)株式と同様にリアルタイムの価格を見ながら売買できます(売買は証券会社での取り扱いとなります。信託銀行での取り扱いはありません)

(3)少額から始められる…1口から取引でき比較的少額(例 金:9,045円(2023年11月24日東証終値))から投資が可能です

(4)低コストである…保有コスト(信託報酬。保管料や保険料を含みます)は年間0.44%(金、消費税込み)または0.55%(金以外、消費税込み)です

※ 『金の果実』シリーズ全4銘柄は、新NISA制度における成長投資枠の対象ETFです。

ぜひこの機会に資産運用ポートフォリオに保険の機能が期待される“金”を加えてみてはいかがでしょうか。人生に保険をかけるように資産運用ポートフォリオにも保険をかけてみませんか?個人的には最初は全体の5~10%程度が適度な割合だと考えます

金は、なにも起こらない・起きていない平穏な時にこっそりと購入するべき資産なのです。

(2023年11月24日、記)
記載内容は筆者の個人的見解に基づくものであり、三菱UFJ信託銀行の見解ではありません。

著者/ライター
林 恒
三菱信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)に入社後は、主に年金運用関連のファンドマネージャー・ディーラーを経験。その後は、投資商品に関する営業企画・営業推進活動やラップ商品のポートフォリオマネージャーを担当するなど、入社以来総じて運用関連業務に携わる。現在は上場来10年を超えた貴金属を裏付け資産とした上場信託(ETF)“金の果実”シリーズのプロモーション活動に係る企画・運営等を務める。
用語解説

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