早めの準備が安心
老後資金は準備してる?
これまでの制度改正において、段階的に年金の給付開始年齢が引き上げられてきた影響もあり、老後の資金に不安を感じている人は多いだろう。会社員は老後資金をいつからどのように準備しているのだろうか。老後資金の準備の実態を全国の20~40代の会社員1,147人を対象に調査した。
まずお金に関する不安の有無を聞くと、85.5%がある、と回答。そのなかで、何が不安なのか聞くと、「老後の資金」に不安を感じている人は53.2%。つまり45.5%と半数近くの人が「老後の資金」に不安を感じているのが現状だ。
Q1. 老後資金の準備はどのようにしていますか?(したいですか?)(複数回答)
個人年金を利用している 22.1%
iDeCo、企業型DCを利用している 28.9%
定期預金・積立預金に貯蓄している 25.5%
普通預金に貯蓄している 31.7%
株や投資信託を購入している 24.8%
その他 0.9%
特に考えていない/わからない 27.7%
老後資金の準備はどのようにしているか(したいか)訊いてみると「普通預金に貯蓄している」「iDeCo、企業型DCを利用している」「定期預金・積立預金に貯蓄している」との回答が多く寄せられた。手軽に利用できる普通預金、定期預金などが人気を集めているが、「株や投資信託を購入している」「個人年金を利用している」との回答も多く、複数の手段を活用している人もいるようだ。
Q2. 老後資金の準備はいつから始めましたか?(始める予定ですか?)
20代から 34.1%
30代から 45.7%
40代から 15.5%
50代から 2.9%
その他 1.8%
老後資金の準備をいつから始めたか(始める予定か)質問したところ、最も多かったのが「30代から」で45.7%、次いで「20代から」が34.1%と、早めに準備をしている人が多いようだ。定年を迎えたあとの生活や、今後も年金制度が改正される可能性などを考えると不安が大きくなり、できるだけ早めに準備しておきたいと感じているのではないだろうか。
老後資金の準備は早いうちから始めた方が計画性を持って取り組めるだけでなく、資産運用を行う場合は、長期にわたり積み立てることによる利回りも期待できる。具体的な資金計画を立てるために、ファイナンシャルプランナーや金融機関の窓口、保険代理店などで相談することや、ライフプランニングを行ってみることもおすすめだ。
(藤田祐依)
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調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2023年9月
調査対象:全国20~40代の会社員
有効回答数:1,147件