新規上場ETF・ETNの横顔

2025年9月26日上場

424A:グローバルX ゴールド ETF(為替ヘッジあり)/425A:グローバルX ゴールド ETF

提供元:Global X Japan

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2025年9月26日に【グローバルX ゴールド ETF(為替ヘッジあり)】(銘柄コード:424A)・【グローバルX ゴールド ETF】(銘柄コード:425A)が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

グローバルX ゴールド ETF(為替ヘッジあり)

銘柄名・
コード
グローバルX ゴールド ETF(為替ヘッジあり)(424A)
ファンドの特色 この投資信託は、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を、Mirae Asset Gold Bullion ETF Hedged Indexの変動率に一致させることを目的とします。
対象指標 Mirae Asset Gold Bullion ETF Hedged Index
対象指標の概要 Mirae Asset Gold Bullion Hedged Indexは、Mirae Asset Global Index Private Limitedが開発したインデックスです。Mirae Asset Gold Bullion ETF Indexのへのアクセスを提供しつつ、為替変動リスクを排除した日本円建ての指数です。
Mirae Asset Gold Bullion ETF Indexは、Mirae Asset Global Index Private Limitedが開発したインデックスで、Global X Australiaが運用するGlobal X Gold Bullion ETF (GXLD)の日々の終値を指数化したプロダクトです。
計算期間 毎年3月11日~9月10日、9月11日~翌年3月10日
(※最初の計算期間は2025年9月24日から2026年3月10日まで)
分配金支払基準日 毎年3月10日、9月10日(年2回)
管理会社 Global X Japan株式会社
信託受託会社 三井住友信託銀行株式会社
売買単位 10口単位
信託報酬 0.1775%(税込)程度
上場日 2025年9月26日(予定)

グローバルX ゴールド ETF

銘柄名・
コード
グローバルX ゴールド ETF(425A)
ファンドの特色 この投資信託は、信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を、Mirae Asset Gold Bullion ETF Index(円換算ベース)の変動率に一致させることを目的とします。
対象指標 Mirae Asset Gold Bullion ETF Index(円換算ベース)
対象指標の概要 Mirae Asset Gold Bullion ETF Indexは、Mirae Asset Global Index Private Limitedが開発したインデックスで、Global X Australiaが運用するGlobal X Gold Bullion ETF (GXLD)の日々の終値を指数化したプロダクトです。
計算期間 毎年3月11日~9月10日、9月11日~翌年3月10日
(※最初の計算期間は2025年9月24日から2026年3月10日まで)
分配金支払基準日 毎年3月10日、9月10日(年2回)
管理会社 Global X Japan株式会社
信託受託会社 三井住友信託銀行株式会社
売買単位 10口単位
信託報酬 0.1775%(税込)程度
上場日 2025年9月26日(予定)

新しいETF組成の思い

当社は、日本のETF市場にまだ存在しない分野への商品を投入し、投資家の皆様に対してETFを使った投資の選択肢を広げたいという思いから、株式・債券・REITといった複数のアセットクラスにおいて多くの投資テーマやストラテジーを提供してきました。

今回ローンチするETFは実質的に金現物へ投資する商品となっています。足元ではディグローバリゼーションの潮流や、地政学リスクの高まりを背景とする将来の不確実性から、安全資産である金への注目度が高まっています。

金は短期的に不安定な値動きとなることもありますが、長期的には株式に比べ高い価格安定性を有しており、他資産との値動きの連動性も低いことが特徴として挙げられます。したがって、金を長期的に保有することでポートフォリオ全体の価格変動リスクを抑制し、投資効率を底上げする役割が期待できます。

今回ローンチするETFと既存の当社ETFを組み合わせることで、よりリスクを抑えたテーマ型投資が可能となるほか、分散投資のツールとしてもご活用いただければと考えております。

新しいETFの特徴

不確実性の高い市場環境の中、世界が金に注目

金は太古からその希少性や美しさから装飾や交易などに使用され、高い価値を誇ってきました。19世紀には金を貨幣の価値基準とする金本位制が確立され、各国は自国通貨の価値を金で裏付けし、中央銀行が金の保管をしていました。

金本位制から現代の管理通貨制度へ移行して長い年月が経ちましたが、現代においてもその希少性や相対的な価格安定性から、金は安全資産として高く評価されています。例えば、コロナ禍によって世界的な経済見通しの不透明感が強まった時期や、中東情勢をはじめとする地政学的リスクの高まりが意識される局面で、金価格は堅調に推移してきました。

2025年においても、金の年初来価格は大幅に上昇しており、史上最高値を更新する局面も見られました。グローバル化の巻き戻しにより不安定化する世の中で、金の安全資産という特徴に加え、インフレヘッジや効果的な分散投資のツールとしての側面にも注目が集まっています。

(注)世界株式はMSCI ACWI Index、米国株式はS&P 500指数。金価格は1トロイオンスあたりの米ドル建てスポット価格、株式指数は米ドル建て、トータルリターン。期間は2000年7月末から2025年7月末まで、月次。2000年7月末を基準日に100とし、指数化してあります。
(出所)BloombergよりGlobal X Japan作成

インフレ対策としての金

米中対立やパンデミック以降の供給網寸断、ウクライナ危機などを契機に、経済のブロック化・脱グローバル化が進みつつあります。この潮流の変化は、中長期的なインフレ圧力の構造的要因にもなっています。インフレ環境下では通貨の購買力が低下するため、価値保存手段の一つである金の需要が増加します。

金は世界共通の実物資産として希少価値があり、一国のインフレ率や為替政策にも左右されにくいため、通貨に対し強さを発揮してきました。構造的要因によるインフレは粘着性が高いと考えられるため、引き続き資産防衛の手段としての金投資の有効性は持続すると見ています。

(注)期間は2000年7月末から2025年7月末まで、月次。2000年7月末を基準日に100とし、指数化してあります。
(出所)BloombergよりGlobal X Japan作成

危機時にこそ頼れる「安全資産」

株式市場が急落する“ショック”時に、金は相対的に下落抑制的な値動きをしてきました。過去を振り返ると、世界的な金融危機や地政学リスクの高まりが意識される局面において、金は米国株式よりも良好なパフォーマンスを示してきました。特に、世界金融危機における金価格は顕著な上昇を示しています。金融危機のように、信用不安から景気後退が意識される局面では、通貨そのものに対する信認が低下します。一方で、金は「信用リスクを伴わない資産」であるため、こうした市場環境において極めて有効なリスクヘッジ手段になりえます。

先述の通り、金が有事に強い理由の一つに、「信用リスクを伴わない資産」であることが挙げられます。例えば、紙幣の価値はそれを発行・保証する中央銀行への信用によって成り立っています。したがって、戦争や財政破綻などでその国の信用が損なわれれば、極端な場合お金は紙切れ同然になるリスクがあります。反面、金は人類共通の価値を持つ実物資産であり、特定の発行体の信用に依存しません。そのため、金価格は信用不安が拡大するような場面でも、悪影響を受けづらいと考えられます。

(注)金価格は1トロイオンスあたりの米ドル建てスポット価格、S&P 500指数はトータルリターン。
(出所)BloombergよりGlobal X Japan作成

中央銀行も金を買い増し

また、米ドルの支配的地位が相対的に低下する中、世界各国の中央銀行は近年積極的に金を購入しています。中央銀行は「経済危機時の価値保全」「他国通貨への過度な依存回避」「長期的な実物資産としての信用」といった理由から金を買い増しており、金市場における大きな構造変化が起こっています。

(出所)StatistaよりGlobal X Japan作成
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