新規上場ETF・ETNの横顔

2025年11月12日上場

452A:プラスインカムS&P500 / 453A:プラスインカム米国債20年超

提供元:ブラックロック・ジャパン

TAGS.

2025年11月12日、資産運用残高、世界No.1の運用会社※のブラックロックが展開するETFブランドiシェアーズ から『iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF(銘柄コード:452A)』と『iシェアーズ 米国債20年超 プレミアムインカム ETF(銘柄コード:453A)』が新規上場いたします。2つのETFに共通するプレミアムインカムの魅力をご紹介します。

出所:Thinking Ahead Institute, “The world’s largest 500 asset managers”(2024年10月)、グローバルの運用資産残高ベース

基本情報

銘柄名・コード (1)iシェアーズ S&P500 プレミアムインカム ETF (452A)
(2)iシェアーズ 米国債20年超 プレミアムインカム ETF(453A)
ファンドの特色 (1))iシェアーズ S&P500 プレミアムインカム ETFは、Cboe S&P 500 エンハンスト 1% OTM バイライト NTR 指数(円建て)への連動を目指すETF(上場投資信託)です。
(2)iシェアーズ 米国債20年超 プレミアムインカム ETFは、Cboe TLT・2% OTM・バイライト・インデックス(国内投信用、円建て)への連動を目指すETF(上場投資信託)です。
対象指標 (1)Cboe S&P 500 エンハンスト 1% OTM バイライト NTR 指数(円建て)
(2)Cboe TLT・2% OTM・バイライト・インデックス(国内投信用、円建て)
対象指標の概要 (1)Cboe S&P 500 エンハンスト 1% OTM バイライト NTR 指数(円建て)は、米国株式市場を代表するS&P 500指数の構成銘柄に投資する米国ETFの「iShares Core S&P 500 ETF(Ticker: IVV)」を買い持ちし、同指数を原資産とする1%アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールオプションを売却するカバードコール戦略のポートフォリオのリターンに連動します。(2)Cboe TLT・2% OTM・バイライト・インデックス(国内投信用、円建て)は米国債に投資する米国ETFの「iShares 20+ Year Treasury Bond ETF(Ticker: TLT)」を買い持ち、同銘柄を原資産とする2%アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)のコールオプションを売却するカバードコール戦略のポートフォリオのリターンに連動します。
計算期間 毎年1月19日から2月18日まで、2月19日から3月18日まで、3月19日から4月18日まで、4月19日から5月18日まで、5月19日から6月18日まで、6月19日から7月18日まで、7月19日から8月18日まで、8月19日から9月18日まで、9月19日から10月18日まで、10月19日から11月18日まで、11月19日から12月18日まで、及び12月19日から1月18日まで
(※最初の計算期間は2025年11月10日から2025年12月18日まで)
分配金支払基準日 毎年1月18日、2月18日、3月18日、4月18日、5月18日、6月18日、7月18日、8月18日、9月18日、10月18日、11月18日、12月18日(年12回)
管理会社 ブラックロック・ジャパン株式会社
信託受託会社 三菱UFJ信託銀行株式会社
売買単位 10口単位
信託報酬 (1)年0.495%(税抜年0.45%)程度
(2)年0.605%(税抜年0.55%) 程度
上場日 2025年11月12日(予定)

新しいETF組成の思い

低下傾向の配当利回り

「夢の配当生活」という言葉があるように、配当を重視する投資家の方は少なくありません。定期的な配当収入が得られるといった理由で、高配当の金融商品は近年人気を集めています。
しかし、昨今の金融市場では配当を得ることが年々難しくなっているのをご存知ですか?

下のグラフで見るとわかる通り、40年前と比べると、株価上昇等さまざまな理由により、S&P500から得られる配当は当時の1/3以下、直近では2%以下まで下がっています。(2025年9月末時点)

出所:ブルームバーグ、ブラックロック、2025年9月末時点。上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

安定的に高い配当を得るにはどうすればいいのでしょうか?

選択肢として考えられるのが債券です。
債券とは、国や企業が信用力を担保に発行する金融商品で、投資すると定期的にクーポン(インカム)を得られるという仕組みです。実は今、債券の利回りは過去10-15年では高い水準にあります。特にアメリカ政府が発行する米国国債は年間4%程度の利回りがあるため、S&P500の倍以上の配当が期待できます。

債券の利回りは魅力的ですが、もっと高い利回りを取りたい方への新たな選択肢があります。
それが、プレミアムインカムです。ETFでは馴染みのあるS&P500や米国債という投資でありながら、10%以上の利回りが期待できる商品「iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF(愛称:プラスインカムS&P500)」と、「iシェアーズ 米国債20年超 プレミアムインカム ETF(愛称:プラスインカム米国債20年超)」があります※。
この2つのETFの魅力をご紹介します。

※ 出所:ブルームバーグ、ブラックロック。2025年7月末時点の「iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF 」および「iシェアーズ 米国債20年超 プレミアムインカム ETF」の投資対象とするETFの利回りは10%以上。上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

新しいETFの特徴

プレミアムインカムとは?

プレミアムインカムとは、S&P500や米国債といった資産の1か月後の「値上がり期待」を他の投資家に売却することで得られる毎月の売却益(プレミアム)のことです。S&P500や米国債といった資産に対してコールオプション(将来のある期日までに、あらかじめ定められた価格で買う権利)を売って毎月のインカムを得るプレミアムインカム戦略は、原資産の値上がり益の一部をあえて放棄する代わりに、安定的かつ継続的なインカムを獲得することを目的とした運用手法です。

原資産に対してコールオプションを売却することで、オプションの売却益(プレミアム)を得ることに加えて、原資産自体が生み出す株式の配当や債券の利子などのインカムも合わせてETFの分配金として払い出すことで、年間10%を超える分配利回りを実現することも可能となります※1

値上がり益を放棄するこの戦略は、特に市場が緩やかに上昇している局面や、横ばいの相場、あるいは軽度の下落局面において有効性を発揮します※2

「iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF(愛称:プラスインカムS&P500)」は月に1%程度まで値上がり益が期待できる一方、それを上回る値上がり益については放棄しているため、市場が更に上昇しつづける場合には原資産よりもパフォーマンスは低くなる点には注意が必要です※3

毎月継続して高いインカムを狙いたい方、今後の市場が横ばい、もしくは下落した際の対策をお考えの投資家におすすめです。

※1 出所:ブルームバーグ、ブラックロック。2025年7月末時点の「iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF 」および「iシェアーズ 米国債20年超 プレミアムインカム ETF」の投資対象とするETFの利回りは10%以上。上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
※2 原資産の下落局面・横ばい・緩やかな上昇の局面では、「iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF 」および「iシェアーズ 米国債20年超 プレミアムインカム ETF」はオプションプレミアムによる利益により、原資産をアウトパフォームすることが期待されます。あくまで仮定に基づくものであり、実際の投資結果を反映したものではなく、将来の結果を保証するものでもありません。
※3 「プラスインカムS&P 500」で採用する「プレミアム戦略」が1%のOTM(アウト・オブ・ザ・マネー)の原資産のコールオプションを月次で売り建てる戦略であるため。結果として、「プラスインカムS&P 500」では、毎月1%まで原資産の上昇による値上がり益を享受できる一方、1%を超える将来の値上がり益をあらかじめ売却することで、オプションプレミアムを享受することが期待されます。

上記は仮定に基づくイメージであり、実際の投資結果を反映したものではなく、将来の結果を保証するものでもありません。

下落相場と横ばい相場にこそプレミアムインカム

値上がりを続けているように見えるS&P500ですが、年間を通じて下落、横ばいになった年はこれまでにも多くありました。

出所:ブルームバーグ、2024年11月末まで

下落相場や横ばい相場ではプレミアムインカム戦略を活用することで安定的なインカム収益を獲得し、大きな値上がりが期待できる時には原資産であるS&P500や米国債に切り替えることで、さまざまな状況に対応できる投資が可能になります※。

下右の図のように横ばい相場でもプレミアム率(値上がり期待に基づく率:オプションプレミアム)が1%だった場合、3ヶ月で3%のインカムが得られます。毎月1%下落する局面においても、相殺されるため、マイナスを回避することができます。

上記は1%のOTM(アウト・オブ・ザ・マネー)の原資産のコールオプションを月次で売り建てるプレミアムインカム戦略のイメージです。毎月1%まで原資産の上昇による値上がり益を享受できる一方、1%を超える将来の値上がり益をあらかじめ売却する戦略です。仮定に基づく戦略の簡素化されたイメージであり、実際の投資結果を反映したものではなく、将来の結果を保証するものでもありません。ETFにかかる信託報酬率の費用等は考慮しておりません。

S&P500のプレミアムインカムの使い方:ポートフォリオの構成例

プラスインカムS&P500と原資産であるS&P500でポートフォリオを組んだ実例を見てみましょう。仮に過去1年でS&P500のみ100%の場合と、プラスインカムS&P500を20%の割合で加えた場合、ポートフォリオの属性は以下のように変化します。

出所:モーニングスター、ブルームバーグ、ブラックロック、2025年3月末時点。(1)は「iShares Core S&P 500 ETF」を100%、(2)は「iShares Core S&P 500 ETF 」を80%、「iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF 」が投資対象とする「iShares S&P 500 BuyWrite ETF 」を20%組み入れた仮のポートフォリオ。過去1年間の比較。分配利回りは、米国上場ETFからの分配にかかる日米租税条約に基づいた税率10%の源泉徴収を考慮。上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
※1 過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。「iシェアーズ S&P 500 プレミアムインカム ETF 」からの分配は、市場環境や運用状況等によって変動します。
※2 毎月決算型のファンドですが、分配金の支払いは保証されるものではありません。

このようにプレミアムインカム戦略を活用すれば、安定的に受け取れる分配金を増やしながら、いつか相場が下がる時のクッションとすることが可能なのです。

用語解説

"※必須" indicates required fields

設問1※必須
現在、株式等(投信、ETF、REIT等も含む)に投資経験はありますか?
設問2※必須
この記事は参考になりましたか?
記事のご感想や今後読みたい記事のご要望などをお寄せください。
(200文字以内)

This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.

注目キーワード