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日本株も1株から購入できる!

年内NISA枠の活用どうする!?単元未満株で使い切りも!

提供元:三菱UFJ eスマート証券

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新NISA2年目が間もなく終了、NISA枠の使い切りはどうする!?

NISA制度が新たに移行して間もなく丸2年目。年末に向けて今年のNISA枠の残りをどのように活用しようか、あるいは使い切りたいとお考えの方も少なくないはずです。投資信託なら100円から購入することができるため、NISA枠の使い切りに利用するのも一案ですが、実は通常100株単位で売買する株式も1株から購入することができます。

1株で購入できることで、銘柄によっては数十円や数百円の少額から投資することができます。そのため、NISAの成長投資枠使い切りにも有効に活用できます。

新NISA制度のおさらい

年末へ向けてまずは新NISAをおさらいし、制度を確認していきます。

NISAとは少額からの投資を行う方のために2014年にスタートした少額投資非課税制度のことです。NISA口座の中で売買した株式や投資信託の売却益・配当金・分配金にかかる税金が非課税となります。

2024年に新たな制度に生まれ変わった新NISAの投資枠は年間360万円までです。その内、積立に適した投資信託を積立購入できる「つみたて投資枠」が120万円、株式やETF・REIT・投資信託のスポット買付も可能な「成長投資枠」が240万円で、2つの枠を併用できるようになりました。生涯の最大利用可能額は合わせて1800万円までです。そして制度自体が恒久化し、非課税保有期間が無期限となったことも大きな魅力です。これにより長期の視点かつ自分のペースでNISA口座での運用が可能となりました。

そのほかの変更点として、売却した分は翌年以降に枠が復活する点が挙げられます。ただし、枠が復活しても年間の上限は360万円までとなる点はご注意いただきたいポイントです。長期で資産運用を促す制度のため、短期売買には向かない制度設計となっています。

【図1:新NISAの詳細】

最初の5年で1800万円をフルに使うことで、長くNISA口座を利用することができますので、年内のNISA枠をどのように埋めていくのかをお考えの方も多いはずです。今年のNISA枠を上限まで使い切りたい場合は100円から購入できる投資信託や、成長投資枠であれば1株から株式を購入できる単元未満株なら枠を埋めやすいです。

単元未満株とは?メリットとデメリット

単元未満株とは、通常の売買単位である100株に満たない数量の株式のことです。単元未満株で株式を取引できるようネット証券などがサービスを提供しています。当社では1株から株式を購入できるサービスを「プチ株®」という名称で提供しています。

プチ株®は1株からでもご自身名義で購入することができるため、単元株と同様に株主権があり、配当の配分や株式分割の割当も株数に応じて受け取ることができます。

例えばトヨタ自動車(7203)は、株価が3,180円(2025年11月14日終値)のため、通常100株買付する場合は31万8,000円の資金が必要ですが、1株の場合は3,180円で買付することができます。銘柄によっては株価が数十円・数百円の銘柄もありますので、NISA口座の使い切りや少額投資に有効活用できます。

次に単元未満株取引(プチ株®)のメリットとデメリットを詳しく見ていきます

【プチ株®のメリット】
・株式を少額(銘柄により数十円・数百円)から購入可
・NISA口座で取引できる(取引手数料無料)
・1株から上場企業の株主になれる
・配当金も保有株数に応じて受け取り可能
・Pontaポイントを利用できる

【プチ株®のデメリット】
・議決権がない
・取引時間が決められている
・発注方法は成行のみ

最大のメリットは、前述の通り株式を1株から売買できるため、銘柄によって数十円・数百円の少額から購入できることです。1株でもご自身名義で株主になれるため、配当金も保有株数に応じて受け取れます。また、NISA口座の中で購入でき、当社では手数料が無料となることやポイント投資ができることで気軽に始めやすいのもメリットとして挙げられます。

一方、デメリットとしては単元未満株では議決権がない、つまり経営に参加できる権利がないため、株主総会に参加したい方などは不向きとなっています。

また、証券会社で注文をまとめて発注するため、取引時間によっては翌営業日の売買になる可能性がある点、発注方法は成行のみで発注方法が選択できない点があります。

総じてメリットが多く、NISA枠の使い切りのための取引や少額から株式を購入してみたい方、少額で分散投資をされたい方に向いています。

2025年内のNISA枠使い切りの最終日は?権利付き最終日を確認!

最後に、今年の国内株式の権利付き最終日を確認します。今年のNISA口座を使い切るためには、権利付き最終日までに株式を買付する必要があります。翌営業日の権利落ち日に買付した場合には、2026年のNISA枠を使うことになりますのでお気を付けください。なお、プチ株®の場合は、通常の単元株と時間が異なりますのでご注意ください。

■単元株の2025年権利付き最終日
2025年12月26日(金)15:30まで

■単元未満株「プチ株®」の2025年権利付き最終日(当日約定の最終受注時間)
2025年12月26(金)10:00まで

*プチ株®は受注時間が当日00:01~10:00の場合に当日後場始値での約定、10:01を過ぎると翌営業日の約定となります。
*取引時間など「プチ株®」詳細はこちらよりご覧ください。

2025年の株式市場での取引も残りわずかです。今年のNISA枠の残高を確認いただき、成長投資枠の使い切りにぜひ単元未満株を活用してみてください。

三菱UFJ eスマート証券公式YouTube(投資情報専門チャンネル)では、毎月株主優待に関する情報をお届けしています。ぜひご覧ください。

(三菱UFJ eスマート証券)

著者/ライター
藤井 明代
大手ネット金融会社を経て、2013年にカブドットコム証券(現三菱UFJ eスマート証券)入社。前職在籍中は個人投資家として国内株式等の売買を経験し、株主優待に魅了される。個人投資家としての経験を活かし、株主優待や初心者向け情報発信を行う。
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