【JPX総研】2025年の東証指数ランキング ~パフォーマンスが良かった指数は!?~

提供:JPX総研

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2025年は、日本株市場全体が堅調で、TOPIXや東証REIT指数などの市場を代表する東証指数(※1)が総じて大きく上昇した年となりました。
ここでは、それら2指数を含む2025年の東証指数の値動きを振り返ってみます。

グラフ1は、2025年1月6日の指数値を100にそろえた2025年のTOPIXと、東証REIT指数の推移を示しています。

グラフ1:TOPIXと東証REIT指数の動き(2025年)

グラフからもわかるとおり、2025年はTOPIX、東証REIT指数共に、年初と比べて高い指数値を記録しました。

TOPIXの動き

日本の株式市場を表す指数であるTOPIXを見てみると、4月頃に一度大きく下落していることが分かります。この期間は米国トランプ政権の追加関税表明を契機に景気後退懸念が強まり、米国株式市場が下落すると共に、TOPIXも4月7日に終値が2,288.66ポイントと年初来最安値まで落ち込みました。

しかし、2025年7月には日米関税合意や米国株高騰の影響を受け、日本株市場は反発し、7月24日には2,977.55ポイントと終値ベースでの最高値を塗り替えた後、8月8日には取引時間中として史上初めて3,000ポイントを突破しました。さらに10月以降も新政権発足や米中の貿易協定の「枠組み」合意、AI関連企業に対する期待感などを追い風に、TOPIXは高値更新を続けました。最終的には12月30日に3,408.97ポイントで2025年の取引を終え、1年間で22.4%の上昇となりました。

東証REIT指数の動き

一方、東証に上場する不動産投資信託(Real Estate Investment Trust)の全銘柄を構成銘柄とした東証REIT指数についても、2025年は右肩上がりの展開でした。

東証REIT指数は、4月にTOPIXが落ち込む中、下落幅は限定的で安定した動きを見せていました。その後も順調に推移し、1年間で21.8%の上昇となりTOPIXと並ぶ力強さを見せました。昨年は1月と12月に日銀が利上げを行ったものの、年央には追加利上げ観測が後退し、REITの投資対象としての魅力が高まったことも原因の1つではないでしょうか。

「(Jリートは、)収益の90%超を投資家へ分配するなどの一定の条件を満たすことで、実質的に法人税がかからないしくみとなるため、高い分配金利回りを投資家は期待できる。
(中略)
Jリート投資はNISAなどを通じて、定期的な分配金収入とキャピタルゲインを非課税で受け取ることができる点から、資産形成の選択肢のひとつになるのではと考えています。」
2026/01/27  ETFを使った不動産投資で、資産分散と分配金収入を実現 | 東証マネ部! アモーヴァ・アセットマネジメント(旧:日興アセットマネジメント)

「東京証券取引所には、現在、東証REIT指数に連動するETFが複数上場されており、為替リスクを伴わず安定的な分配金利回りが期待できることから、個人投資家並びに機関投資家の皆様におけるインカムゲイン獲得手段として、継続的な投資ニーズが確認されています。」
2025/10/08 443A:iFreeETF 東証REIT指数(2・5・8・11月決算型) | 東証マネ部! 大和アセットマネジメント

株価指数では、一般的に表現されるその瞬間の企業価値を表す“配当を考慮しない”指数とは別に、配当を複利運用したことを想定して計算する“配当込み指数”があります。REITは株式に比べて安定的に高い配当を出す傾向にあることから、配当も考慮した指数のパフォーマンスを確認してみましょう。

2025年通年で東証REIT指数(配当込み)は27.9%と4年ぶりの大幅プラスとなり、TOPIX(配当込み)のリターンの25.5%をアウトパフォームしました。

表1:TOPIXと東証REIT指数の2025年のリターン

配当込み指数のパフォーマンスがひと目でわかる資料が、JPX総研が公表している「指数パフォーマンス一覧」です。

【指数パフォーマンス一覧】

https://www.jpx.co.jp/markets/indices/line-up/jr4eth0000000nby-att/mapping_j.pdf

指数パフォーマンス一覧から読み解く

「指数パフォーマンス一覧」では、過去10年の配当込み指数のリターンランキングを掲載しています。その中の2025年のランキングを、上位30位まで見てみましょう。

表2:2025年の各指数のリターン(「インデックスパフォーマンス一覧」より抜粋)

2025年はTOPIXなどの主要な東証指数が好調だったことに加え、小型株指数の上昇率の高さが目立っています。銘柄の大きさと性質で分類したTOPIXスタイルインデックスシリーズ(※2)の中で、最もリターンが高かったのはTOPIX Smallバリューでした。近年は大型株が優位な相場が続いていたことで、小型株が割安なまま見過ごされているとの見方もあり、2025年はこれまでと異なり小型株が優勢となりました。小型株は一般に低利金利局面で優位ともいわれており、年央の追加利上げ観測の後退などが追い風となって、投資家の関心を集めたとも考えられます。

「指数一覧表・パフォーマンス一覧」には、2025年7月22日に算出を開始したJPX日経インデックス人的資本100も2018年からのパフォーマンスが掲載されています。ランキングからは8年中7年でTOPIXを、6年で母集団となるJPX日経インデックス400をアウトパフォームしていることが分かります。

表3:JPX日経インデックス人的資本100と他指数のリターン

近年、人的資本を意識した経営が企業の競争力や企業価値向上の観点で重要であるとの認識が高まる中、JPX日経インデックス人的資本100が市場ベンチマークとの比較で人的資本経営と企業価値の正の相関を示しました。今後、人的資本といった非財務データを選定基準とした指数のパフォーマンス分析に注目が集まるのではないでしょうか。また、本指数が広く利用されることで、上場会社における人的資本経営促進とそれに伴う企業価値向上の成果を投資家が受け取る好循環を期待できます。

「企業価値向上のためには、社員一人一人の役割と貢献が益々重要となり、「人材」を「人財」に転換することが投資先企業の成長において大きな鍵となるものと考えています。」2023/12/29 人的資本をめぐる最近の動向 ~人への投資と株価の関係~ | 東証マネ部! 三井住友トラスト・アセットマネジメント

2025年後半は東証指数でも最高値更新が相次ぎ、好調な市場だったことがわかりました。このように市場の様子をひと言で説明できる性質を、市場代表性といいます。一方で、株価指数は投資対象としての役割も重要視されており、実際のリターンに即した指数も算出されています。JPX総研が算出する様々な指数は「株価指数ラインナップ」で見ることができます。

株価指数ラインナップ | 日本取引所グループ

また、これらの指数には、それぞれに特徴があります。各指数の、構成銘柄や指数の性質、リターンなどの情報がまとめられているファクトシートが公表されていますので、是非ご覧ください。

ファクトシート | 株価指数関連 | 日本取引所グループ

(※1:JPX総研が算出する、東証に上場する株券、REIT又はインフラファンド等の価格に基づいて計算される株価指数)
(※2:TOPIXスタイルインデックスシリーズについて、詳しくはファクトシート(000_fac2_style.pdf)をご参照ください。)

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