「必要なときに資産が増えている保証がない」というデメリットを考慮しよう!
「こどもNISA」で子どもの教育費を備えるってあり? なし?
大学・専門学校の費用を「こどもNISA」で備える方法
「こどもNISA」で教育費を備える場合、どのような計画を立てていくといいだろうか。
「資産は『短期』『中期』『長期』の3つに分けられます。『短期』は日々の生活費のことで、すぐに引き出せる預金口座に入れておきましょう。『中期』は使う用途が決まっていて、数年以内に使うことが確定しているお金。『長期』は10年以上使う予定のないお金を指します。大学や専門学校の進学タイミングで使う教育費は、子どもが小さいうちは『長期』、高校に入った頃から『中期』と考えるといいでしょう」
「中期」「長期」の資産は、それぞれ置いておく場所が異なるとのこと。
「『長期』は当分使う予定がないお金なので、『こどもNISA』に入れて投資信託で運用する形で問題ないと思います。『中期』のお金はできるだけ価格変動を抑えたいので、定期預金や個人向け国債などの手堅い方法で備えられるといいでしょう」
ただ、「長期」から「中期」に変わったからといって、資産を一気に「こどもNISA」から切り替えるのは難しい。先述したように、払い出しのタイミングで資産が増えている保証はないからだ。
「利益が出て資産が増えている時期に、少しずつ『こどもNISA』から引き出して利益確定させていく方法も考えておきましょう。高3になってから引き出すのではなく、高1ぐらいから少しずつ手堅い資産に移行させることで、リーマン・ショックのようなことが起きても資産を確保できます。そして、できれば高3の春頃までには、教育費として使う分を『こどもNISA』から引き出しておけると安心です。高3の秋まで引っ張ると、資産が減るリスクを残すことになってしまうからです」
「こどもNISA」だけで備えるのではなく、定期預金や財形貯蓄との両立もおすすめとのこと。「こどもNISA」が「長期」を備えるもの、定期預金や財形貯蓄が「中期」を備えるものとなる。
「例えば、子どもが0歳の時点から『こどもNISA』と定期預金に毎月2万円ずつ入金していくと、高校生になる頃にはそれなりの金額になっているはずです。『こどもNISA』の資産を定期預金に移して教育費に充てることもできますが、定期預金で教育費を賄うことができれば、『こどもNISA』は引き出さずに運用を継続して、18歳以降のNISAに移行するという選択を取れるかもしれません。『こどもNISA』だけではなく、さまざまな方法を考えてみましょう」
毎月4万円は出せないという家庭でも、「こどもNISA」と定期預金の両立はできるという。子どもが小さいうちは「長期」の比重を大きくし、「こどもNISA」に月2万円、定期預金に月5000円入金する。子どもが高校に入ったら「中期」の比重を大きくし、「こどもNISA」を月5000円、定期預金を月2万円にするといった形で備えることも可能だ。この手法では、子どもが高校生になった頃から「こどもNISA」の資産を少しずつ預金などに移し、教育費に充てる使い方になるだろう。

