独自の理論で資産を築いた投資家VTuberに聞く「会社員でもできる投資術」・後編
投資家VTuber・はっしゃん式“株式投資ルール”とは
想定した利益を得るための「3年保有ルール」
ここまでは銘柄の選別法を聞いてきたが、株式を購入した後のルールも設けているという。そのひとつが「3年保有ルール」。
「長期保有するつもりで購入しても、思ったより株価が上がると『いま売って利益を確定させちゃおうかな』と思うものです。しかし、当初の方針と異なる売買を行うと、想定していた恩恵を受けられなくなるので、私は途中で売らないためのルールを設けています」
「3年保有ルール」はその名の通り、購入した株式は原則3年間売らずに保有するというルール。
「過去の経験から、3年間は保有して株価や業績を見ていかないと、成長を実感できないと思います。企業活動を1年間通して見ていくと、四半期ごとに決算が出て、株主総会が開かれるというスケジュールで動いていくことがわかります。そのサイクルを3回繰り返すと、うまくいっている企業であればどんどん成長し、ビジネスが変化していく過程も見ることができるでしょう。株価だけを見て売買する投機的な手法であれば短期でもいいかもしれませんが、企業に投資するのであれば、最低3年はその企業と向き合う時間が必要だと思います」
また、3年間集中してひとつの企業の決算を読み、分析することで、その企業や業界への理解を深められる。
「中長期的な視点で見ていくと、やっぱり深められるんですよね。3年間ひとつの企業と向き合ったうえで新たな企業に投資することで、決算の読み方などもわかってくるので、さらに深めやすくなるはずです。少しずつ投資先を増やしていくと、いろいろな業界のことがわかってきて、ビジネスの基礎知識も増えていきます。仕事でもプライベートでも、さまざまな業界の人と話が通じるようになるというメリットもあります」
ちなみに、はっしゃんさんは3年間保有した株式の株価が2倍以上になっていればそのまま保有し続け、2倍に達しなかった場合は売却するというルールも設定している。また、すべての銘柄を絶対に3年間保有するというわけではないそう。
「投資シナリオの前提条件が変わった場合は、利益が出ていたとしても売却します。例えば、想定よりも成長が鈍化してしまい、値上がりが期待できなくなった場合などです。そこの見極めは大切だといえます。また、含み損が出た場合は、直ちに売却するようにしています」
売却のルールとしてはっしゃんさんが設定している「1円損切りルール」については、次の章で解説してもらおう。

