独自の理論で資産を築いた投資家VTuberに聞く「会社員でもできる投資術」・後編
投資家VTuber・はっしゃん式“株式投資ルール”とは
実はもっとも重要な「損切り」に関するルール
「損切りのルールは、株式投資においてもっとも重要だと考えています。購入前に決めて、必ず守ることが成功の秘訣といえるでしょう。私の場合は『1円損切りルール』というものを、次のように定めています」
●はっしゃん式損切り基準の目安
・購入から1カ月以内:買値の-5~-10%で損切り
・購入から1カ月後以降:買値を1円でも下回ったら損切り(1円損切りルール)
「購入から1カ月経ってもプラスにならないのは、買う時期を間違えている可能性が高いといえます。企業を見る目は確かで、しっかり銘柄を厳選したとしても、タイミング次第で上がらないことはあります。そのマイナスを回避するために『1円損切りルール』を設け、徹底することが大事です。有望な企業ほど希望的観測で保有し続けてしまいがちですが、そうこうしているうちに暴落して半減ということもあり得るので、損切りは機械的に行うことをおすすめします」
「1円損切りルール」があることで、定期的に保有銘柄の情報をチェックするようになり、その企業に対する興味も維持しやすくなるそう。
「新聞のスポーツ欄を見て大谷選手の打率とホームラン数を見るくらいの感覚でいいので、保有している銘柄の株価ぐらいはチェックしておきたいところです。基本的には成長を期待して購入している銘柄なので、ほったらかしでもいいのですが、“関心”と“無関心”の中間くらいの意識で投資を実践できると、続けやすくなるでしょう」
最後に、投資歴30年を超えるはっしゃんさんに、株式投資の魅力を聞いた。
「企業の株主になることで、経営側に近い視点で社会に貢献できるという点ですね。企業を所有する一員になることは間違いないことで、その企業が新技術や新商品を発表したり新しいチャレンジに動き出したりすると、うれしい気持ちになるんですよ。共感して出資している企業と一緒に、社会をよくする側の人間になっている、そんな心持ちで社会と関わると、不平不満を漏らすのではなく、どうしたら社会をよりよくしていけるかという視点を持てるのではないかと思っています」
独自のルールや指標を設け、株式投資を実践してきたはっしゃんさん。その手法を多くの人に共有しようという思いこそ、“どうしたら社会をよりよくしていけるか”という視点から生まれたもの。投資から得られたものは、資産だけではなさそうだ。
(取材・文/有竹亮介)

