株価20倍の成長銘柄を発掘したノウハウ
これからは利益成長が市場を動かす インベスコ・アセット・マネジメント 服部幸博氏が占う「日本の中小型株」の行方
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日本の中小型株やグロース株は、まだ十分に評価されていない銘柄が多く、これから伸びる可能性がある――。そう語るのは、インベスコ・アセット・マネジメントで日本株の運用を手掛ける服部幸博氏だ。
学生時代には、超伝導を本格的に学んだ理系出身のファンドマネージャー。現在担当する投資信託「インベスコ 店頭・成長株オープン」では、日本の中小型成長株に投資しており、まさにこれからの成長銘柄を見つけるのが本職だ。なおこのファンドは、1993年の運用開始以来、基準価額が10倍に成長する「テンバガー」を達成している(課税前分配金再投資ベース)。
服部氏は、どこに日本の中小型株の可能性を見出しているのか。そして、将来の主力株をどう発掘するのか。日本株の運用を担うファンドマネージャーに取材する連載「ニッポン、新時代」。服部氏が実践する独自の銘柄選びと、個人投資家にも応用できる企業の見方を聞いた。
理系の学びが「成長銘柄」の発掘に役立っている
服部氏の経歴は、ファンドマネージャーとしては異色だ。幼い頃から鉄道が好きで、将来の夢はリニアモーターカーの技術者。学生時代には、電気通信大学や東京大学大学院で、超伝導などの先端技術を研究した。
ただ、大学院に通う中で「まったく違う分野で新しい挑戦をしたい」と考えた。そこで飛び込んだのが、金融の世界だったという。
最初に入社したのは、メリルリンチ日本証券。その後、UBS証券を経て、2015年にインベスコ・アセット・マネジメントへ。以来、一貫して日本の中小型株運用を手掛けている。
理系出身のキャリアは、銘柄発掘において大きな武器になっている。学生時代に身に付けた専門知識が、現在、市場で注目を集める半導体などの分野ともつながっているためだ。
「証券業界では、最先端の技術をここまで本格的に学んだ人は多くないと思います。技術的な面から未来の成長銘柄を探せるのは、確かな強みになっています」
実際に、理系の視点から成長銘柄を発掘した事例も少なくない。
「2016年頃、これからは高周波・高速通信が普及していくと見られていました。そこで私が注目したのが『熱』です。物理学の観点では、高速通信になると電流は表面を走るようになり、熱を帯びやすくなります。その熱は抵抗となり、通信スピードを阻害します。そこで、この課題を解決する企業、たとえば放熱の技術や熱膨張を防ぐ技術を持つ企業に投資していきました」
この時に発掘した銘柄の中には、その後、株価が20倍以上になった企業もあったという。




